久しぶりに面白い選挙だ

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終盤まで当落がわからない激戦区が多数。これが本来の小選挙区制。

公示日には大勢が決まっている選挙より、よほど意味があって良いのでは? 中選挙区制では、こうはいかない。

今までは、自民党は創価学会公明党の支援で圧勝してきたけど、相手の野党はバラバラだった。そら、勝つわな。(それでも国民が本気になった09年は負けたが・・・)

今の日本の二大政党は、公明党と共産党。その実態がわかっていいんじゃない? 自民党は公明党抜きでは勝てないし、野党が勝つ候補は共産党が決める。

まともな国民は、自民一強に飽き飽きしている。しかし、自民と立民が同じ穴のムジナだとも気付いている。となると、輿論は政界再編に向かうのでは?

いずれにしても、今回の衆議院選挙は、来年夏の参議院選挙の前哨戦。今年の元旦に「令和元年は19か月だ!」と宣言した。この間に何が起きるかは、随時、倉山塾で解説の通り。

さて、大方のマスコミの予想通りだと、どうなるか。

 

自民240くらい、公明30くらい 与党計270くらい。

立民140くらい、共産15弱、国民10弱。

維新30くらい。その他5くらい。

 

自民が240を切るようだと、公明党の拒否権が、ますます強くなる。だから維新(&国民)に協力を求めてくるけど、維新が伸びているのは「反自民」に舵を切ったから。

今までの維新は自民寄りだったので、有権者は「じゃあ、自民でいいじゃん?」だった。だから、維新(&国民)がマトモなら、岸田政権には背を向ける。

そして、自民党で50人が造反したら、岸田内閣はダッチロール。反主流派にも気を使わねばならない。

菅さんが二階派を次いで60人の派閥の長になる、なんて話もある。その場合、菅さんが「我々の協力が欲しければ分科会を解散しろ、コロナは5類にダウングレードだ」とか迫れば、飲まざるを得なくなる。

日本の憲政史は大日本帝国憲法の時代から、拒否権を握っているものが強い。安倍内閣は、安倍・麻生・二階の三派が組んだら終わりだったけど、今や三分裂。

これほど政治が面白い時はない。

全国の選挙区で起きていること。保守の人の投票パターン。

その一 選挙区は自民、比例は維新。
→選挙区の自民候補者がマトモな場合。ただし、受からせたい人が比例復活狙いなら、比例も自民。

その二 選挙区は立民、比例は維新か自民。
→選挙区の立民候補者がマトモな場合。ただし、受からせたい人が比例復活狙いなら、比例も立民。

その三 選挙区は維新・国民。比例は自民。
→選挙区に受からせたい維新or国民の議員が鉄板でいる場合。比例は心置きなく自民にいれられる。

ちなみに変わった投票行動。

その四 受からせたい〇〇党の候補者(同じブロックの別の選挙区)が比例復活狙い。だから選挙区では○○党に入れず、××党にいれる。=選挙区でも○○党に入れれば、その人の惜敗率が上がるので。

小選挙区と比例を別々にいれる、考える有権者が増えているのでは?

小選挙区で〇〇党に入れるから、比例も〇〇党。あるいは自民に入れるので比例は公明、対抗して立民にいれるので比例は共産という、考えない有権者が多数派だった。

有権者を舐めると落選する、という選挙なので、投票に行った方が良いかと。