昨日、大学の演習授業で模範発表をしました。
題名は「現在の不況を打破するには」です。
要するに、「今の大学生の就職難は人災である」「リフレをやるには?」という話です。
全員、白川方明というトンデモ老人への「怒り」だけは伝わったようです。笑
参考文献は以下。
田中秀臣『経済政策を歴史に学ぶ』(ソフトバンク新書、二〇〇六年)
与謝野馨『民主党が日本経済を破壊する』(文春新書、二〇一〇年)
渡辺喜美『民主党政治の正体』(角川SSC新書、二〇一〇年)
上念司『デフレと円高の何が悪か』(光文社新書、二〇一〇年)
特に、四冊目を学生に強く推奨しました。真面目に読めば、小学生でもわかる経済学の教科書ですので。
新書を数冊読んで、まとめて、発表して、質問に答える。
本来は大学生なら誰でもできるはずの能力なのだが、今では超人的作業らしい。
おかしな世の中になったものである。
ただ、「わからない」「知らない」「今の自分にはできない」と知った時に真価が問われるのであって、そういう時こそ「やろう」という意思を持ち、「どうすればできるのか」を工夫するところから学問が始まるのですから。
さて、『世界日報』で以下の「デフレ脱却議連」たたきの記事。
http://www.worldtimes.co.jp/col/siten2/kp100421.html
この記事、「デフレ不況下での消費税引き上げ論外など論外」とか良いことを言っているのに、なぜかデフレ脱却議連を「攪乱分子」と眼の敵にしている。
曰く「円安は日本人が困るから悪」「マネタリズムの限界は小泉改革で明らか」だそう。
えーと、貿易立国の日本が円高で誰が得をするのだ?
「日本商品が世界一値段が高いです」で、どうやってモノを売れと???
小泉改革のどこがマネタリズムだ?というか、そもそも同紙の言う「マネタリズム」の定義は?世界の経済学では、景気対策のように緊急性を要することは、財政政策より金融政策の方が、政治的障害が少なく、即効性があり、全体的な効果がある、
というのが多数説で、それをマネタリズムと呼ぶこと自体に批判があるのだが。
で、「正解」は、「税収を増やすこと」らしい。
それにデフレ議連は反対していないはずだが。というか、それは目的であって、解決策でもなんでもないので無視。
とにかく、この『世界日報』の記事、何でも良いから「デフレ脱却議連」を批判したいらしい。ある種の名誉?
裁判官の身分保障並みに守られた白川総裁。
戦前の統帥権の独立以上に独立した日本銀行。
若者から搾取する構造を死守し、日本の弱体化を狙う勢力にとっては、これほど都合が良い存在はあるまい。
その勢力の正体は?特定アジア(特ア)以外にあろうか?
拉致問題でも名を挙げた松原仁先生。日銀に対しても突撃して欲しいものである。
「デフレ脱却議連」の松原仁会長と金子洋一参議院事務局長が外国人参政権反対集会に民主党から参加したというのは、この絶望的にヘタレた政界で、一つの希望だと思う。
>「デフレ脱却議連」たたきの記事。
私は経済学は全くの専門外なので(何せ3年かかって経済原論取れなかった奴ですから(T-T))何度読んでもさっぱり分かりません。ただ、専門外の一般人がこの記事を読んだら「そうなのかなぁ…」という気にはなるのだろうな、ということぐらいは分かります。
ただ、国民経済の建て直しを本気で考えるなら
「仁徳天皇に学べ!」というのが私の持論ではあります。
>松原仁先生
この人のことは10年以上前から知っていますが、その頃聞いた話ってロクな話がなかったんですよね。まぁ、殆どがネタみたいなもので、今ここで言ってしまうとご本人の名誉に関わりそうなことばっかりですので控えますが。
10年経って一皮剝けたのか、最近は立派な行動が多いように思います。「士、分かれて三日」とはよく言ったものだ。
あぁ、しかし、今日千代田区霞ヶ関1−1−1(ZAT本部じゃないよw)から恐怖の手紙が届いた…( ̄□ ̄;)
倉山先生
先生ともあろうお方が、何おっしゃっているんですか?
この記事って、コメディですよ。突っ込みを入れて遊ぶための記事でしょう。
「円安になれば困るのは日本国民であり」
この一文を入れている時点で、明らかに人を笑わせようとしていると気が付かないとダメではないですか。
「正解は、税収が伸びること」って、「誰でも言えるだろ!」とか。
それも「積極財政で」って、「おおざっぱだな」とか。
「攪乱分子」って普通メディアの記者が使わない用語ですよ。
こんなの使うんですから、「アジビラかよ!」とか。
この記事は、三村ばりに突っ込んで遊ぶ記事なんですよ。
知らなかったんですか?最近、特アでもそういう記事流行っているんですよ。
チャイナの外務省の報道官の記者会見とか、
北朝鮮のテレビ放送のニュース番組とか。あの手のものと同じですよ。
第一、記者が真面目にこんな記事書くわけないでしょう。
こんな記事普通に書いていたら、同業者に指さされて笑われますもの。
こういう記事を書くセンスの芸人さんがいるからインターネットメディアは面白いですね。
チャイナ外務省や北朝鮮同様
これからも素晴らしいボケを連発してくれるんじゃないでしょうか。
めざせM−1グランプリ。
叔父さんの息子様
「仁徳天皇=矢祭町」ですね。地方財政など、日本中が矢祭町になれば解決終了だと思いますけどね、大阪の橋下知事も本質は同じですけど。
かしわもち様
すみません。爆笑太田の「憲法九条を世界遺産に」くらい、全然笑えませんでした。彼も一時期「総理太田」で政治的主張を繰り返して、社長にして恐妻のミッチャンに「ネタとして成立していない!」と叱られていましたし。
さて、『世界日報』の“ポン太”記者の記事。おっしゃる通り、単なるマスコミの名を語るアジビラとして扱いました。「マス“ゴ”ミ」と呼ぶのすら憚られる水準でしたね。。。
>「円安になれば困るのは日本国民であり」
すみません。輸入業者の回し者かと。(嘘)
それとも、アイスランドやPIGSを買い占めようとする勢力の回し者?(嘘の上塗り)
エコノミストを自称する連中が「デフレと円高は正義だ」とか意味不明なことを言い出しているので、なんとも。。。かしわもちさんの説によれば、日銀広報担当こと池上某さんは、一流のコメディアンなのでしょうか?それで各局で引っ張りだこになるのでしょうか?他はともかく、彼の日銀に関しての話は「世界一受けたくない授業」です。
ちなみに、ツッコミですが、海砂利水魚上田(古風な言い方)さんが好きです。ロンブー1号に対して「自ら命を絶て!」とか。こういうの、教育者が言うとさしさわりがあるのですけどね。
さらにちなみに、夕方のニュースは「長峰アナの寸劇」を見ていたのですが、最も信頼を置いているマスコミ人の方の勧めで「奇跡の38歳」に変えました。この放送局の夜のニュース、「聞いてて一番好感が持てるのが嵐」という私はミーハーなのでしょうか。どうしても村尾某についていけない私は信仰心が足りないのでしょうか。
南無妙法蓮華経・・・
それはさておき、白川方明と羽毛田信吾は討伐されるべきである。
わたしゃ細かいことはわかりませんが、
日銀総裁に武藤氏をと出してきたのは自民党で、それを蹴ったのは民主党。
それがどういうわけか今になって、
民主党と武藤氏がくっついて「デフレ脱却議連」とか言ってるんだから、
こんなもん信用しろと言うほうが無理ですわ。
それから、白川氏や日銀が良いか悪いかというのもあるんですけど、
資金の借り手が足りてない状況からの景気対策は、
財政政策が先行して金融政策が後を追っかける形じゃないと、
うまくいきませんよ。
政治家には、まず建設国債を発行して財政政策をどんどん進めておいて、
後で「現金刷って国債買えオラー!」と日銀に殴り込む手があるんだから、
そうしちゃえばいいんですよね。
白川氏や日銀を一方的に、あるいは極端に悪玉とするのは、
ミスリーディングな感じがします。
おまけ。
白川氏の背後に特アがいるのかどうかは知りませんけれども、
「背後に特ア?」と言えば、
倉山さんのお仲間の竹田氏が非常に気になるんですが。
どうなんですか倉山さん!
