白川の背後に特ア?

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 昨日、大学の演習授業で模範発表をしました。
 題名は「現在の不況を打破するには」です。
 要するに、「今の大学生の就職難は人災である」「リフレをやるには?」という話です。
 全員、白川方明というトンデモ老人への「怒り」だけは伝わったようです。笑

 参考文献は以下。
田中秀臣『経済政策を歴史に学ぶ』(ソフトバンク新書、二〇〇六年)
与謝野馨『民主党が日本経済を破壊する』(文春新書、二〇一〇年)
渡辺喜美『民主党政治の正体』(角川SSC新書、二〇一〇年)
上念司『デフレと円高の何が悪か』(光文社新書、二〇一〇年)

 特に、四冊目を学生に強く推奨しました。真面目に読めば、小学生でもわかる経済学の教科書ですので。

 新書を数冊読んで、まとめて、発表して、質問に答える。
 本来は大学生なら誰でもできるはずの能力なのだが、今では超人的作業らしい。
 おかしな世の中になったものである。

 ただ、「わからない」「知らない」「今の自分にはできない」と知った時に真価が問われるのであって、そういう時こそ「やろう」という意思を持ち、「どうすればできるのか」を工夫するところから学問が始まるのですから。

 さて、『世界日報』で以下の「デフレ脱却議連」たたきの記事。
http://www.worldtimes.co.jp/col/siten2/kp100421.html

 この記事、「デフレ不況下での消費税引き上げ論外など論外」とか良いことを言っているのに、なぜかデフレ脱却議連を「攪乱分子」と眼の敵にしている。
 曰く「円安は日本人が困るから悪」「マネタリズムの限界は小泉改革で明らか」だそう。
 えーと、貿易立国の日本が円高で誰が得をするのだ?
「日本商品が世界一値段が高いです」で、どうやってモノを売れと???
 小泉改革のどこがマネタリズムだ?というか、そもそも同紙の言う「マネタリズム」の定義は?世界の経済学では、景気対策のように緊急性を要することは、財政政策より金融政策の方が、政治的障害が少なく、即効性があり、全体的な効果がある、
 というのが多数説で、それをマネタリズムと呼ぶこと自体に批判があるのだが。

 で、「正解」は、「税収を増やすこと」らしい。
 それにデフレ議連は反対していないはずだが。というか、それは目的であって、解決策でもなんでもないので無視。

 とにかく、この『世界日報』の記事、何でも良いから「デフレ脱却議連」を批判したいらしい。ある種の名誉?

 裁判官の身分保障並みに守られた白川総裁。
 戦前の統帥権の独立以上に独立した日本銀行。
 若者から搾取する構造を死守し、日本の弱体化を狙う勢力にとっては、これほど都合が良い存在はあるまい。
 その勢力の正体は?特定アジア(特ア)以外にあろうか?

 拉致問題でも名を挙げた松原仁先生。日銀に対しても突撃して欲しいものである。
「デフレ脱却議連」の松原仁会長と金子洋一参議院事務局長が外国人参政権反対集会に民主党から参加したというのは、この絶望的にヘタレた政界で、一つの希望だと思う。