誰が書いたでしょう?

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 さて、以下の文章、誰が書いたでしょうか。あんまりにもおもしろかったので、紹介。
 意外な人物です。倉山満ではないです。(笑)
 正解は倉山塾で(マ)←これぞ本家!

 

 日本国憲法の優れた点の一つに、近代立憲主義の正統な流れを引き継いでいることが挙げられます。立憲主義は、人間が間違いを犯す生き物であるという真理に対する謙虚さの現れ、いわば<人類の英知>の結晶だと言えます。

 この<人類の英知>は、決して西洋の借り物ではなく、日本の伝統に根ざすものと私は考えます。”constitution”に対応する日本語は「憲法」です。これは聖徳太子の「一七条の憲法」からとったものです。そこから保守派の人たちは、改憲案の論拠としてしばしば一七条の憲法を持ち出し、それに対して護憲派は「復古的な主張だ」などと批判します。しかし一七条の憲法は、仏教の根本である平和の考えを取り入れ、力ではなく話し合いで物事を解決することを徹底していると思うのです。あの時代に人間の知性・理性、議論することで物事を解決することを示している先進性には驚かされます。かつ、役人に賄賂をもらうなと命じて権力を制限しています。イギリスで生まれる遥か以前に、日本は為政者が守るべきルールを作っていたのです。そういう立憲主義の伝統というものがこの国にはあるのです。その意味でこの<人類の英知>は、古来の伝統として日本人に 根付いています。