権力と先例 第3話 神武天皇は「シラス」天皇だったか?(倉山塾メルマガより)

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沖縄で行方不明となっている
陸上自衛隊のヘリコプター。
「撃墜だ!」とか決めつけて、
さも「これが真相です」と商売している人。
「なんで、そんなこと言えるの?」と
不思議で仕方がない。

私なんか、わからないことだらけ。
世の中、
「わからないけど決断しなければいけない」
場面だらけ。
「正解があるから見つけてみな」
なんて楽な局面、滅多にない。

歴史学は、事実を特定する方法論を学ぶ学問。
「これが正解です」と誰かに決めてもらった
「事実」を頭にいれるだけなら、単なるオタク。

「絶対確実な事実」なんて極少数で、
「わからないこと」だらけ。
手法は近現代と古代でかなり違うけど、
わからないことだらけの中で、
絶対確実な事実を基礎として、
事実を再現していく、
という手法は同じ。

問題は、近現代と古代では情報量が違う。
史料が多すぎる近現代と比べ、
古代と中世は
「残存するすべての史料を読むことが、
その時代の専門家としての最低努力」

その中でも、古代は「何もない」が普通にある。
古代史は
神話から始まり、
神話と歴史の境目の伝説を経て、
歴史に至る。

初代神武天皇からの伝説の時代は
「よくわからない」ことだらけ。
第二代綏靖天皇から、第九代開化天皇までは
事績がほとんど伝わらないので
「欠史八代」とか言われる。

「実在を疑うのが歴史学」みたいな風潮が
戦後歴史学の風潮。

では、私は神武天皇や欠史八代を
どういう風に捉えているか。

結論は

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