この件、興味を持った方はこの辺から調べていくとよいかと。
http://maruyakism.blog43.fc2.com/blog-entry-53.html
dodo様
細かいことは分からないそうなので、補足を。
ご存知だと思いますが
一昨年福井俊彦総裁の後任に、自民党が武藤氏を候補として出して、
参議院で民主党を中心に、人事に同意しませんでしたが
その理由は、金融政策が問題なのでなく
財務省の出身者の天下りの象徴として、認められないということでしたよね。
その後、同様に財務省OBの田波氏も同意にいたらず、
総裁代行として白川氏がなり、正式に昇格して今に至るわけです。
前任の福井氏は2004年に就任以来、大幅な金融緩和策とデフレを防ぎました。
ゼロ金利政策から脱却したのも福井総裁です。
特に評価が高く、退任時の海外の経済誌に、
「この時期の各国中央銀行総裁の中では最も優秀」と評価されたほどでした。
武藤氏は、福井総裁の下で副総裁を務め、候補になったときには福井路線の方針を継続するといっておりました。
白川氏も、武藤氏同様、福井路線を継承すると就任当初は言っていたのです。
自民党が最終的にこの昇格人事を進めたのもこの路線継承をうたっていたからです。
ところが、彼は豹変し、その宣言の逆をやっているのが現状です。
武藤氏自身の政策は福井路線であり、十分傾聴に値すると思います。
デフレ議連は、どちらかといえば民主党でも主流とはいえないですし
(失礼ながら、会長が松原先生ですよ)
武藤氏は初回の講師に招かれただけだと思いますが
過去のしがらみを忘れ、講演を依頼するのも、それを受けるのも
それはそれで互いに度量が広いと考えるべきではないでしょうか。
金融政策についてですが、現状で資金需要が少ないとはあまり思えません。
「黒字倒産」が少なからず起きていることで明らかではないでしょうか。
資金需要があるにもかかわらず、
それが行き届いていないことでの政策的な不況にもなっているのが現状でしょう。
財政政策が先行する最大の理由は、その影響を受ける範囲が狭いことと、
その効果が発揮するのに一定の時間がかかるものが多いからです。
(ただしたとえば、エコカー減税など即効性があるものもいくつかあります)
一方、金融政策や為替政策は、効果が発揮されるのが早く、範囲も広範です。
逆を言えば、反応が遅れたり間違えたりしたときの
悪い効果も間をおかずに現れ、被害も広範だということです。
これはその2つの政策が、市場という早い動きに
すぐさま影響を及ぼしてしまう政策だからです。
白川氏や日銀がを一方的に悪玉にしているように見えるとのご指摘も
理解できますが
この点で、彼らの責任が相当大きいことを自覚すべきでしょうし
我々国民も、それだけ中央銀行総裁が与える影響が大きいことを知っておくべきですよね。
不勉強で間違いがあったらごめんなさいね。
dodo様 かしわもち様
「あきらめない」が特ア?だとしたら私も特アです。笑
「信用しろと言うほうが無理」とか言われるとそれまでですが。w
この砦を始める前に前山会長のブログにのっていました。
写真写りが悪いので再掲したくないのですが。笑
http://ameblo.jp/atomism/day-20090408.html
細かいことは、かしわもち様が説明してくれたので私は大まかなことだけを。
デフレは、中央銀行が紙幣を発行するか、政府紙幣を発行するかでしか解決しません。デフレとは、モノ余りに対してカネが稀少品と化した状態ですので、通貨発行権限を持つ機関にしか対処不能であり、方法は一つです。個人や会社が如何に努力しようが「=不可能」ですし、政府の財政政策でも「≒不可能」です。
で現在、マネーサプライをいじらない!デフレターゲットまっしぐら!金融緩和徹底阻止!名目経済成長率なんですかそれは?などとふざけた政策をとっている白川総裁が極端な悪玉でなければ何者なのか、という話になるわけです。
せめて、伊藤忠の丹羽会長が「黒字になるまで給料全額返上します」とやったくらいのことはしてくれれば総裁個人を攻撃する気にはならないのですが、年収三千万とかヌクヌクと貰って、「現状の日銀の政策は最適」とか言われると、こういうことを言いたくなるものです。
細かい理由は、2月19日の記事もご参照ください。
今の時代、立場を選択しないで一見客観的な態度を装って批評するのはラクなのですけど、あえて「これが良い!」と立場を選択する決意をしました。
竹田さんやあきらめないの皆さんとの繋がりもそうですし、デフレ脱却議連を応援するのもそうです。
特にデフレ脱却議連は、ヘンなことをされると私の信用問題にもなりますので、かなりのリスクのある言動ではあります。
ご批判はあるでしょうが、ご理解のほどを宜しくお願い致します。
> かしわもち様
> 金融政策についてですが、現状で資金需要が少ないとはあまり思えません。
> 「黒字倒産」が少なからず起きていることで明らかではないでしょうか。
確かにそこには需要があるのでしょうけど、
需要は供給・需要・供給・需要…と連結されていない限り、
供給の大元で何やったって途中で目詰まりするんじゃないんですか?
