緊急事態宣言解除だが、営業自粛要請は続ける。
まったく意味が分からんが、現実には地獄のような環境に追い込まれている人が少なからずいる。今日、昔通ったビルを通ったら、居酒屋と飲食が全滅してカラオケ屋1件だけが残っていた。
その一方で、政府は「断固としてオリンピックはやる!」という姿勢を示している。これに「ゼロコロナ派筆頭」とも言うべき、尾崎治夫東京医師会会長は、「やるなら無観客で」と主張している。
さて、「正解は?」などと聞かれても「正解を探し始める思考回路自体が間違っている」としか答えようがない。なぜなら、基本的立場の設定によって答えは変わってくるので。
オリンピックをやるべきか、否か。
仮定一 コロナがペストのように危険な伝染病だった場合。
オリンピックなどもっての他。無観客ならOKなどとはならない。
仮定二 コロナがただの風邪かインフルエンザだった場合。
オリンピックはやっていよいし、マスク生活すら不要。
私のような素人でも言えることだが、もはやコロナはペストほど危険ではないと世界的に証明されているだろう。欧米がいくらひどいと言っても、まだスペイン風邪ほどの死者ではない。
一方で、ただの風邪も言い過ぎで、欧米ではインフルエンザでは済まない死者が出ている。
以上の理由で、「コロナはただの風邪派」にも、尾崎氏のような主張にも、どちらにも与しない。
では、今の日本政府のやっていることは、何なのか。
コロナをペストのように危険な伝染病として扱うが、徹底はできない。特に、オリンピックの中止を言い出す勇気はない。
さて、今の日本政府の言うことを聞くと、どうなるか?
・オリンピックはやる。
・無観客に踏み切る勇気はない。白人を大量に入れる?
・国民にはマスク生活を継続。
・コロナに対応できるよう医者を1万人用意する。
最後は、んんんん?
あれ? 医師会って「コロナを看れる医者なんか、すぐに用意できないんだ! だから、国民が根性出して、感染者を減らせ!」って、絶叫してなかったか?
今までの尾崎や中川の主張が事実なら、「オリンピックだからと医者は用意できない。当然、中止だ!」と訴えるべきでは?ところが、従順な羊の如き一般国民には「根性出せや」と言えても、利権が絡むから真剣に抵抗するオリンピック関係者には強いことは言わない。
不可思議なことだ。
で、結局は、日本政府が決めねばならないことが二つある。
一、コロナはペストのように危険なのか?
二、コロナ禍で経済を止める合理性はあるのか?
政治家は難しいことはわからなくても、本質を掴む哲学を持っていなければならない。
では私の意見は?
世界を見てコロナには二つあって、「深刻なインフルエンザの国」と「少しはマシなスペイン風邪の国」。
前者の国だけでやって、後者の国はいれない。選手はともかく、少なくとも観客は後者の国から入れない。
モスクワ五輪もロス五輪も、世界中の国々が参加した訳ではなかった。それでいいのでは?