実は、救国シンクタンクを始めてからの、この1年強。いわゆる保守業界の皆さんが何をやっているか、ほとんど知らなかったりする。倉山塾も新装開店して忙しかったのもあるけど、シンクタンクでは何をさておいても皇室の問題に取り組んできたから。そして、いわゆる「保守」の人との接触が、ほとんどなくなってしまったので。
驚くことに、いわゆる「保守」の皆さんが皇室について言及しているの、ほとんど聞かない。その証拠に、菅内閣の有識者会議で何が起きていたか、取り上げている人自体がほとんどいない。いわゆる「保守」の皆さんが、いかに皇室に関心がないか、よくわかった。ごく一部の例外を除いて。
ところが、小室眞子さん記者会見について、色々と井戸端会議が行われている。
素人さんが好き勝手騒ぐのは結構だけど、いやしくも「プロ」「保守」を名乗る言論人が井戸端会議的言論ではしゃぐのって、どうなのよ。
こういうこと言うと、「わたくしは言論人ではない」とか言い出す輩が飛び出るが、だったら作家だの評論家だのの肩書を外せ。商売に使うな。
眞子内親王殿下も、いまは単なる民間人になられた。民間人になって最初に一回だけ言いたいことを言った。それで終わりにして良いのでは? いつまでも騒いで飯の種なり酒の肴にするなり言論の自由を行使するのは勝手だが、責任は覚悟すべき。そもそも、言論の自由を行使した時点で、素人さんと雖も、反論されない特権は放棄している。
では、「小室眞子さんが行使した言論の自由に反論、意見を表明する自由もあるだろう」という意見もあろう。そこだけ取り出せば、その通り。ただし、それを公共の場で表明した責任は素人さんにも生じる。いわんや、玄人をや。
よく考えよ。
ここで民間人の小室眞子さんを叩くとする。既に燎原の火の如く、そのような声は広がっている。結果、秋篠宮バッシングが加速している。
さて、これが皇室に累を及ぼさないと?
皇室史学者を名乗るプロの言論人として言っておく。
今の日本で最も大事なのは、悠仁殿下と秋篠宮家をお守りすることである。
悠仁殿下と秋篠宮家をお守りする為には何が正しいかを考え、行動するのが、国民の道である。