金はあるが、
運転資金さえあれば「黒字倒産」しなくて済む(別に悪くない)企業に貸すくらいなら
利率はクソ低いが国債を買ったほうがまし、
と金融機関が判断しているからこそ、「黒字倒産」が起こるわけでしょ?
政府が財政政策をしないで日銀が金融政策をやるということは、
例えば国債の買いオペ、つまり、
金融機関のバランスシート上の国債を現金に置き換えてください、
と日銀が金融機関にオファーするってことですよね?
しかし、それを飲むも飲まないも金融機関次第です。
金融機関の国債を売って現金を買おうという判断は、
よりましな投資先があるという判断が前提となります。
だから、現状で財政政策と金融政策でどっちが先かと言ったら、
絶対に財政政策が先なんですよ。
財政政策によってよりましな投資先を生じさせることがないままで、
日銀側(供給側)から無理にでも目詰まりを解消してやろうとなると、
日銀または財務省から金融機関への“指導”なしにできるんでしょうか?
“指導”なしにはできないのであれば、
日銀・白川悪玉論=護送船団方式復活論になりかねないですし、
“指導”なしにできるのならばその根拠が知りたいところです。
この辺なんですよね。気になってるのは。
護送船団方式が本当は良かったんだ。元に戻そう、という主張も、
(私は賛成しないが)主張としては成り立つと思うので、
もしそうならストレートに言えばいいのに。そうじゃないと卑怯だろ、
とかいうことも含めて、気になってます。
> 倉山様
じゃあこれはどちらの言い分が正しいのでしょう?
<最近のチャンネル桜にて>
麻生政権下で皇室典範を改正して男系継承を続けるという話を阻止したのは
当時官房副長官だった漆間氏だと、竹田氏が主張。
http://www.youtube.com/watch?v=knER54jbpXI
<2chで1年半ほど前に出ており、以降、信憑性のあるものとして扱われている話>
542 名前:可愛い奥様 メェル:sage 投稿日:2008/11/02(日) 01:59:47 ID:1p3BY8fx0
麻生内閣
官界最高峰といわれる官房副長官に
元警察庁長官の漆間巌をもってきた
このポストに警察を持ってきたのは32年ぶり
紀子妃の曽祖父ももと警察官僚は偶然だろうが、
漆間氏は大韓航空爆破事件犯人の教育係李恩恵=田口八重子を割り出した人物
ソ連・北朝鮮関係に明るく、また宮内庁に独自のルートを持つ
皇室典範改正阻止に「暗躍」したのは知る人ぞ知る
皇室典範改正の首謀者古川とその後継者二橋=どちらも官房副長官
二橋は福田政権下で返り咲いた
古橋・二橋の影響力徹底排除を狙って麻生首相は漆間氏に白羽の矢を立てた
漆間氏は朝鮮総連・同和問題にも切り込んだ
民主・マスコミが麻生政権を何としてでも潰したい理由のひとつ
来年は今上在位二十周年記念行事が目白押し
漆間氏の手腕が注目される
互いにデマだの何だのと言い合いになっている状況ではあるのですが、
こんなところにわざわざ顔を突っ込んで、竹田氏に何のメリットがあるのでしょうね?
メリットなんてない、無私に国のためを思って、と仮に言われても、
ふ〜んって感じですけど。
名前は明かせませんと言っておいて、相手に聞かせてから名を明かすとか、
いやらしく卑怯で邪悪なお人柄が動画に出ちゃってますからねぇ。
dodo様
ご質問の趣旨は、竹田先生が公に仰ったことと2チャンネルのどちらが信用できるか、ということに収斂されると思います。
私は、2ちゃんねるは「原則不信、例外信用」という立場ですので、特に竹田先生との関係はなくとも、2ちゃんねるで如何に信憑性がある内容としても、それだけでは眉唾ですが。
ついでに、この2ちゃんねるの記事なるものは基礎的な知識として間違っていますね。
官界の実務家やマスコミ、それから行政学では、「警察(系)」などという表現は使いません。官房事務副長官の出身官庁を見ると、警察・厚生・労働・自治です。総務省もその流れです。dodo様はお分かりかと思いますけど。
申し訳ないのですが、「漆間副長官、32年ぶりに警察から」などと言っている時点で、大学の卒業論文レベルで指導教官の注意が入るでしょう。むしろ、官界でもマスコミでも、大蔵省出身の的場副長官就任の方が驚天動地の出来事で、それが安倍内閣が霞ヶ関の反感をかった理由の一つでもあるのですが。
ついでにこの2チャンネルの書き込み者の方、官房副長官が「官界の最高峰」などと本気で信じているのでしょうか。例えば、内閣法制局長官とか財務事務次官よりも影響力があるという根拠があれば是非お聞きしたいものです。もしそれが証明できたら立派な博士論文です。やはり官界の常識には通じていない方の表現だなと受け取らざるを得ないのですね。
他にも色々あるのですが、冒頭の表現だけでも主張以前の知識・常識の部分が欠けているので、信憑性がある記事ではないとの判断をせざるをえませんね。
漆間氏が他で何をやったかは竹田先生の主張とは関係がなくて、皇室典範問題で何をしたかだけが重要です。デマかどうかは検証できるかどうかです。
「どちらが信用できるか」を皇室典範問題に絞りなおすと、竹田先生も件の2チャンネルの記事も、「漆間が皇室典範改正を潰した」という点では一致しているので、その点では争いがないが結論で良いとも言えますが。
dodo様が竹田先生に仰りたいのは、なぜ漆間氏に喧嘩を売るような真似をするのか、漆間氏は他のことでは頑張っているではないか、ということでしょうか。だとしたら、「立場上」ということにつきます。皇室典範の問題は、竹田先生にとって、生まれながらの立場からも、言論人としての立場からも譲れない問題ですので。
で、長くなったので、白川話に関しては一つだけ。
私、護送船団方式に戻せとは一言も言っていませんので。普通、護送船団方式とは「銀行を一つも潰さないという政府財務省の方針」という意味ですので。「指導をする」という意味なら、別にそう受け取っていただいて構いませんが、間違った意味での日銀の独立性を正す、が趣旨です。本来の「中央銀行の独立性」の意味は、手段の実行における独立です。政府の方針そのものを左右できる、政府の意思に対して拒否権を行使できることではありません。白川総裁の場合は、「政府の方針を牽制」している時点で中央銀行の趣旨を履き違えている訳です。これだけでも十分に討伐に値する理由です。
あとは、かしわもちさんとやり取りしてください。
今後ともご意見お待ちしています。
ただし、社会人としての礼儀として、表現は気をつけてくださいね。この砦名物の荒れる原因になりますので。笑
dodo様
私の拙いコメントに、レスポンスをいただきありがとうございます。
よく分からないのですが大前提として
倉山先生の本記事では
「景気対策のように緊急性を要することは、財政政策より金融政策の方が、政治的障害が少なく、即効性があり、全体的な効果がある」
と書いてあるだけで、財政政策をやるなとは一言も書いていません。
私も、その前提で書いており、財政政策と金融政策の特性の違いと
金融政策の重要性の再認識が必要との認識を書きました。
どこも「財政政策の否定」になっておりませんし、
財政政策の評価そのものを誰もしていないと思いますが。
>運転資金さえあれば「黒字倒産」しなくて済む(別に悪くない)企業に貸すくらいなら
>利率はクソ低いが国債を買ったほうがまし、
>と金融機関が判断しているからこそ、「黒字倒産」が起こるわけでしょ?
