金正恩、死んでいませんでしたね。あれが影武者だ、偽物だ、と言うなら、今度はそれを証明しなければならない。
はっきり言うけど、何人かの言論人は、筆を折る危機。これを無かったことにしたら、朝日新聞を笑えない人になってしまう。
そもそも、「金正恩は間違いなく死んでいる！」とか言ってた人、どういうつもりだったの？ 死んでたら、どうするつもりだったの？ 北伐でもやって、拉致被害者を取り返すつもりだった？ 「死んでいる可能性が高い」と言っていた人も同じ。だから何？って話。
問題は、そういう人に煽られて騙された人が少なからずいる、ということ。騙されて信じこんだ人たちが、「本当に死んでいるの？」と言っただけの言論人に向かって、「お前は間違っている！」とさんざん叩いているんだから。間違った情報を流した人は、正しいことを言った人のところに直接言って謝るべきでは？
少なくとも古谷ツネヒラ君は、かつて大阪の石平さんのところまで出向いて謝罪している。それくらいのことをやればいいんじゃない？ 誰が誰にとは言わないけど。
保守言論界のレベルの低いのは今に始まったことじゃないんだけど、こっちにまで飛び火するのは困る。
この前も、須田慎一郎という大嘘付きが「安倍内閣は検察人事に介入などしていない！」と言い切ったんで、須田に煽られた連中がchくららの山村明義先生の番組のコメント欄に「お前は間違っている」とさんざん叩きにきて大荒れに荒らされたこともある。今回と同じ構図。
はっきり言うけど、須田なんて私とカメラの前で直接対決できる訳がない。須田だって、二流三流とはいえ、この道ウン十年のジャーナリストなんだから、あからさまな嘘を言っているのは自分でわかっている。完全に「バカ相手にはこれで通用する」と舐めている。そしてバカにされているのに気が付かないバカが、マトモな人のところに来て説教する。
問題の根源は、保守言論界に「客が気持ちよくなることさえ言えば何でもいい」という悪しき風潮が蔓延していること。そいつが「私は他の人に無い独自の情報源があります」みたいな商売をやるのは勝手だけど、他の真面目な人が大迷惑する。もっとも、そういう商売をする人が「情報」の扱い方をわかっているかと言うと、極めて疑問だが。
今回のコロナだって、「人類は6800万人が死ぬ」「日本人は最低13万人死ぬ」「自殺者が最低14万人増える」「自粛しないと42万人死ぬ」とか、好き勝手な言論で人々を恐怖の陥れている人が多すぎる。「それのどこが悪いの？ 自分で信念で言ってるんだから」とか言われそうなんで、常識を説いておく。
恐怖に打ち勝たなきゃいけない時に、恐怖を撒き散らしてどうするんだ？
この程度の常識を若手の私が説かねばならない時点で、保守業界は終わっている。だから、敵にかすり傷一つつけられない負けっぱなしだんだと、自覚した方がいい。
悪いけど、「金正恩が既に死んでいる（可能性がある）」って言論で商売した人、引退してくれませんかねえ？ 今後も同じことをやるなら。
ただし、今回の一件を反省して、自分を見つめ直すんだったら話は別。ちゃんとした先生にならって、一から基礎学力を修業し直したら？
保守業界の近所には、お人よしで面倒見が良い、倉山満さんという方がいるらしい。あの人は口が悪いし、頭を下げたくないかもしれないけど、今後は自分がちゃんとした仕事をしたいなら、変なプライドを捨てて門を叩いてみたら？
ちょっと情報を分析出来たら、倉山さんが信頼できるかどうか、わかるんじゃない？ 「いまだに杉田水脈を見捨てていない」の一点で、どっちかわかるでしょう。あの義理堅さ。
過去の言動から「倉山は突然キレる」という評価が保守業界で定着しているみたいだけど、その原因をちゃんと分析した人いなるのか？ キレられた原因は、たいていが「散々甘えておいて我慢の限界を超えさせた」なんだから。
金の為かチヤホヤされるのに逆らえないのか知らないけど、これを機会に、いいかげんに自分を見つめ直したら？