長期政権が下野した後・・・

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保守本流、下野の歴史。

第一次吉田→二年弱の野党暮らしの後、六年の長期政権。
第二次吉田→鳩山内閣の最初は野党。しかし、自民党長期政権。
宮沢   →一年弱の連立政権の後、政権奪還。元の木阿弥。
麻生   →三年半の民主党政権の後、安倍長期政権。

さて、安倍内閣や自民党内閣が潰れて一時的に下野しても、また自民党に政権が戻ると考えるのが常識的ではある。良いか悪いか、本当にそうなるかどうかは別にして、思考としては常識。
しかし、安倍系が権力を取り戻せるとの保証はあるのだろうか。
保守傍流の中曽根が「戦後政治の総決算」と言いながら任期中に何もせず、一部言論界では持ち上げられただけで、あっとういまに影響力を無くした例があるし。
宮沢も麻生も、吉田に連なる派閥の後継者なのだが、安倍は違う。
あえて、「安倍は保守本流」という論拠に立つなら、「官僚機構に都合がいい人」ではある。
長期政権で唯一の業績が「二回も消費税を上げた人」なので。
事ここに至って、安倍を応援する動機って何なのだろう。
私みたいに、安倍で商売をしていない人間には、さっぱり理解できない。

どうでもいいが、「安倍の代わりを言ってみろ」と偉そうに絶叫する御仁が後を絶たないが、今の安倍程度ならいくらでもいるだろう。

現実的に名前が挙がっているだけでも、麻生・岸田・石破・河野・茂木・加藤・西村・・・。今の安倍程度でいいなら、この人たちで十分。加藤・西村以外なら今井がいなくなるので、その一点で安倍よりマシ。
次の自民党総裁(多分総理大臣)に求めることは、「自民党に二度と投票してはならない」と国民にわからせること。この基準で言えば、今の自民党には綺羅星の如く人材がいる。

どうなるかよりも、どうするか。
ただし、7年の長期政権を無駄に過ごすどころか、山のように膿を貯めてくれたので、一夜にして世の中を変えることは難しい。
安倍内閣、自民党を生かしておいて何か一つでも得があるのか、私にはさっぱりわからないので、もし言える人がいたら証明付きで示してほしいものだ。