MSNラインにズレ

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これは読み解くのが簡単なので、倉山塾メルマガにするまでもないネタ。

二階氏、自民幹部の解散発言に不快感 「できるの首相だけ」

要するに、下村政調会長や森山国対委員長が「早期解散」に言及していることに、二階幹事長が不快感を示したということ。

「どんな幹部か知らないが、解散を決意、実行できるのは(菅義偉)首相だけだ。首相の意向を受けて地ならしのために言って歩いているなら別だが、そうだとは思えない」

「解散するには解散するだけの準備が必要だ。対応できる人がいろいろ言うなら別だが、そうではない人が今解散を軽々に論ずるような時ではない」

そのまま翻訳すると、「解散権を真に握っているのは俺だ。俺は聞いてないぞ。俺の許可なく解散風なんか吹かすな」になる。

まず、これを喜び勇んで発信している媒体が毎日新聞。言わずと知れた公明党ともに歩む新聞。

森山、菅、二階はMSNラインとして主流派を組んでいるけど、首相に忠誠を誓う森山国対委員長と創価学会公明党の意向に忠実な二階幹事長の路線対立? 下村政調会長は、自民党の多数派の意向、「勝てるうちに、負けないうちに、さっさと選挙をやりたい」を代弁しているだけ。

菅首相としては早めに解散して政権浮揚、少なくとも任期満了で野垂れ死にだけは避けたい。しかし、7月4日プラスマイナス3か月は総選挙をやられては困る創価学会と公明党の意向がある。創価学会の十分な支持が得られなくても、首相がやり切れば政権は存続できるけど、そううまくいくか。

ちなみに去年の夏にの倉山塾メルマガで「なんとしてでも二階を外し、森山幹事長を!」と書いてたんだけどね。

さあて、どうなることやら。

私としては5月15日に救国シンクタンクのシンポジウムをやるので、変な時期に選挙やられると大変なのだけど、こればかりは予想をして決め打ちしても仕方ない。