安倍首相テレビ生出演に関して

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 昨日の安倍首相の生出演に関して。

 この番組の安倍さんを絶賛するのって、贔屓の引き倒しで、余計に安倍さんを追い詰めるからやめた方がよい(敵の猛攻を招くだけ)。

 むしろ、「声なき声を信じよ」と厳しく叱咤すべきだと思う。本当に安倍さんを応援したいなら、耳触りのいいことを言うべきではない。ここは厳しい声を届けるべきだ。

 安倍さん、言うべきことは言っているが、強調すべきを強調していないことは前にも書いた。

 集団的自衛権の説明、内容面は「わかる人にはわかる」説明であって、わかる気がない奴にぐうの音も言わせず黙らせる説明ではない。この点で、出るのやめた方がよかった番組。

 私が関心のある法律論(つまり法制局にしかけられた時限爆弾)は、あとで言い訳が効く言い回しだが、積極的に安心させてくれる説明にはなっていない。もちろん、普通の人が私と同じレベルで不安を感じるとは思わないが、「なんとなく安心できない感」を自分で拡散していると評する他ない。特に、ネット保守層に。では、その「なんとなく安心できない感」の正体は?

 それは、「法制局って、出鱈目な解釈改憲を繰り返してきたんだろ?なんで安倍さんはそんな奴ら庇うの?」になる。法制局なんて、ブサヨを安倍さんにけしかけて、あまつさえ小松さんをリンチした連中なんだから、そんな奴らに頼って、「奴らのメンツをつぶしちゃいけない」、というような態度はとっちゃだめだと思う。

 ここは安倍さんが支持されてきた理由を思い出すべきだ。一、20年以上も続いた不況を何とかしてくれると思ったから(デフレ脱却)。二、戦後のいろんな矛盾を解決してくれると思ったから(戦後レジーム脱却)。これは決して一部のネット保守層だけではなく、国民の過半数の支持は受けてきた。

 ここにきて支持率が落ちてきているのは、ブサヨの作戦がうまくいっているのでもマスコミのネガキャンが効いているのでもなく、安倍さん自身の言動が中途半端だからだと、自身で謙虚になるべきだと思う。どうせ、相手は岡田なんだから、支持率が3%に落ちたって、岡田に政権を引きずりおろすことはできないと腹をくくり、声なき声を味方につけるべきではないだろうか。

 声なき声を味方につけて何を言うべきか? 「これまで法制局はでたらめな解釈を繰り返してきた!なぜ自分にだけ解釈変更が許されないのだ?むしろ俺の役目は、正しい憲法解釈、すなわち、国家を守る憲法解釈をしていくことだ!」と。声なき声は弱弱しい安倍さんではなく、強い安倍さんを求めている。少なくとも私は2年前の10月1日の悔しさを忘れていない。

 繰り返す。こんな痛々しい安倍さんは見たくない。自分の友達をリンチした相手の、自分に罠を仕掛けている相手のメンツなんか、ぶっ潰すべきだ。

 

 ところで、これまで安倍さんとの近しさを誇ってきた連中、あまつさえいかなる安倍批判も「安倍さんを信じろ」と封殺してきた奴ら、何しているのか?彼ら彼女らが、安全地帯でやりたい放題やってくれている内閣法制局や、あるいは今回の安保騒動のドサクサにこれまたやりたい放題やってくれている財務省に対し、かすり傷の一つでもつけたのか?寡聞にしてそんな話は聞かないが。

 ブサヨを叩くのは楽。「アベ政治をやめろ!などという奴は俺が相手になってやる」などとかっこつけるのは、そこらの素人でもできる。しょせん、ブサヨはおとりだから。

 今回の事態、すべて法制局の掌の上で踊らされているのだから、しかも時限爆弾まで仕掛けられているのだから、どこが真の敵かわかろうもの。そこを無視しておとりのブサヨに向かって格好つけているやつ、足手まといも甚だしい。

 それはさておき、今回の超楽勝のはずだった国会、ここまで大騒ぎになってしまったのは仕方がないが、時限爆弾さえはずしてしまえば、どうにかなる。

 別に安倍さんを応援しろという話ではなく、将来に禍根を残さないために、時限爆弾の正体を知ってほしい。

 では時限爆弾とは?

 憲法典と解釈で禁止されてきた集団的自衛権を、安倍さんが一内閣の解釈だけで変更しようとしている、というの構図。

 自民党や産経新聞が、この嘘の構図を広めているのだから困る。大半は理解できていないのだろうけど、その中に悪意のある奴がいるに決まっている。

 日本の為を思うなら、赤字の嘘を拡散してください。

 本当は、

 とっくに行使している集団的自衛権を、昭和47年に田中角栄内閣の解釈で行使できないことにした。それを安倍晋三内閣が再び解釈を変更して元に戻す。

です。全然違う話です。