常連の皆さま、初めて書き込んでくださる方々、レスが盛況でうれしい限りです。
とはいうものの返事をまともにできておらず、申し訳ありません。
今、仙台から帰京しました。
仙台吉野作造研究会は、杜の都・仙台の知識人を結集しようという会です。
で、120分中講師(私)が105分しゃべった中で、吉野作造は、2分くらい。。。
この会は、吉野作造を研究しようというのではなく、吉野作造の精神に基づいて研究しようという会です。
吉野は、『中央公論』をはじめ、いくつかの「同人誌」を持っていたのですが(笑)、
その内の一つが『新女界』という婦人啓蒙雑誌です。
で、吉野がしゃべったことをそのまま文章に起こして毎号掲載していたのですが、
その中身はと言うと?
「普通選挙を導入が必要である。婦人の覚醒が求められる。」
「民本主義の発展が必要である。婦人の覚醒が求められる。」
「政界の腐敗は一掃されるべきである。婦人の覚醒が求められる。」
「大陸動乱への対処が必要である。婦人の覚醒が求められる。」
「バルカン情勢が緊迫している。婦人の覚醒が求められる。」
以下略。
要するに、言いたいことをしゃべって、最後に
「婦人の覚醒が求められる。」
の一言で締めれば許されるという姿勢だったのです。
この雑誌、あっという間につぶれましたが。泣
婦人の覚醒が足りなかった?
ちなみに、仙台吉野作造研究会では、ドイツの専門家の大学の先生と
「なぜゲッベルスと久米宏は顔が似ているのだろう?」
「なぜローザ・ルクセンブルクと浜四津敏子は髪型が似ているのだろう?」
などという難問に挑んでいました。
実に知的な集まりでした。
仙台人の覚醒が求められる。