降伏は勇者の特権

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 文明の大原則を一つ。

 降伏は正々堂々と戦った勇者だけの特権である。

・戦時と平時
・味方と敵と中立
・戦闘員と非戦闘員
の三つの峻別が求められる。
 この三つは、「最も確立した国際法」とも言われる。

 これを守らないものを現代では
「テロリスト」とか「海賊」と呼ぶ。
 テロリストや海賊には捕虜になる特権はない。

 なぜなら、

・戦いの時とそうでない時の区別をしない
・敵味方中立関係なく巻き添えを増やす
・非戦闘員のふりをして逃げたり不意打ちをする

などの卑怯な行為を行うものだからである。

 国際法の考え方の大原則は

・悲惨なことに、この世から争いは無くならない
・しかし、争いにも掟(ルール)はある
・掟(ルール)を広めることにより、悲惨さをマシにすることはできる

 国際法は軍隊の要件として、指揮官に統率された集団であることを要求している。
 よって、明らかに勝敗が見えたとわかった時、無駄な戦傷者を出さない為に、
 指揮官には降伏の判断をする義務と権利が与えられている。
 国際法を遵守して戦闘を行った場合、捕虜になる特権が認められるし、
 これを捕虜として遇しない場合は国際法違反となる。

 投了の美学につながるの、わかるかなあ。