はい、その通りでして、ではどうして金融機関はそのように判断するんでしょうか。
デフレだからです。
金融機関は、通常は企業などに資金を融資してその利子で収益を上げるわけですが
それはインフレ傾向にある状況では、
資金を金庫で置いたままにしたりあるいは低金利の商品で放置すると
どんどん資産が目減りしていからですね。
ところが、デフレである今は、モノの価値が下がり、マネーの価値は何もしなくても上がるだけので
貸し出しをして、将来のリスク背負うより、
現金そのものかリスクのない国債をそのまま持っていたほうが
資産価値が勝手に上がっていきます。
中央銀行は、そういうときに、マネーサプライを改善し、つまりは金融緩和をして、
デフレの脱却を目指します。
「そのまま持っているとマネーの価値がどんどん下がるけどいいの?
どうなっても知らないよ」と。
金融機関は利益をより多くあげるために、現金を寝かさずに貸し出しして、利益を上げるモチベーションが生まれ
dodoさんの言うとおり、需要と供給が連結されて
金融の目詰まりが解消されるわけです。
資金需要と供給のボトルネックを生み出している原因がまさに「デフレ」なのです。
dodoさんの言う”指導”は、
いわゆる行政指導やそれに類するもの、そして旧来の護送船団をさすのだと
思いますが
福井総裁は、金融緩和・デフレ脱却政策を取っておりましたが
”指導”にはならないと思います。
歴史的に、実績がある政策であり、その時期よりも状況が悪いにもかかわらず
そしてその路線継承を謳っていた白川氏がなぜそれをしないのでしょうか。
ということです。
でもdodoさんの話を読んで思ったのですが、今こそまさに護送船団ですね。
融資のリスクをとらなくても、何もしなくて資産価値が上がる今の方が金融機関は楽に儲かります。
(実際福井総裁の時期より「一般に」銀行各行の利益は白川総裁の時期の方が高いです)
貸出先の格付け調査かかる相当な費用を節減できますし。
もしかすると白川総裁が今の金融機関にとっては「神」なのかもしれません。
ないとは思いますが、白川総裁が銀行から何かもらってなければいいのですが。
財政政策を否定しないですし、それなりの効果があると思いますが
一般的にはボトルネックのそのもの解消には上記の理由で、まずつながりません。
財政政策で、うまく優良な融資先を作った状況でも
デフレのままで、金融機関が利益を生み出すモチベーションとしては、
先述の通り融資をしませんので、デフレを脱却しない限り、資金需要は変わりません。
亀井さんの言うように、いわば政府が直接企業を金融するのなら話は別で
たとえるならばボトルネックを迂回するような資金のバイパス手術になり
「黒字倒産」は減少するでしょう。
私もこの政策は割りに評価していると言って、周りが驚くのですが
この政策には、国が大きなリスクを背負い込むことになり、
財政の健全性や信用を損ねてしまうという問題があるからです。
ギリシアみたいになってもいいのと、思われちゃうわけですね。
なお財政・金融政策に先とか後という概念で話すと大きな違和感が生まれるので、注意が必要です。
なぜかといえば、金融では「何もしていない」「動かない」とか「何もできない」「変化がない」というのも
政策であり、評価され場合によっては反応してしまうからです。
つまり今このときも、金融は絶え間なく実行されているということですので
そのコントロールは性質として不断です。
ですから財政と金融のどっちが先とか後とかいう、
大雑把なレベルの時制で語ると
野球のタイムのように止めることができるとまさか思ってはいないでしょうねと
その見識を疑われかねません。
重ねて申し上げますが、
可及的速やかに福井路線に戻してデフレを脱却するほうがいいのではと申し上げているだけで
財政政策そのものを一様に否定しているわけでなく
日銀の不作為が招く問題点を、国民は看過してはいけないですよ。
という申し上げているのみです。
長くなりましたが、私はこう考えております。
いつもながら拙いレスポンスですが、どうぞご容赦ください。
<竹田氏について>
ええ。自分じゃ検証できないからこそ、どちらもデマと疑う前提で、
デマ合戦への参加のしかたを問題にしています。
旧皇族の子孫というのを前面に出して活動されている方が、
品性を問われるようなやり方をなさっていることに、
いい気持ちのする国民っているんですか?
西尾氏なんか朝敵呼ばわりだったではありませんかw
編集者がーとか何とかという弁明はなされたようですが。
漆間氏や西尾氏のかたを持つつもりもないんですけど、
むしろ「立場上」竹田氏はそういうやり方でやっちゃダメだろって普通に思いますよ。
こういう人が場合によっては天皇ではなくとも天皇の親やおじになる?
そんなの悪夢だ! 旧皇族の皇族復帰なんて絶対不可!!
…ということにもなってしまいませんかね。
皇統を安全に継承し、宮家の数もそこそこに保ち続けるための方法として、
歴史上つい最近までずっと、最もありふれた手段であり続けてきたのは、側室でしょう?
しかもこれには、必要なときに必要なだけ、
そのときどきの天皇に近い血筋の宮家を作れるという利点もある。
それに対して旧皇族の子孫を探して…というのは、歴史上数例見られるだけで、
やるにしてもしかたなしにやることですよね。
まずは皇太子殿下と秋篠宮殿下に側室をとっていただけないかどうかお伺いをたてる。
それも国会の議決を経て、国民の総意としてお伺いをたてる。
それで皇室会議をやってもらって、
側室は取りませんということになったならば、
では旧皇族の子孫から連れてくるでもしないと…
というのがまっとうな順番ではないんでしょうか?
