この日に至る心境は、chくららの今月のサポーター特典
『嘘だらけの日露近現代史』あとがき(封印版)に書いた。
一言でいうと、すさんでいた。
これ書いていいのかな。
三顧の礼で迎えてくれた志太勤さんには、今思えば悪いことしたなという心境。
とにかく、すさんでいた。
荒れ狂う心が、全部自分に向かっていた。
2012年11月24日。
田母神としおさんが会長を務めていた、がんばれ日本主催の
「安倍救国内閣樹立 国民総決起集会」
という催しに出た。
とにかく寒かった。
いろんな保守系文化人が登壇して演説したのだけど、私の出番は最後のほうでほとんど時間がなかった。だいたい制限時間3分くらい。
他の人がいつもの自説に「民主党政権打倒」を付け加えるような話の中、私は一言も「民主党」とか「野田」という単語を出さなかった。
よく「三年半の最悪の民主党政権」というけど、それに一番抵抗していたのが、宮崎岳志、斉藤進、森山浩行といった、民主党反主流派のデフレ脱却議連の仲間たち。その人たちがつぶされる選挙だったのだから、心の中で「ごめんなさい、ごめんなさい」を繰り返しながら、安倍内閣を応援していた。
はっきり言えば、あの時の解散総選挙は野田首相が安倍総裁に仕掛けた最後の罠だった。
まさに八方のうち七方をふさがれていた。
唯一の突破口は、全マスコミに守られた日本銀行のみ。
あの時、安倍首相が斬り死に覚悟で白河法王に突っ込まなければ、総選挙後に安倍内閣が成立しても半年後の参議院選挙で退陣だっただろう。
日本銀行こそ、経済のみならず、日本の天王山だった。だから、それだけを訴えた。それこそ三年間、白川総裁の日銀討伐だけを来る日も来る日も訴えてきた。
この演説、いろいろな角度から撮られているが、この動画で見てほしい。まさに、かつての私の目線だから。
【倉山満】日比谷野音 2012.11.24 【白川を討て!!】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19432075
最初一分は、寒くて自分で何を言っているかわからないけど、そのあとは自分で何度見ても圧巻。
そして最後の一言、ずっと言い続けてきたこと。
私が言いたいことはただ一つ。
白川を討て!
ステージの脇で、タイラヨウちゃんがボロボロ泣いてたのが印象的だった。
とにかく、寒かった。