足利義満に学ぶ「先例を乗り越える」手口(倉山塾メルマガより)

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最近の立憲民主党は目の色が違うと評判です。
司令塔は安住淳国対委員長。
安住体制になってから、
岸田内閣の支持率が下がりっぱなし。
さすがに攻め方が上手い。

突如として維新と組む「外交革命」など、
昔ならやらなかったこともなりふり構わず。
その危機感の根源が
「このままでは野党第一党から滑り落ちる!」

「政権を獲れない」ではないところが…。

本日は皇太后陛下のお誕生日。
おめでとうございます。

という日に、
この話題をするのも何となく気が引けるけど、
真面目な話。

最近、故あって
今谷明先生の
『室町の王権‐足利義満の王権簒奪計画』を
読み直しました。

学界ではこの本を批判するのが
通過儀礼のようになっているけど、
一部ボスが下っ端を黙らせて作った多数決が
学問的に正しい訳ではない。
学界の連中の批判が、
如何に恣意的かよくわかりました。

『室町の王権』は副題の通り
足利義満がどうやって皇室を乗っ取ろうとし、
肉薄したか。

何度目かの読み直しで発見したのが
足利義満が「先例」を乗り越えた手口。
皇室は「先例」で守られています。
時の権力者がおかしな真似をしようとも
「それは先例がありません」
と突っぱねてきた。

最近は堂々と
「先例などどうでもいい」
「先例は乗り越えるものだ」
とか言い出すアホがいるけど。

この場合の「先例」は一般的な
「先例踏襲」の意味ではなく、
「皇室の掟」の意味。

藤原、平、源、北条、足利、織田、豊臣、
そして徳川と歴代権力者が触れられなかった聖域。
義満の凄いのは、その先例の本質を見抜いたこと。

皇室を守ってきた先例が
一般的な「先例踏襲」とまったく違うのは、

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