その順番をすっ飛ばして旧皇族の子孫からというのを
旧皇族の男系子孫だという方が主張しているんだから、
これだけでも十分すぎるほど胡散臭い人、胡散臭い話なんですよね。
そもそも胡散臭いのをさらに下品なやり方でやってるんだから、うまくいきっこありません。
なんだ、これじゃまるで私が旧皇族の皇族復帰を応援しているみたいじゃないですかw
私自身の立場もよくわかりませんね(汗)
<日銀・白川氏について>
> 白川総裁の場合は、「政府の方針を牽制」している時点で中央銀行の趣旨を履き違えている訳です。これだけでも十分に討伐に値する理由です。
おっしゃる通りです。
白川氏が善玉だなんてことは、間違っても私は言いません。
ただ、日銀及び白川氏がデフレスパイラルの元凶かと言えば、
それはまったく別な話なんじゃないの? というのが私の考えでして、
何でもかんでも日銀がー白川氏がーということになりますと、
これまた何か企んでるんじゃないのといらぬ勘ぐりをしてみたくなるというものですw
ここからは、かしわもちさんへの返事です。
何でもかんでも日銀及び白川氏のせいということはない、と言うために、
仮に財政政策を封印した状態ならば、と申し上げていることはまずご理解くださいね。
インフレ・デフレは貨幣的現象である…と私も思いますけれども、
貨幣というかマネーって、現金だけのことを言うわけではありません。
現金は広義のマネーのうちのごく一部に過ぎず、
広義のマネーには国債ももちろん入ってきます。
その上、昔々に比べれば、国債は今や現金にどんどん近づいてきていますよね。
面倒なので結論だけ言いますが、
市中の「貸し借りの証文」の量(=マネーサプライ:非金融機関が持つマネーの総額)は、
新たに貸し借りが行われたときにしか増えないんですよ。
金融機関にある国債と現金が入れ替わってもマネーサプライは変化せず、
また、インフレ・デフレを語る上でもほとんど何の意味もありません。
というわけで、鶏と卵ではあるのですが、
> はい、その通りでして、ではどうして金融機関はそのように判断するんでしょうか。
> デフレだからです。
ではなく、
金融機関が貸したくなるような案件がないからデフレが止まらない、
と考えないと、いつまで経ってもデフレ脱却はできません。
だから財政政策が先になるんですよ。
公共投資のみならず、
麻生政権のときの、黒字倒産しないための政府保証も、
筋が良かったと思います。
日銀なんて後でどうにでもなりますよ。
グダグダ言うようなら、法改正してムニャムニャしちゃうか、
国債の使い勝手をもっともっと良くして事実上の10万円札にしちゃうか、
そういうこともやっちゃうぞって脅せばいいだけなんですわ。
後はご自身で勉強なさってください。
dodoさんは、不勉強な私のためにお返事をくださいましたが、
後はご自身で勉強なさってください、とのことですので。
この砦の読者の皆様に向けて、私の見解を記しますね。
>仮に財政政策を封印した状態ならば、
ということですが、財政政策をまず封印した状態というのは考えられません。
財政政策とは一般に、税制から財政投融資まで政府の関与する経済活動一般をさす言葉であり、
封印した状態ということは、政府が一切の経済活動をしないということになります。
これは無政府状態以外にそのような状態に陥ることはありません。
つまり現実的にその状況を念頭において議論することになるとは想像もできません。
また本記事で倉山先生が置いている前提がそのような前提に立っておりませんでしたので
急に前提を変えるのは議論のやり方としては、あまり礼儀が正しくはないと考えます。
財政を抑制して、というならわかりますが、まさか「封印して」だとは。
さて現状ですが、財政は封印も抑制もされておりません。
御承知の通り、民主党は昨年のマニュフェストで廃止するといったガソリン税の暫定税率を廃止しませんでした。
そして、整備新幹線についてもこれまで通り予算付けし、高速道路も同様です。
現状では、国民から言っていたマニュフェストとあまりに違うと指摘されているのは皆様ご承知の通りで
子供手当を含めて、ばらまきだ!との批判を浴びるほどです。
つまりこれを端的に申し上げますと、現状では財政政策は封印・抑制どころか、むしろ積極化しており
そのことで、民主党が選挙民から公約違反だと批判を浴びているわけです。
dodoさんの前提は、非現実的だと考えつつも、彼は財政政策を優先することでデフレが解消されると主張しております。
現在はdodoさんの言っている通り、積極財政ですが、デフレは解消されず進行しております。
また麻生内閣の作った2009年度予算も同様に積極財政です。しかしデフレは解消されておりません。
私は小泉政権があまり評価できませんが、財政再建を掲げて国債発行額を抑制し
積極的な財政出動を行いませんでした。
古賀誠氏をはじめとする道路族が猛反発したことは記憶に新しいでしょう。
ではこれがデフレにどう影響したか、あまり影響せずデフレ進行を食い止めはしましたが、
インフレに持ち上げることにもなりませんでした。
つまりは財政政策がデフレ・インフレに、ほとんど影響を及ぼしてこなかったということです。
歴史が証明しているということですね。
>市中の「貸し借りの証文」の量(=マネーサプライ:非金融機関が持つマネーの総額)は、
新たに貸し借りが行われたときにしか増えないんですよ。
これはそうだと思います。
ところがです。
>金融機関が貸したくなるような案件がないからデフレが止まらない、
と考えないと、いつまで経ってもデフレ脱却はできません。
まずこれが違うことをdodo氏自身が認めています。
>> かしわもち様
>> 金融政策についてですが、現状で資金需要が少ないとはあまり思えません。
>> 「黒字倒産」が少なからず起きていることで明らかではないでしょうか。
>確かにそこには需要があるのでしょうけど、
>需要は供給・需要・供給・需要…と連結されていない限り、
>供給の大元で何やったって途中で目詰まりするんじゃないんですか?
>金はあるが、
>運転資金さえあれば「黒字倒産」しなくて済む(別に悪くない)企業に貸すくらいなら
>利率はクソ低いが国債を買ったほうがまし、
つまりは私もdodo氏も「黒字倒産」があることを認めています。
この黒字倒産の案件は、ほとんどが「正常先案件」です。
「要注意先」もあるでしょと言われるかもしれませんが
「正常先」案件かつ利益が出ているにも関わらず資金を引き揚げているので
「黒字倒産」が起きているのが事実です。
今までであれば、A社が融資を引き揚げても「正常先」であればB社からの貸し出しを受けられる
そういう案件です。
つまり「金融機関が貸したい案件」は現に存在するわけです。
私の周りでも全く問題がないのに金融機関から引き上げられて訳がわからんという経営者が沢山いらっしゃいます。
もちろん財政政策で正常先を増やしていくこと自体は否定しません。
増やしてゆけば、通貨供給量が増大していくわけですから。
まとめれば
「貸したい先がないからデフレを抜け出せない」
ではなく
「貸したい先が現にあるにもかかわらず、デフレを抜け出ない、抜け出せていない」
ただdodoさんが言っているのは一般的な議論でいう「流動性の罠」であり、
ゼロ金利・低金利政策のために、金融政策が無力化するという考え方で
その時は、財政政策で成長を図るという「ケインズ学派」と呼ばれる主張の典型で、理解はできてます。
私は、先般から何度も申し上げている通り、財政政策を一律に否定しておりません。
緩和と同時に金利を引き上げなければ、金融政策が無力化しかねないことを踏まえつつ
それをできる日銀・中央銀行が無為に過ごすのは、問題であると申し上げております。
>日銀なんて後でどうにでもなりますよ。
>グダグダ言うようなら、法改正してムニャムニャしちゃうか、
>国債の使い勝手をもっともっと良くして事実上の10万円札にしちゃうか、
>そういうこともやっちゃうぞって脅せばいいだけなんですわ。
だからこそ、なぜ「後で」なのでしょうか。
それでいいだけなら、今やるべきでしょう。
「脅す」が穏当な表現とは思いませんが、
中央銀行をしっかり機能させるために動かすことに効果があるから
こういう表現をされているわけでしょう?
