「女系」「双系」の定義が混乱したら、話が始まらない

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ゴー宣道場とは、小林よしのり氏が「道場主」を名乗る、ネットのたまり場。ここに書いている人間の多くがやっていることは、他人への誹謗中傷がほとんど。
ついでに言うと、小林氏は、あの山上義人への同情を隠さない。一回、「山上ありがとう」って発言したこともあるの?
00:24くらい。

まず発言する場所自体が、テロリスト賛美の主催者。そしてそこに溜まっている連中も、言論テロの常習犯。

この時点で、人として如何なものかだが。

ここ高森明勅さんが、

古代律令制下における「女帝(女性天皇)」を巡る研究史断片

と題して、投稿している。

そこで七点の先行研究をあげている。

読み取れるのは?

女帝は男性の天皇と同等で差別されない。〔奈良時代まで、皇位は原則として双系制だったので〕

女帝の子も皇族として扱われる。〔ただし配偶者は天皇か皇族であることが前提。

〔奈良時代までは、天皇は父だけでなく母も皇統に属することが求められた双系制だったので、男系かつ女系の天皇は何人もいた。この意味で〕女系は尊重された。

性差でなく年齢と資質こそが即位の条件であった。〔だから、実力がないと”中継ぎ”になれない。(例)元明天皇から元正天皇への譲位の詔書〕

女性天皇の皇子女も皇位継承権を有する存在であった。〔例外なく、旦那が天皇か皇族なので〕

以上、〔〕で補って読まないと、普通の人間は間違いなく誤読するでしょう。私は古代史が専門ではないが、日本史の専門家ではある。日本史では「女系」を認めるなんてありえないので。

そもそも、ゴー宣道場の連中、「女系」の定義が混乱している。
一般に「女系天皇」とは、「中間に一人でも女性が入った男系でない血族関係」のこと。この説明、女系容認論の園部逸男さんの説明。皇位継承における、男系とは「父親の父親をたどれば必ず天皇にたどりつく系統」のこと。
女帝の旦那がパンピーの場合、その子は女系であり、皇族ではない。だから、歴史上の女帝は一人残らず、未亡人か独身。

桓武天皇の母親がコリアンだったから、母親の身分は気にされなくなっていくけど、それまでは原則として、「父親も母親も天皇か皇族であること」が求められた。これが双系。父母のどっちかが天皇であればいいなんて定義ではない。

ちなみに女系論の皆さん、まさに高森さんがそうだけど、最初は「歴史上、今までなかった女系天皇をやるしかない」だったのが、「昔は女系天皇をやっていた」に変わった。

ここも定義が混乱している。