検察が嫌がっていたのはこれか?
可視化法案、今国会提出を検討=輿石氏「国民は民主激励」
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201001/2010012000399
これの議連が活動を停止するは、法案提出を先送りするは、露骨である。
これだけではないだろうが。今後の報道(と報道されないこと)が恐ろしい。
小沢対検察、お互いに喉元に剣先を突き付けあっている状態か。
こういうときは、油断したほうが負けるのである。
検察審査会が起訴に踏み切るかよりも、世論と永田町と霞ヶ関の動きの方が気になるが。
私の昔の愛読書が大橋武夫先生(元帝国陸軍参謀)の『兵法経営』シリーズなのだが、今のような状態を「勝敗分岐点」と呼ぶらしい。
戦場で最も人が死ぬのは追撃戦である。
勝っているのに撤退して最後は滅ぼされてしまった信長包囲網における朝倉義景もいれば、
負けたと思っても踏みとどまったら相手の方が先に根を上げたので勝利した人取橋の伊達政宗もいる。
他にも例を挙げたらきりがない。
小沢と検察、引いた方が追撃戦の餌食になる、そういう状態であろう。
ちなみになぜ検察が取り調べ可視化を嫌がるかといえば、欧米とは取り調べの方法が違いすぎるからである。
理由は色々あるのだが、検察関係者の本を読むと、可視化が導入されたら取調対象者との信頼関係が築けない、だから「説得」という手段は使えなくなる、報復を恐れざるをえず組織犯罪に対処できない、といったところが大きいようである。
しかし、「秘書が勝手に四億円を裏金にしました」って、誰が信じるのだ?
ちなみに、いい加減この話題をやめたいのだが、そうもいかないようである。