私は今「脅して」動かしても、遅きに失することはないと申し上げているにすぎません。
読み飛ばされそうなので、同じことをもう一度書きますが
>倉山先生の本記事では
>「景気対策のように緊急性を要することは、財政政策より金融政策の方が、政治的障害が少なく、即効性があり、全体的な効果がある」
>と書いてあるだけで、財政政策をやるなとは一言も書いていません。
>私も、その前提で書いており、財政政策と金融政策の特性の違いと
>金融政策の重要性の再認識が必要との認識を書きました。
>
>どこも「財政政策の否定」になっておりませんし、
>財政政策の評価そのものを誰もしていないと思いますが。
就職先が決まらないまま不安におびえる若者は、1日問題が先送りされても、
その影響を大きく受けます。
今できることを「後で」ではなく「速やかに」やるべきです。
これを踏まえて申し上げます。
白川方明総裁は、何もしないままならば、今すぐ討伐されるべきである。
dodo様
とりあえず一致できたと解釈させていただいた、重要な論点について確認します。
一、件の<2chで1年半ほど前に出ており、以降、信憑性のあるものとして扱われている話>なるものは、竹田先生と比較して云々以前に、論評に値しない内容であるということ。・・・「デマ合戦」と仰っているということは、「デマ」=「信用するに値しない話」であるとのことですよね。
dodo様もお人が悪い(藁)。2ちゃんねるにだってマトモな書き込みもないわけではないのでしょうが、よりによってこんな学部三年生が先輩に「こういう書き方駄目だよ」と注意されて終わり、みたいな記事を持ってくるとは。w
ちなみにdodo様は当然お分かりだと思いますが、他の読者でわからない方のために解説しますと、「自治・警察・厚生・労働」はすべて「旧内務省系」とひとくくりにするのが霞ヶ関の常識です。まあ、その実態がどの程度かは議論があるのですが。
「32年ぶりに警察から」と2チャンネルで盛り上がっていたなどとは露ほども想像しなかったので、久しぶりに腹筋が痛くなるほど笑い転げました。重ねて、dodo様もお人が悪い。それこそ私が「そうです、竹田先生よりこの2チャンネルの記事の方が信用できる」とか冗談でも言ったらどうなったか。あなかま、あなかま。まあ、この記事について語るのはこれで終わりにしましょう。しょっぱなでこれなので、後は論外でして。この調子で件の記事を一字一句添削するのは不毛ですね。あえて確認するなら「漆間副長官が皇室典範改正を潰した」という点では竹田先生の主張と一致しているので比較しての取捨選択のしようがないということですね。(つまり何を言いたいのかさっぱりわからないということです)
誰かヒマな時に「的場官房副長官、史上初の大蔵省出身で就任。安倍内閣の意図をはかりかねる霞ヶ関の反応は?」に関する2チャンネルのスレッドでも探してください。高橋洋一氏やその周辺の関係者の回顧録などを読むと、普段は経済にしか興味がないような方たちでも、驚天動地の出来事として受け取った様子が随所に出てきます。まあ巨大掲示板なので一つくらいはあるでしょう。
二、白川一人が悪い訳ではない。・・・dodo様は「白川氏が善玉だなんてことは、間違っても私は言いません。」と仰っているので、ここは一致しているでしょう。ハイ、私も白川一人とか、日銀だけが、とかは一度も言っていないはずです。ついでに、「白川と日銀がデフレの元凶」に関して。「元凶」の意味の確認ですが、「現在のデフレを延々と続かせている最高責任者」の意味ならば「元凶」ですが、「デフレという経済現象を引き起こした張本人」という意味ではありません。後者の意味ならば白川氏は妖術使いです。前者の意味だからこそ「今のデフレは人災である」と言っているわけです。
私が最も重要な論点だと考えている、
白川総裁の場合は、「政府の方針を牽制」している時点で中央銀行の趣旨を履き違えている訳です。これだけでも十分に討伐に値する理由です。
に関して合意できたことは幸甚です。
さて不一致点に関して。
一、竹田先生の言論の手法が下品か。&側室の話
わたくし、「竹田先生の言説に無条件で従え」などと申したことはないはずですので批判は止めれませんが、無理に人格攻撃をする必要があるのでしょうか?
