SAPIOの「外交英雄」記事

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 今週の『SAPIO』で「外交英雄」に関する記事が特集されていた。外交官・政治家に限らず、日本の外交的地位を押し上げた人物を識者のアンケートでランキングするという内容らしい。

 こういう特集をやると、日清戦争の陸奥宗光、日露戦争の小村寿太郎は必ず上位に位置されるのだが(陸奥は12位、小村は3位)、なぜかとりあげられない人物がいる。
 第一次大戦の石井菊次郎である。

 ざっと大きなものだけ、その功績をあげていくと。。。

一、辛亥革命に対し不介入政策、大陸動乱に巻き込まれず。
一、第一次大戦中、イギリスの外相に説教。予言を的中させる。
一、ロンドン宣言加入、日本を大国にする。
一、石井ランシング協定、聞き訳がなくなってきた米国を黙らせる。
一、国際連盟を仕切り、あらゆる欧州の揉め事を一手に処理。

 どの一行でも金字塔です。以上、一般に余り知られていないが、もっと正当に評価されて良いと思う。少なくとも、日本は外交音痴だと思っている人にこそ、こういうすごい人がいたことは知っておいて欲しい。

 本当はすごいのに、しかも真ん中にいるのに、評価されていない人にはもっと光を当てていきたいと思っている。