小沢裁判。一審は無罪でしたね。
あんな杜撰な証拠では無理、というのが専門家の見方で、法律家の常識では無罪は当然に予想されたことでした。
「では小沢は何もやっていないのか?」とか、そういう次元ではないですが。と指摘していた方も多かった。
暗黒裁判でない限り小沢無罪は確定的な流れでしたが、角栄裁判ははるかに暗黒だったので何ともでしたが。
さて、政局。
争点は、予算関連法案、日銀人事、増税。
予算関連法案は通さねばならないものです。
ところが、参議院でねじれているので毎年行き詰まり、6月初旬に政変が年中行事になってます。
当然、小沢派はここで勝負をかけてくる、はず(あまりにも雰囲気がないので何ともなのだが)。
って結局、輿石幹事長がどう考えるか次第なんですよね。
彼は一日でも長く政権与党の幹事長でいたい訳で。
予算関連法案を通すために野田の首が必要ならあっさり差し出すし、
そんなこと必要ないと思えば野田延命だし、
小沢の方が人気でそうなら(=谷垣相手なら選挙に勝てるとなれば)ますますさっさと首を挿げ替えるだろうし、
無理だと思えば現状維持。
週末の世論操作、じゃなかった世論調査を見ながら考えるでしょうね。
(本当は打ち間違いなので直すべきなのですが、なぜか直す気がおきず。なぜだろう・・・)
輿石の読み!
政局
・野田=メタメタ。とは言うものの、現職総理。
・小沢=その野田を倒せない。倒せそうならついても良いか。
・谷垣=そんな民主党を倒せずもう三年。民主党政権存続の最大功労者。
・ ?=その谷垣を倒せない、自民党反主流派(人格や政策では良識派)。
政策
予算関連法案=さすがに通さないと国政が停滞。
でも停滞すればするほど財務省の現主流派が擦り寄ってくる。
つまり自分の権力が強まる。
増税=民主党の野田主流派と小沢反主流派と自民の谷垣主流派を天秤にかける道具。
本音はともかく旗幟を鮮明にしないほうが影響力は強まる。
日銀人事=どうでも良い。そもそも日本国そのものがどうでも良い。
日本政府そのものが自己の権力基盤としての道具。
日本の国政など愛国心のある人柱がナントカするもの。
輿石現職政権与党幹事長の立場で現在の政局ゲームのプレイ方法を考えてみた。
「日本などどうなっても良い!」「別にやりたいことなど何も無い」と考えることの強み、おわかりいただけましたでしょうか。
相手が何を考えているかを読んだ上で、何をすれば良いかを考えましょう。
結論は火曜日の上念先生との動画(別名・月に一度の経済漫才)で言ってますが、
こういう読みの裏づけが必要だと思ってます。