とうとう菅さんが本気で退陣か。
輿石参院会長が「8月31日」という数字を出したのが大きいですね。
菅さん、ここで野垂れ死にするよりは、次の政権で主流派になった方が利巧ではあるので。
普通に考えれば、野田財務大臣が大本命ですけどね。
もっと普通に考えれば、とっくに野田政権ができていますけどね。
どうにか尋常ならざる政権ができてほしいものです。
さて、総理大臣は与党民主党の代表がなります。
民主党の代表は、基本的に国会議員一人一票の選挙で決まります。
だから民主党の派閥(グループと言うらしい)の数の組み合わせで、当選者が決まります。
民主党のグループ、自民党の派閥と違って、建前と実態が違いすぎるのでわかりにくいのですが、まあ大雑把に、表情報だけで拾えるけど、ウィキなんかには書く訳にはいかないレベルの話を。
数字はいい加減ですけど、表情報どおりのグループ構成員の人数を合計すると民主党議員が800人くらいになってしまい日本の国会議員より多くなってしまいますので、まあ大根切りの見立てで。
横路グループor旧社会党グループ(輿石・横路派)=約70+30人
その名の通り、旧社会党出身者中心。
横路グループは30人くらいいるらしい。
で、参議院のドンこと輿石東さんの参院会長選挙の時は、一日にして70人くらいが支持表明。ざっと100人くらいの勢力と考えて良いでしょう。70と30を別々に分けたりすることもできます。
小沢グループ(小沢派)=約90人
100人を超えるとか、150人いるとか、幻想だけは広がるけど、その全員が一同に会したのを見たことがある人が一人もいないから。
何よりいざという時の裏切り者率が異様に高い。
まあ「代表選で親分にいれます」と、「代表選で親分の言う人に入れます」と、「脱党覚悟で不信任案に賛成します」は全部違う次元なので90人も集まれば大したものですけどね。
問題は、本当に小沢派が100人を超えているなら、菅政権じゃなくて樽床政権だったでしょう。ということで、樽床派15人はここに含む。
鳩山グループ(鳩山派)=約60人
本当に鳩山さんについていくのは3人との説も。笑
最近は同一歩調なので、「小鳩で150人」という数え方が正確かも。
菅グループ(菅派)=約50人
最近、菅総理が自派の仲間とよく飲み会を開くのは、400人中50人というのは結束すれば、決して小さい勢力ではないから。小鳩を一つの派閥とみなせば、第三勢力です。
前原グループ(前原派)=約30人
番頭のセンゴクさんが切り盛りしている。
野田さんの最大の対抗馬が前原さんという理由も、数の順番からすれば当然。
野田グループ(野田派)=約20人
菅・前原・野田の三派は「三派連合」と考えても良いかも。計100人。
前原・野田のグループ会合は、それぞれ中核の30人・20人以外はかなり重なる、というか、民主党の派閥は、派閥の幹部が他派閥の会合に平気で出ていたりするので、自民党政治に慣れているとわかりにくい。
社会党や平成以後の派閥政治がわかるとわかりやすいけど。
川端グループor旧民社系(××派)=約15人
旧社会党系とともに、派閥に組織の支援がついている。
なにせ、元々が政党なので。個人後援会の支持で当選した議員の集まりとは意味が違う。
××は別に隠すほどのことは無いけど、表情報でぱっと拾えないので、伏字。
羽田グループ(長老派)=約15人
渡部恒三・石井一ほか、やたらと戦闘力の高い長老が揃う。
ただし戦闘力が高い人に限って一匹狼。
だいたい鹿野農相、ここの派閥なの?
というくらい、一匹狼集団。
輿石参院会長が代表選でもキャスティングボートを握っているのがおわかりでしょうか。
野田・菅・輿石が結束したら、超優位なのはおわかりでしょうか。
野田さんに激しく対抗している馬淵さんが、小沢さんと輿石さんの両方に挨拶に行った理由がおわかりでしょうか。
小沢・輿石の双方をはずす政権というのは考えられないのはおわかりでしょうか。
ついでに、参考まで。
鳩山内閣
主流派:鳩山派・小沢派・輿石派
民社系・長老派
菅派・前原派
非主流派:野田派
菅内閣
主流派:菅派・野田派・前原派・輿石派
民社系・長老派
非主流派:鳩山派・小沢派
主流と非主流が入れ替わりつつ、キャスティングボートを握る派と大勢に乗る派に気づきました?