「自民党病」の成れの果て

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仲間の仲間なので名は秘す。
ただし本人が名乗り出て公開討論をしようと呼びかけてきた場合は、公衆の面前で、二度と選挙民の前で偉そうな減らず口を叩けないほど、大恥をかかす。

いまだに「ロシア経済分野協力大臣」などという、世にも恥ずかしい大臣を廃止できない、自民党という政党がある。別に政権担当能力がある訳ではないが、他に代わる政党が無いというだけの理由で与党に居座り続けているだけの、残骸である。ちなみに組織構造的には創価学会の孫請け、政権運営能力は公明党の二軍である。

この党にもマトモな議員は少なからず存在するが、大半の議員は「決められたことを上手くこなすか」という発想しかない。その時点で単なる小役人、政治家じゃないって。(失笑) 別の言い方をすれば「リーマン政治家」、本物のサラリーマンが最も嫌う人種。

さて、その「小役人自民党議員」「リーマン政治家」が生意気なことをツイッターでほざいていた。

まず事実。
日本政府がSwiftへの参加がサミット参加国の中で最も遅れた。
しかもアメリカ政府が異例なことに日本の対応に特化した声明を発表。日本国内では、国民民主党(玉木雄一郎代表)が「早く参加せよ」と、いち早く訴えていた。

一応、出典。

日本の追加制裁「歓迎」 米ホワイトハウス、異例の声明

さて本題。
これに対して、「小役人自民党議員」「リーマン政治家」の言い訳。
曰く、「NATOが決めて、日本には後から持ち掛けられたんだよ~(別に日本政府の対応は遅くないもん)」
曰く、「実は日本政府は早くからあっちに伝えているから感謝されてるもん」
曰く、「野党が手柄顔するんじゃねえよ」

要するに、「実は政府自民党はちゃんとやっている」論法ですな。「じゃあ、アメリカ政府の異例の反応、何?」だけど。

仮に、この下っ端自民党議員の言う通り、「関係各所と調整していた」としよう。

それ自体が間違いだってんの。

行政は「大事なことをみんなと調整して決めること」

政治は、特に戦争では「決めたことを急ぎ伝えること」

平時の行政と有事の政治(つまり軍事)の違いを、まるで理解していない。

コイツの言う通りだとして、NATOが決めてから日本も参加するなんて手続き、なんで指をくわえて待つ必要がある?

キューバ危機の時、ドゴールは日ごろはアメリカに嫌がらせばかりしていたのに、誰よりも早くケネディに「支持する」と伝えた。だから、尊敬された。

日本でも、小泉純一郎は9.11テロの時に即座にアメリカを全面支持した。だから拉致被害者を取り返せた。

逆に海部俊樹は、日ごろは用もないのに電話するくせに、湾岸危機の時にモタモタした。だから呆れられた。決して貢献が少ない訳じゃないのに。

いまだに自民党に政権担当能力があると思っている奴、精神鑑定を受けた方がいい。「官僚に決めてもらったことを根回しする」という発想しかないし、無駄に他の政党を見下す根性だけは一人前だけど。

自民党にもマトモな議員がいるから言うけど、いまだに「ロシア経済分野協力担当大臣を廃止しません(キリッ)」なんて総理大臣を担いでいて、恥ずかしくないか?

よく、「政府自民党は公の場で言えないけど、裏では実は頑張っている」という言い訳を聞くけど、じゃあ表でどんなに罵倒されても文句を言うな。

ツイッターと雖も公の言論だ。公の言論で「実は裏では~」は検証不能、卑怯な議論だ。それが嫌なら表で何も言うな。権力を握っている自負があるなら、悪口に耐えろ! 民主党だってマトモな人は、どんなに悪口を言われても歯を食いしばって頑張っていた。

こんな簡単なこともわからなくなったことを「自民党病」と私は名付ける。