昨日は、奇数月恒例の竹田研究会でした。私や一部の人は二時まで。竹田さんは一ヶ月で三日しか家に帰っていないとのこと、しかも台湾から渋谷に直行とのことでしたので、お帰りいただいて。笑
私はというと、会員のN社長から、「最近更新が滞りがちですね」と厳しい一言に汗。あまりの多忙で更新できませんでした。今後は毎日更新します。ネタの渋滞シリーズもあるので、できれば一日二回を目途に。ということで、本当に一日二回閲覧してくださっている方も多いようです。ありがとうございます。頑張りまーす。
今回は、竹田先生APA論文最優秀賞受賞記念とお誕生日会も兼ねて、でした。実は、先月の明治神宮での禊の後に、竹田さんや北海道神宮から来ていただいた禊の先生たちとお茶をしていた時に、丁度「全員一致推薦、最優秀賞受賞」の電話が竹田さんの携帯にかかってきたところに居合わせました。竹田さんと秘書さん、本当に嬉しそうに喜び合っていました。いい光景だったなあ、などと感慨。
ちなみにお二人、我々との集合時間の前に先に祈願をしてきたらしいのですが、その二時間後に電話。ということで、「お祈りをしてから二時間でご利益」と、おそらく最短時間での満願成就?(笑)
さて、いよいよ『総図解 よくわかる 世界史』が発売されます。私は第十一章「国際秩序の変貌と二つの世界大戦」を担当しました。明日かあさってには店頭にならぶと思います。コンセプトは、「世界史を習ったけど忘れた人、そもそも習っていない人」向けの世界史の本です。頁の半分は図表ですので相当わかりやすいと思います。その分、書く方は「苦行」でしたけど。
「二つの世界大戦を1200字で要約せよ」とか、ほとんど無理難題のような要望に始まり、最後は「キュリー夫妻を750字で」まで。節に従い、17回シリーズで見所を解説します。というのは、入門書なので情報量自体はそれほど多くできないのです。その一方で好事家の視点も意識して、「一味だけ違う視点」というのも入れなければプロの仕事とは言えないのです。といっても普通の人にそれがわかるはずがないので、どこが「一味」なのか、を解説したいと思います。
ということで、最初の「概説」の頁ですけど、1200字になどとてもおさめられず、最後は出版社で締め切り二十分前まで出張校正でした(大泣)。図表が多いのでFAXだけでやりとりする訳にはいかないですし。泣く泣く削った内容が、バルカン戦争です。日本史の教科書ではいきなりサラエヴォ事件から始まりますので訳がわからないですが、せめてバルカン戦争には触れないと、とは思っていたのですが。
国名表記だけでも筆者の立場は現れるのですが、墺国は「ハプスブルク(帝国)」と表記しました。オーストリアでもオーストリア=ハンガリーでもなく、です。というかこの人たち、国の名前をどうするかで本気で殺し合いと民族差別をしている人たちなので。少なくとも現在のオーストリー共和国は、ハプスブルク帝国の版図の四分の一の領土しか継承していませんし、国家意識もまるで違うので。
年表は編集部が作ったものを筆者が確認するのですが、「ドイツの降伏」は当然そのままに、「日本の無条件降伏」は「日本ポツダム宣言受諾」に直しました。そういうことを言う人はいるのですが、日本は無条件降伏などしていませんので。最も簡単な理由は、ポツダム宣言が降伏の条件ですから。