帝国陸海軍を復活せよ―沖縄問題の解決策

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 沖縄問題の根本的解決策、なぜ誰も主張しないのでしょう。
 それはただ一つ。

帝国陸海軍の復活!!

です。

 少なくとも、
「そもそも米軍は沖縄から出て行け。根本解決には基地も軍隊もない世界を。」などという暴論が許されるなら、私の方がよほど真面目な意見だと考えます。

 あえて挑発的言辞をしましょう。

帝国陸海軍さえあれば、
半島国家など恫喝だけで事足りる。
支那大陸の独裁国家など鎧袖一触。
ロシアもアメリカも脅えてかかって来れない。

 以上を極論だと思った方、間違った歴史認識による相当歪んだ日本人観の持ち主です。
 少なくとも、保守を名乗る言論人ならば「当たり前では?」と思ってくれなければ困ります。

 事実をあげます。

大韓帝国は恫喝だけで併合しました。
日清戦争は鎧袖一触でした。
満洲事変ではソ連もアメリカも脅えて攻めて来れませんでした。

 日露戦争直後、日米関係がそれなりに緊張するのですが、
セオドア・ローズベルト大統領(テディー。テディーベアの語源)は
「彼らと戦争したければ、英国海軍とドイツ陸軍がなければならない」とこぼして、結局対日融和を選んでいます。

 すべて、公開された史料ですぐに確認できる事実です。

 昔の日本はすごかった!自信を持て!日本!
と主張するのが主眼ではなく、米国に守ってもらっている方が歴史の奇観だと認識せよということです。

 誰も言わないので、あえて私が主張しましょう。

帝国陸海軍を復活せよ!!

 ただ、当然ながら反論はあるでしょうね。
 一つ一つ説明します。
 なぜ沖縄問題の根本解決が帝国陸海軍なのか。

 まず、実は普天間問題は瑣末な問題です。瑣末で悪ければ、テクニカルな行政問題です。
 米軍が日本にいるという根本的な政治問題が変わらない以上、どこに基地をおくかは、付随せざるをえない事務的な行政問題です。普天間の状況がどうかどうするか、は本質的な議論ではありません。沖縄は政治問題、普天間は行政問題です。普通の人は普天間に興味や知識は不要です。大事なのは沖縄問題です。

 そもそも、米軍が沖縄にいるのはいつからでしょうか?
 大東亜戦争で米軍に占領された昭和二十年からです。
 ちなみに大東亜戦争とは、ソ連の片手間の、支那の片手間の、英国の片手間に、アメリカと戦った戦争です。如何に世界最強の陸海軍を持っていても、さすがにここまで間違ったことをやれば負けます。使われる軍隊は最後まで強かったのですが、使う指導者がアホなので負けました。
 日本は敗戦後、米軍に占領されていたのですが、サンフランシスコ条約で独立を回復する際、憲法九条という邪魔者があって軍隊を持てなくなったので、自分で自分の国を守れません。後で説明しますが、日本列島はアメリカにとって重要な土地です。よって、自分で自分の国を守れない日本を守るために、日米安保条約を結びました。
 以上が現在も米軍が日本にいる根拠です。

 では日米安保条約とはどういう内容の条約でしょうか?
 二つの内容があります。

一、アメリカが日本を守る。
二、日本が米軍基地を守る。

 日米安保条約は軍事同盟条約ですので、双方のできる努力をする、という内容です。
 最初は「一」だけだったのが、岸信介首相という安倍晋三首相のおじいさんが「対等の軍事同盟に近づけよう」との趣旨で、今の条約にしました。これで対等かどうかは議論の余地がありますが。

 では米軍基地の大半がなぜ沖縄に集中しているのか。在日米軍基地の75%と言われていますが、数字はどうでも良いです。そういう数字を必ずあげる人がまず言わない話をします。

 日本以外の世界の指導者の頭の中は「地政学」で出来上がっています。
 この地政学を一言で纏めると、
「世界の歴史は、海のチャンピオンに、陸のチャレンジャーが挑む歴史である」です。
 十九世紀は、大英帝国にロシアが、二十世紀は、アメリカにソ連が、という風に。
 二十一世紀はアメリカに中国が、です。

 ここでアメリカの立場で考えましょう。
 アメリカは太平洋を支配する国です。この支配を覇権(ヘゲモニー)と呼びます。
 覇権を維持するためには、大陸国家を太平洋に出れないようにすることが肝要です。
 地図を見てください。
 アラスカの側のアリューシャン列島〜日本列島〜沖縄〜台湾〜フィリピン〜インドネシア〜オーストラリアの縦の線で、大陸国家が外側に出れるか内側にこもるか、の争いで東アジアは動いています。
 試しに地球儀に糸でも引いて測ってください。この線の中心が日本であり、特に沖縄です。

