「左下」朝日&東大、「左上」法制局に手も足も出ず

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報道では、「新元号制定に際し、天皇陛下と皇太子殿下に相談すると憲法違反の疑義があるので、事前にはしなかった」「二人には官房副長官が宮内庁長官に電話で伝えた」という報道があった。

『SPA!』で「さすがに、それはないだろう。事前に会っているのだから、どんな案があるかくらいは説明しているだろう」と書いたら、案の定、この記事。

元号案、首相指示で追加 「令和」3月下旬に中西氏提出

首相が同29日の皇太子さまとの面会で、「令和」を含む六つの原案を示していたことも判明した。

だそうだ。さすがに、報道の通りのはずがないとは思っていたが。マスコミ各紙、誤報なのだが、どうせ訂正すまい。

で、これに対し朝日が噛みついている。

  憲法4条は天皇の国政関与を禁じている。皇太子さまは即位を目前に控えた立場だが、政府は「意見を求めず状況報告するだけなら、憲法上の問題は生じない」(内閣法制局幹部)としている。
 これに対し、高見勝利・上智大名誉教授(憲法学)は「皇太子への事前説明は、元号の制定を天皇から切り離した元号法の運用を誤るものだ」と指摘。そのうえで「憲法4条は政治の側が天皇の権威を利用することも禁じている。特定の政権支持層を意識した首相の行為は、皇太子に意見を求めたかどうかに関係なく『新天皇の政治利用』にあたり、違憲の疑いがある」と批判している。

高見名誉教授の意見は「左下」そのもの。見事なまでに皇室つまり日本の伝統を否定しようとの思想にあふれている。個人の思想は勝手だが、元号法のどこに「元号の制定を天皇から切り離す」などと書いてある?「政令で定める」と書いてあるだけではないか。もっとも、バジョット流の立憲君主制を否定しようとしているのが東大憲法学の「天皇ロボット説」なので言うても詮無しだが。同じ四人組の高橋和之東大名誉教授は「天皇ロボット説」をやめていたのだが、高見名誉教授は固執するらしい。

それにしても、法制局の立ち回り方、さすがとしか言いようがない。

無力な正論を叫ぶだけの「右下」保守、観念論を振り回す「左下」の東大、自分は中立客観の上から目線だがやはり「左下」の朝日、そのすべての「上」に君臨する法制局。