八月の「執筆専念月刊」、終了。おかげさまで、九月も「執筆月刊」ですが、専念もできず。。。ありがたいことに色々とお話お仕事をボチボチいただいております。
私、学術論文は昭和初期ばかりですけど、実は戦後のことをやるつもりで戦前から入ったのです。どっぷりつかりましたけど。今回、「私が戦後に転向した」との誤情報を元にした依頼で、戦後政治のことを書いたのですけど、実は詳しいだけなら戦後の方が詳しいかも。まあ日本国憲法を教えているので、現代のことはよくわかりませんとか言えないですし。
(なんだか、吉野作造「一身上の弁明」みたいになってしまいましたが)
ということで、コンテンツの「講演取材依頼」をご確認ください。戦後も守備範囲です。「私は昭和六年から八年が専門なので、昭和四年とか、ましてや戦後のことなんてやりません」なんて言いませんので、ご安心を。まあそういう人多いですが、本当にできないのならいざ知らず、自分の直接の専門の周辺を固めた方が、かえって自分の専門のことがわかるのですがね。
さて、あまりにもテーマにそぐわないのではずしたエピソード。
「学生時代の松野頼三は、忠犬ハチ公に焼き鳥をやっていた!」
図書館に一日こもって、新しく得た収穫がこれだけと言う日もあった。ネットでたいていのことが調べられる時代だからこそ、ネットにあがっていない知識の発掘は楽しいですね。しかし、松野頼三の原稿、三倍ぐらいの分量を削ってもまだはみだしてしまった。他にも、名誉毀損で訴えられそうなネタは全面カットというか最初から書かないですが。戦後史だと、誰が誰からいくらもらった、とか書けないですし。
ところで、松野頼三とか三木武吉ってどれくらい知名度あるのだろう。一昔前は、「参謀」「軍師」「権謀術策家」「寝業師」が代名詞の政治家だったのに。
その昔、「三木武吉〜大野伴睦〜川島正次郎〜椎名悦三郎〜松野頼三〜保利茂〜金丸信」と、自民党のNO2だけを集めた列伝のようなものがはやったが、最近は見ないなあ。
金丸の後だと、「後藤田正晴〜小沢一郎〜梶山静六〜野中広務〜青木幹雄」みたいな列伝になるのかなあ。
最近の人、今あげたような面白い人、知らないようだから、かえって新鮮かもしれない。今では十二人中三人ぐらい知っていたら物知り?