「下品」「胡散臭い」という、それこそ「品性を疑う」表現でしか表現できない何かがあるのでしょうか。dodo様がどうしても竹田先生の言動に納得できないのであれば、「国民の支持を得るのに手法が不適切では」くらいで良いのでは?それで言い足りない何かがあるのであれば提示してください。それを提示できないのであれば、単なる無意味な人格攻撃です。
で、それで「竹田先生の言動が間違っている」という結論が百歩譲って正しいとして、私に賛同させるのが目的ですか?それとも私が論に窮する所がご覧になりたいのですか?いずれにしても論の末に、どのような建設的な結果を目指しての言説なのかがまったく見えないのですが。
そもそも「下品」というのが主観的表現ですので、竹田先生ファンからは同じ言動を見ても「気さく」「きどらない」と見えるわけです。
竹田先生の言動に関して、熱狂的なファンは好意的ですし、アンチの人は色々言いますよね。それは顔と名前を出して言論活動をしている以上、当然起こりうる事態と客観的には判断できるでしょう。
「で、お前の意見はどうなのか?」と聞かれましたら、dodo様が持ち出された事例に関しては、概して「皇統の問題に関して竹田先生がこれくらいのことをこれくらいの表現で言うのは当然でしょうね」です。
dodo様に限らず、竹田先生に対して「旧皇族の方は政治的な発言をすべきではない」との意見があるので。
竹田先生に関して、根本的な弁護をしましょう。
「側室」論を主張されるdodo様は、過去に一切「先例」がない「女系」に関して反対であるとの前提で話をします。でないと筋が通らないので。
で、国民の圧倒的多数の支持でその「女系容認」の皇室典範改悪が通過しそうになった時、羽毛田信吾や有識者会議の連中は「皇族や旧皇族は黙れ!」と封殺した訳です。その時に声をあげたのは誰だったでしょう。
旧皇族の中では竹田恒泰先生ただ御一人です。もし竹田先生(や皇族でただ御一人声をあげられた三笠宮親王殿下)が反対を声明しなければどうなったでしょうか。秋篠若宮御生誕の後もまだ女系天皇を推進しようとしたのが当時の政府です。どうやって女系天皇容認の皇室典範改悪を阻止できたのでしょうか。
当時、竹田先生は各メディアで仰っていました。「皇族でもなく、かといって国民としての自由があるわけでもない自分のような立場だからこそ言える発言がある」と。つまり自らの宿命と使命を自覚しての、考えに考え、悩みに悩んだ末での言動です。
その言動の中身を批判するのは止められませんが、あえて人格攻撃をする理由が不明です。私にはまったく不必要にしか思えません。
ここからはあくまで一般論です。皆さんと同じように入手できる公開情報だけに基づいて話します。(特に竹田先生とこの件に関してお話したことはございませんでので、勝手な勘ぐりはしないでくださいね。)
常識として、旧皇族の方がこの問題に関して発言される前に考えることは何でしょうか。「お前が皇族になりたいんだろ?」という非難です。竹田先生はそんなことも考え付かない思慮の浅い方なのでしょうか。現に竹田先生が発言されてから世論の潮目が変わったわけです。典範改定の話が報道に出てから若宮御誕生までに30%の国民が女系反対に転じました。マスコミのインタビューでも賛成論者に「女系と女帝の区別はついていますか?」と聞くようになりました。竹田先生の言論の正当性を認めた上で、メディアが取材方法を改めた例です。竹田先生は思慮の浅い方ではございませんね。
以上の事実から導き出される結論は一つ。竹田先生はご自身の一身は考えておられないでしょう。そんなに皇族になりたいなら黙っているのが良いのですから。(だからと言って他の旧皇族の方が云々と曲解しないでくださいね。我々には計り知れない、それぞれのお立場とお考えがあるのですから)
よって、いわれのない心無い批難こそ慎むべきでしょう。
急に出てきた「側室」話ですが、9月1日の記事をご参照ください。その上で疑問があればお答えします。過去ログをクリックしても見れないシステムなので、「倉山満の砦 側室」で検索してください。一発ヒットします。
二、財政政策と金融政策の二者択一
なぜ二者択一になるのかが不明です。それこそ、dodo様再三主張される「日銀などどうにでもなる」ならば、即座に「どうにでもした方が良い」のではないでしょうか。
財政政策は政治的意思決定に時間がかかる、しかも日本の現行の法体系では戦前のような裁量主義を捨てて法定主義を採用しているのでなおさらその傾向が強いから、国会で審議をしている間にも時間を無駄にせず早めに金融政策で対処した方が良いと思うのですが。
よって、何が何でも金融政策を後回しにした方が良い理由がわからないので説明してください。
ちなみに、デフレに対して「財政政策もできることからやりつつ、時の政府が目標を設定した上で中央銀行に裁量と責任を委ねて、早期実現をはかる」が世界の常識だと私は理解しているので、説明を求めている次第です。
もしdodo様のおっしゃるように「財政政策が(効果も含めて?)実現するまでは、金融政策など何をやっても無駄」などという理論が説明できれば、現時点で世界最高の経済理論だと思われます。少なくとも、バーナンキというFRB議長にして世界最高の経済学者と目されている方の言っていることは全部ひっくり返ります。私は彼の議論を中心に勉強致しましたので、別の議論も聞いてみたいところではあります。
ここは是非、「面倒なので結論だけ言いますが」などと仰らず、学術論文のサマリー程度の分量はご使用いただいて構いませんので、立証された結論をご提示ください。
最後に誤解を招かないように特記を。
バーナンキを持ち出したのは、別に権威や肩書で相手を黙らせようとする、色んな学界で腐るほど見てきた手法を用いようということではありません。私は相手が誰であろうと、「その人が何者かではなく、その人が何を言っているか」によって判断してきました。特に人文科学とか、社会科学の中でも極めて人文科学的なところばかり歩んできたのでその傾向はかなりありました。
しかし、経済学には国境がなく、国際的な批判にかなりさらされる、しかも極めて自然科学的な分野に関しては、「世界で認められている」というのは重みが相当あります。もちろん、ノーベル経済学賞受賞者が間違うこともありますが。
ということで、是非ともdodo様がバーナンキを超える理論を説明するところをみたいものです。この「砦からノーベル経済学賞」とか、すごいじゃないですか。
この砦は自由な議論の場です。ただし、3月20日のレス26の私の書き込みは参照してください。
解釈を確定させて起きますと、「人格攻撃も含めて自由」というのは、「その言説を不快に思う相手の批判に耐えうる反証を提示する」という条件が当然ながら付随します。相手の反論に答えられないのに、なおも「人格攻撃」を続けるのは議論ではなく、単なる罵倒です。
ですから、白川総裁討伐されるべきと、私も思ってるんですよ。
また、正確に申し上げなかった私が悪いのですが、
封印と言ったのは積極財政政策を、という意味だと思ってください。
それに、 今できることを「後で」ではなく「速やかに」やるべきだ
というご意見にも完全に同意します。
それでもなお、
日銀及び白川氏「のみ」を槍玉に挙げることには意味が感じられないし、
何か重要な他のことを覆い隠してしまいかねないような気がするんですよね。
「黒字倒産」については、少し考えが違うかもしれません。
と言っても論理上の違いでしかありませんが。
あなたや他の第三者が「客観的」なものさしで見たら「正常先案件」に見えたとしても、
金融機関の「主観的」なものさしでは「正常先案件」には見えていない。
この企業には貸すのをやめよう、資金を引き上げようと判断する。
だからこそ「黒字倒産」が起きているのではないのですか?
つまり、かしわもちさんがおっしゃる「貸したい先が現にあるにもかかわらず」というのは誤りで、
その方々の案件も「金融機関が貸したい案件」ではなかったということです。
かしわもちさんとかしわもちさんの周りの経営者の方々には残念なことですが、
事実がそう言ってますよ。
認め難くとも一旦は認めねばならぬでしょう。事実なんだから。
一旦は認めた上で、
じゃあどうすればそういうのを「金融機関が貸したい案件」に変えることができるのか
という話になってくるわけですが、これは日銀の仕事ではありません。
だから私は、なんで日銀ばっかり槍玉に挙げるのかなって思うわけです。
それだけっちゃそれだけです。
> 倉山様
反応を得られましたのでとりあえず満足しました。
ご存知のように私、煽り屋ですのでw
まず経済の話ですが、
> なぜ二者択一になるのかが不明です。
みたいなことは、むしろ私が言わんとしたことでして、
先ほどの繰り返しですが、
なんで日銀ばっかり槍玉に挙げるのかなって思ったわけです。
最初からそう聞けばよかったですかね?
