加藤官房長官、2日の内閣委員会で「憲法は女系天皇を禁止していない」と言い出し、方々から批判を浴びた。特にいつもは(自民党と菅首相にとって)物分かりのいい維新の会が一番批判している。菅首相はこの時点で事の重大さを受け止めるべきだろう。
3日、加藤長官は「過去の政府答弁を繰り返したに過ぎない」などと言い訳を始めた。それが駄目なんだっつうの。
あげく、「男系継承が古来例外なく維持されてきたことの重みなどを踏まえながら、慎重かつ丁寧に検討を行う必要がある」とまで付け加えた。ここまで来ると恥の上塗りなのか、論理や知性を母親の胎内に忘れてきたかを疑うレベル。
以下、加藤長官が大愚物であり、菅首相が即刻罷免すべき七つの理由を述べる。
一、過去の、どの政府答弁?
政府答弁がコロコロ変わっている。もともとは「男系に限る」と明言していたのを、いつのまにか変更している。なぜ、変更された後の答弁を採用した? そういうことすらわかってないのでは?
二、なぜ、今? その一
現在、菅内閣は皇位継承に関する有識者会議を開いている。そこでかつての女系論の有力者たちが、次々と雪崩を打って「女系なんか、いまやるべきではない」と総崩れになりかかっている。むしろ総攻撃をかけても良い今、なぜ味方に爆弾を放り込むような行動を? まさか菅内閣ごと、皇室を潰したいのか?
三、なぜ今? その二
こじらせ女系の連中が「旧皇族の皇籍復帰は憲法違反だ!」と言い出し、男系論の単細胞の御方が「女系は憲法違反だ!」と反論した矢先。いくら単細胞男系論の論者がバカでも、これはさすがにかわいそうでは? 実名だすと、後者は百地章氏。産経新聞、総力を挙げて百地氏を援護射撃すべきだし、加藤長官の政治生命くらい奪うつもりで総攻撃をかけるべきでは?
私は日ごろは百地氏には批判的だが、これはさすがにあんまりだろう?
四、法律論と政策論の違いでごまかせない駄弁
世の中には、「法律(その頂点が憲法)では可能だが、政策としてやるべきではない」ということだろう。
しかし、解釈変更された政府見解がおかしいのであって、法律上可能という根拠はない。しかも「政策論で不可」とも言っていなくて、「慎重かつ丁寧に検討を行う必要がある」と言っている。
加藤氏、日本の歴史を変える検討をすると言った。
この時点で逆賊認定。
五、そもそも憲法とは何かをわかっていない
帝国憲法と旧皇室典範は対等の存在だったが、現行憲法は現皇室典範より上にある。だから、憲法二条の「皇位の世襲」の解釈は単なる法律である皇室典範に委ねられているとする論者がいる。
では、一時の多数決で皇室典範を変えて、皇室つまり日本の歴史を変えてよいのか? これでは「民間人を養子に迎えても世襲だ」と変えることも可能だ。
たとえば、加藤六月代議士の娘婿の室崎勝信なる人物を養子に迎えて、加藤家を継がせるのも世襲だ。
ただし、このような例は庶民では世襲だが、皇室では「乗っ取り」と呼ぶ。皇室は何度も危機にあったが、赤の他人を婿養子に迎えて「世襲」と呼ぶことはなかった。だから摂関政治なんてややこしいことをやらざるをえなかった。(小学生レベルの知識なので説明省略)
ところが女系論の連中は、いとも簡単に皇室の歴史を変えようとしている。法律論をこねくり回すだけで。
では日本とは何なのか。我が国は、日本国憲法で、「日本」と名乗っている。
しかし、日本国憲法はもちろん、帝国憲法よりはるか前から日本は存在した。憲法など歴史の確認にすぎない。だから憲法ましてやその下位にある法律で、歴史を変えて構わないとの理屈は成り立たない。
少なくとも帝国憲法の時代、「憲法より前に皇室があったのであり、憲法が皇室を規定したのではない」は、すべての憲法学者が合意していた。
もし日本国憲法が皇室すなわち日本の歴史を変えようとするなら、日本国憲法は「憲法違反の憲法典」だ。東大憲法学の用語で言えば、「形式的憲法で以って実質的憲法を変えようとする、憲法改正の限界を超える行為」だ。
六、そもそも加藤大臣は無能である
厚労大臣としてコロナ禍に機能しなかったのは、日本中の誰もが知っている。なぜそんな人物を官房長官に据え続けるのか? 菅内閣になっても足を引っ張り続けている。
七、菅内閣獅子身中の虫であり逆賊である
こんな大愚物を菅首相はいつまで抱えているのか? 加藤長官の頭が悪くないとしたら、破壊工作員ではないか。
そして、いずれにしても逆賊である。
以上、七つの理由で、即刻! 加藤官房長官を罷免すべきである。
一刻も早く宮中に参内し、宸襟を悩まし奉った非をお詫びすべきでは?