解説、河野人事否決

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祝!河野龍太郎日銀委員人事否決!
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M1YPT10UQVI901.html

 これまで防御戦闘ばかりだったのが、はじめて攻勢作戦をかけて勝利。
 これで白川法王も怯えきっているでしょう。
 なにせ、9人しかいない日銀貴族の中で、2人までが欠けてしまったので。

 総評としては、「緒戦の緒戦」の勝利。
 これから第二弾第三弾がやってくるのであまり手の内とか、
 永田町・霞ヶ関で何が起きたかをぺらぺらしゃべってはいけない。

 ただし、基本的な話の枠組みは解説。

民主党の金子洋一参院議員は、党の決定に従い同意人事案に賛成票を投じたものの、「河野氏は金融緩和には弊害が大きいとかいうことを言っているので不適切であるというのが与党内でも共通認識だった」と指摘。来年の日銀総裁人事に与える影響について「手続き面でも政策面でも影響するだろう。金融緩和に否定的な人は好ましくないし、国会にかかってこないようにしなければいけない」と語った。

 参議院選挙は来年の7月までないので、民主党政権がおかしなことをしようとしても絶対に通さないぞということ。
 というか、誰が任期切れなんかさせてやるものか!という気概が必要。

 それにしても、4月4日に任期が切れる2人の人事を5日に、しかも1人だけ提示するって、政府は何を考えているのだ? あと、党の部会で全会一致で反対したものを政府が党議拘束をかけて提案するというのもわからん。

河野氏の人事案は押しボタン式で投票が行われ、同意が111票、不同意が127票となった。参院の資料によると、反対を決定していた自民党所属議員のうち、片山さつき、山本順三両氏が賛成した記録が残っている。党内に異論も出ていた民主党会派(104人)は全員が賛成した。

 これからも戦いがあるので、民主党議員が造反や欠席をしなかったのは正解手。
 直前まで「共産党が賛成する!」という情報があったのでヒヤヒヤしましたが。

 今回の成果は、これで谷垣自民党総裁の立場が悪くなったこと。
 野党総裁としては正しいが、政府補完勢力としては苦しいですなあ。
 自民党反主流派は、谷垣に徹底的に反対させて、こちらの思う人事を政府に飲ませてから、引き摺り下ろせばよい。

 オマケは、片山さつきが造反したこと。
 どこの誰ですか?
「片山さつきは河村市長南京発言をいち早くツイッターで支持した」
などと持ち上げていたのは?
 偽装右翼、認定。わかりやすぅ。

民主党の宮崎岳志衆院議員は河野氏の人事案否決について「デフレ脱却、円高解消のために積極的な金融緩和が必要だという立法府の意思が示されたものと思う。政府はこの結果を真摯(しんし)に受け止めて次の審議委員候補の人選にあたっては金融緩和推進にふさわしい人という要素を最優先にすべきだ」と主張した。

宮崎氏は来年の総裁人事についても「日銀幹部から金融政策について積極的な声が聞こえてこない現状を考えれば、日銀プロパーを容認するという空気は民主党、自民党、公明党、みんなの党などからはなかなか出てこないのではないか」との見方を示した。

 そうだ!そうだ!
 ただし、来年までは待っていられない。

 他にも、「増税推進だから」という理由もありましたな。
 さあ、リフレ派を本石町に送り込むまで、徹底抗戦だ!