不信任は利敵行為、問責決議を!

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 その昔、日本社会党という恥ずべき政治集団が存在しました。
 二つの派閥が争い、自滅したので、二本斜壊党と呼ばれていました。
 この人たち、政権をとるまじめな考えはないのですが、自分の選挙は大事なので、支持者に「私はここまでがんばったんですよ」という儀式を大事にしていました。
 で、通りもしない大臣の不信任案を提出して、予定調和的に否決されて、
「我々は必死に戦ったんですが、最後は与党の数の力の前にいかんともしがたく・・・」
などと支持者に言い訳をするのが常でした。
 どうしてこんな猿芝居に騙される人がいたのだろう。。。
 不思議で仕方がないです。

 速報。
 日本で最も有名な海上保安庁職員の方、当面は逮捕されないそうで。
海上保安官、逮捕見送り=検察側が方針―在宅捜査を継続・捜査当局
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101115-00000082-jij-soci

 感情的には良かったと思います。
 ただし、これを逆用されて、反国家的官僚が、自分達の利権維持に都合が悪いことをしようとする政府に対し、リークなどと称してやりたいほうだいやるような真似が許容されては困りますね。
 安部晋三内閣渡辺喜美行革大臣がキャリア官僚制を廃止しようとしたら、なぜか官庁の資料が産経新聞以外の新聞に毎日のように流れる、などということを再現されないようにしないと。

 ちなみに保元の乱の平清盛は、「私も肉親ですが叔父を処刑します」などと言って、政敵の源義朝に源氏一族の大粛清を強制するよう仕向けてという故事もありますから。
 本気で仙谷民主党を倒したいなら、それくらいのことをやらねばならないのですが。

 あと、最悪なのが、この保安官さん、「逮捕はされませんでした、早期退職に追い込まれました」です。
 国民が忘れた頃にそういうことをされないようにしないと。

 単純に、
「保安官偉い!人生潰すのは可愛そう!助けてあげて!」
という議論が勝っていて、心情的には喜ばしいのですが、本件を敵方に悪用されないようにしないと。

 で、自ら相手を喜ばそうという人達が大勢います。

自民、官房長官・国交相らの不信任案提出へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101113-00000958-yom-pol

 なぜ衆議院で不信任案?
 公明党だって、どうせ否決されるに決まっているから、賛同するかもしれませんが、そこでどんな条件を持ち出してくるか。
 それとも、民主党内の同調者でも確保したのでしょうか?50人くらい。
 それをしないで「不信任案だ!」と騒いだら、昔の社会党といっしょです。

 まじめに仙谷政権を倒すなら、参議院の問責決議案の提出です。
 参議院では、野党が多数なので、公明党など連立に入っていない党が与党につかない限り、通ります。
 ということは、公明党・共産党・社民党が野党なのか、野党のフリをしているのかの踏み絵になります。
 たとえ否決されても、これらの党の正体を満天下にあぶりだすことになるので、意味はあるのです。
 逆に公明党などが同調して通れば、今度こそ衆議院で不信任案を提出すればよいのです。
 問責決議が通ったのに大臣が辞めないのは非立憲的行為ですから、民主党の心ある人が造反する大義名分になります。まさかその時に、参議院で賛成したものを衆議院では否決とはいかないので、「今回は仙谷の首は捨てよう」という話になりますから。

 なのに、参議院の問責決議ではなく、衆議院の不信任案を出そうとする。
 自民党が、仙谷ら民主党主流や公明党の立場を守ろうとしているのと同じではないですか?

 もし参議院で問責決議案を出さないなら、仙谷長官の前に、谷垣自民党総裁のクビをとらねばならないと思います。

 ところで、今の政権って、菅内閣なのを、今思い出しました。
 何の疑問も持たずに「仙谷政権」と使っていました。