よく「先生は右翼ですか?」と聞かれる。
その度に「頑張ってフランス左翼くらい右翼になります」などと答えるとキョトンとされる。
フランスという国は、「王制⇒共和制⇒帝制⇒また王制」のようなサイクルを1789年から1873年の間に少なく数えて二度繰り返している。つまり10年に1回くらい革命(=社会のリセット=無法地帯化)をしているのである。
そのように政体が散々変わるのに、フランスの国体は変わらなかったのか。
フランスと言う価値観が否定されなかったからである。
特に、政治家がその有様でも、学者と官僚には最低限の良心があった。
芦部信喜のような粗雑な頭の人間は
ただの一人もいなかったのである!
※芦部信喜=東大憲法学と言うカルト宗教の第二代教祖。ちなみに初代教祖は宮沢俊義。
個人的な体験だが、欧州の某国の方から、この二人の実在が信じられないとの質問を受けたことがある。「なぜ憲法で外国とか国際とか外国人とか人間とか地球のことを考えなければいけないのか」との質問でした。
フランスの左派など、政府に反対だからこそ、国家と言う価値観を否定してはならないと言うお約束があるのである。それがなければ革命(要するに無限大の暴力)によって、まったく秩序がなくなってしまうので。
「日本では革命はよい意味で使われてますよ」などと言うと、ますます困惑されてしまう。
イスラエルも露骨に公言している国だが、右翼というからには自分の国さえよければ他の国などどうなっても良い、くらいの態度を示すものである。「宗教右翼」などという、日本人の概念を飛び越えた発想も存在するので。
日本の戦前のアジア主義者などの「右翼」は、あっという間に国境を飛び越えて「アジア」とか言い出すのである。完全に左翼の思想である。
で、「左翼」はというと、単なる売国奴である。
日本で「自分の国さえよければ他の国などどうなっても良い」などと考えた人間は誰だろうか。内村鑑三(無教会派))と徳田球一(共産党)くらいしかいないという逆説。
とりあえず、私に「右翼」と聞く場合は、どの意味で言っているのか、定義をしてからにしてください。多義的な言葉ですので。
ちなみに戦前の日本には
天智天皇大好き人間!
という定義も存在します。この意味なら、別に可ですが。。。