 アチソン長官がこの線に「(日本を守る要地である)朝鮮半島は入らない」と発言したので、
北朝鮮の金日成(正日の先代)は朝鮮戦争を起こしたと言われています。

 同様に、アメリカの同盟国はユーラシア大陸の沿岸部に集中しています。
 これらの国々に、ペルシャ湾から石油を安定的に輸送しなければいけません。
 終着点は日本です。
 中東から横線を結ぶと、ハワイ〜米国本土に至ります。

 さて、先の縦線とこの横線の十字路にどこがあるでしょうか。
 沖縄です。
 ここまで来るとお分かりかと思います。
 妄想的平和論者の望むように、米軍が沖縄から居なくなるとは、米国が世界の覇権を放棄する、第一次大戦以前のアメリカ大陸に引きこもる状態に逆戻りする、という状態を意味します。

 良くも悪くもアメリカは世界の警察官を自認しています。
 では、その役割を代わりに誰がやるのか。
 中東から日本までの海洋諸国への安定的な石油確保の責任は誰が持つのか。
 アメリカに取って代わろうという意思と能力を示しているのは中華人民共和国のみです。
 それが日本にとって、世界にとって好ましい状態ですか?

 確かに、沖縄をはじめとした在日米軍の軍紀の問題は同じ日本人として忸怩たる思いがあります。あれで本国よりもマトモな軍人を選んで連れてきていますと言われても嫌なものは嫌です。
 しかし、代わりに中国人民解放軍が進駐してきたらどうしますか?
 しょせん彼らは自由の概念を一度も理解できた歴史がない民族です。
 いくらアメリカに問題があっても、同列にできません。

 現状だけを考えると、日米安保条約を堅持するしかないでしょうね。
 しかし、「アングロサクソンについていきさえすれば、日本人は幸せになれる」
とノーテンキに主張することが、それを保守と呼ぶか愛国者と呼ぶかはどうでも良いのですが、
 日本人として望ましくはないでしょう。
 日本は日本人のものです。
 当然、沖縄も日本人のものです。

 ならば、

帝国陸海軍の復活!

は日本人ならば、誰もが考えねばならない政策ではないのでしょうか。

 これは幕末の「攘夷」と同じ様なものだと思っています。
 井伊直弼が筆頭ですが、開国派だって「攘夷」が正論だと思っていました。
 問題は即時断行できるかどうかだけでした。
 結局それは無理だと、薩英戦争や馬関戦争で一部の分からず屋以外に共有されます。
 そして当面の「武備恭順」に国論が一致します。
 明治政府は「武備恭順」を「富国強兵」として具体化します。
 これが明治維新です。

 そして「攘夷」は最終的には実現しました。
 何のことでしょうか?
 歴史を大きなスパンで見てみましょう。

日清・日露戦争です!

 若くして暗殺された坂本龍馬どころか、幕府と新政府の双方で要人となった勝海舟すら、
大日本帝国の姿を見ることができませんでした。しかし、幕府の海軍でもどこかの藩の海軍でもない、日本の海軍を建設しようとしました。
 何十年後に実現しましたか?龍馬の死から約三十年後です。
 当時、彼らは愚か者だと罵られ続けました。勝は二度も失脚させられ、龍馬は死ぬまで生活が安定しませんでした。
 言論状況は似ています。
 我々は一度亡国の危機を乗り越えた歴史があるのですから、学べばよいだけです。
 そして正しいと思うことを正しいと言えばよいのです。

 憎きアメリカ合衆国の衰退は明らかです。
 しかし、それ以上に怖ろしい中華人民共和国の膨張主義も露骨です。

 三十年以内には大日本帝国を復活させる!
 十年以内には、周辺諸外国に脅えなくてよい軍隊を作る!
 だったら今年、何をするか?
 まずは考えるのが我々のなすべき道ではないでしょうか。

帝国陸海軍の復活!

 これが暴論・極論と扱われ、
片や「基地も軍隊もない世界を、米軍は今すぐ日本から出て行け」
は妄想だと思われない言論空間。
「では米軍と話し合いで解決を」などという小役人根性だけが現実論とされる。

 これを異常だと認識しないと日本は亡国になりはしませんか?

 今の日本の議論に対して勝海舟ならこう言うだろう。

 アメリカという国があって、

 中国という国がある。

 普天間はどこですか?

 そんなものは

 グーグルマップででも見ろ!

 沖縄ならここだ!

 この話が正しいと思ったら、職場で、学校で、サークルで、ネットで、一人でも多くの人に伝えてください。

 ただそれだけで、

あなたは平成の坂本龍馬です!