なぜ大正時代は正論が通ったのか 第5話 頭が悪い右翼に限って皇室を政治論に使う(倉山塾メルマガより)

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日露戦争に勝ったのが明治38年。
西暦1905年。
事実上の大正デモクラシーは、
この時に始まります。

日清日露戦争を勝ち抜くのに、
国民は一丸となって協力しました。
だから参政権を与えよ。
どこの国でも起きた政治現象です。
もっとも、当時の日本は
納税額で選挙権が決まりましたから
日露戦争中の増税で選挙権は拡大していました。

ゆっくりと納税額を引き下げようとする政府に
今すぐ普通選挙をと求める民衆。

こうした民衆を指導したオピニオンリーダーが
政治学者の吉野作造であり、
憲法学者の美濃部達吉や佐々木惣一でした。
そして、一定数の目の肥えた読者がいました。

ただし、大多数が
目の肥えた読者であった訳ではありません。

議論で勝てなくても一定の支持層を掴んでいる
人気がある言論人もいました。

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