次に、竹田氏の件ですが、
> 「側室」論を主張されるdodo様は、過去に一切「先例」がない「女系」に関して反対であるとの前提で話をします。
については、その通りです。
女系反対という意味では同じ立場ですから、
この点において竹田氏の功績が大であることも完全に認めます。
それでも竹田氏が善玉であるというようにも思えないんですよね。
皇統継承問題についての倉山さんのご意見は
「旧皇族の皇籍復帰≒宮家創設・・・最初に考えるべき」で、
「側室制度・・・内外の理解を得られないので事実上不可能」とのことでした。
しかしながら、
旧皇族の皇籍復帰は「先例は何度かある」というものにすぎず、
側室制度はつい最近まで歴史上常に認められてきたものです。
常なるやり方を選ばずして非常なるやり方を選ぶのに、
「日本国民の理解を得られるとも思えない」という程度で他に根拠も示さなくてOKというのでは、
先例さえあれば何でもあり。一度先例さえ作っちまえば後は好き放題。
こういうことになっちまいます。
これでは倉山さん、
国家にとっての憲法とは何ぞや、立憲の主義とは何ぞや、歴史法学とは何ぞやなどと聞かれたときに、
一切答えられなくなってしまうのではありませんか?
いや「立場上」そうしてるんです、というのはありえないでしょ。
倉山さんにせよ竹田氏にせよ、致命的ですよ。これ。
dodo様
>反応を得られましたのでとりあえず満足しました。
どういうことでしょうか?意味がわかりません。
「煽り屋」でも立証された議論ならば構いませんが、件の2ちゃんねる話のような語るに値しない話を持ち出すのは、程度を問われますのでお控えください。勝手になかったことのされていますが。あと、この文脈で「w」は失礼ですよ。少なくとも私は不愉快です。
>なんで日銀ばっかり槍玉に挙げるのかなって
その他の論点に関してはすべて私やかしわもちさんの議論に納得されて自説を撤回されたようですね。「財政政策の効果が上がるまで一切の金融政策は不要」とか立証されるのを楽しみにしていましたものを。それこそ「腹案」でもあって、ああいう言動をしているのかと思いました。ノーベル経済学賞間違いなしの議論を期待していましたのに。ご自分の議論を立証できないのに、気分だけで他人の意見をおちょくっていたのですね。がっかりです。
残った唯一の論点である、
「正常先案件」に関する「事実」を説明しましょうか。銀行は企業に金を貸すよりも、自分で持っていた方が価値があるからそういう事態が起きるのです。「デフレ=貨幣が稀少品の状態」だからです。だからリフレをやらないとどうにもならないのです。(だからって、財政政策を一切やるなとか非常識なことは一言も言っていないので、勝手に曲解しないでくださいね。)
これで終了でも良いのですが、補足しますと、これはケインズ的財政政策が効かない状態です。橋本〜麻生のすべての自民党政権の財政政策がまったく無効果だったことで証明できますね。(かといって、これで私が民主党支持者だ、とか短絡的にも程がある誤解をしないでくださいね。私が反民主党政権だから民主党内のデフレ脱却議連を支持していると、あれだけ書いても読み取れない方が世の中にはおられるようなので念の為に特記しておきます。)
で、そもそも、
>白川総裁討伐されるべきと、私も思ってるんですよ
だったら、今までの議論と私も含めた他の書き込み者に対する不必要な高圧的な態度やデフレ議連の私の先輩達への挑発的な言動は何だったのでしょうか。喧嘩を売って遊びたかったんですか?他の場所ならアクセス禁止にされても文句言えませんよ?そういう不真面目な態度なら、別にこの程度なら書き込むのは禁止はしませんが、「程度が低すぎる書き込み」として無視します。
>竹田氏が善玉であるというようにも思えないんですよね
貴殿に思えようが思えまいが、単に気分だけで立証されていない議論には今後お答えしませんので。きちんと反証された場合のみお答えします。
側室制度に関しては本日の記事をどうぞ。そもそも最初の話題に上がっていなかったので、ここでお付き合いをするのは争点を拡散し散漫にするだけです。是非とも立証された反論を期待します。
とにかく「皇后陛下以外に側腹となる女性の存在を制度化しよう」ということだけは間違いないようですね。ではその際に発生する障害と不利益をどう克服するのかを証明しておりませんね。
「まずは皇太子殿下と秋篠宮殿下に側室をとっていただけないかどうかお伺いをたてる。それも国会の議決を経て、国民の総意としてお伺いをたてる。」が現実的に可能であるという論証がありませんので、お答えする義務がございません。
よって、9月1日の私の意見が正当だということになりますので、貴殿が疑問に思われようがどうだろうが、お答えする義務はございません。ご自分の疑問の正当性を立証してから再質問してください。
側室論に関して何か言いたければ、本日の記事へのレスでどうぞ。ただし根拠のある議論で。
「これでは倉山さん〜致命的ですよ。これ。」とか大上段に言えるくらいですから、当然ながら側室論に関して反証を用意していますよね。単に、他人のまじめな言動にチャチャを入れて揶揄しているだけではないですよね?
dodo様
「ご自身で勉強してくださいね」ということですから
お返事を特に期待せず将棋の感想戦のようなことをしておりましたのに
お返事を賜り、ありがとうございます。
議論も大方収斂されましたので、私としてはこの日銀への議論の評価は、
読者に皆さまにゆだねたいと思っておりますが、いかがでしょうか?
ただひとつだけ、感想を申し上げます。
>かしわもちさんがおっしゃる「貸したい先が現にあるにもかかわらず」というのは誤りで、
>その方々の案件も「金融機関が貸したい案件」ではなかったということです。
>かしわもちさんとかしわもちさんの周りの経営者の方々には残念なことですが、
>事実がそう言ってますよ。
>認め難くとも一旦は認めねばならぬでしょう。事実なんだから。
私について、何かおっしゃるのは構いませんが、
私の知人の経営者について、このような書き方をされるのは、
ちょっと失礼ではないかと思いました。
日々のビジネスの最前線におられる皆様からご教示いただいたことを持って議論に臨みましたが
彼らは日々、必死にサバイバルしているわけです。
そういう現実に立脚しているが故に、日銀はしっかりすべきだ、と申し上げるモチベーションがあるのです。
言葉の格闘としての議論を否定する気は毛頭ありませんが
人の将来も左右しかねない経済政策の議論ですから、
できうる限り現実に立脚した議論を行いたいと感じました。