経済評論家の上念先生のフェイスブックより、ご許可を得て転載します。
というか、拡散希望。笑
私、デフレ下で増税を徹底糾弾して、不況下で節約を説く政治家を「江戸時代の思想そのもの」とか呼んでいたのですけど、間違いでした。
関東大震災の時、
徳川綱吉は減税をしました。
今、増税を言い出す奴は、かの徳川綱吉よりアホだということですね。
国政を目指す野望ある青年へのQ&A
Q1:増税で財政再建を達成した国が歴史上存在するか?
A1:存在しません
Q2:デフレ下で消費税を増税した97年以降日本の景気、税収はどうなったのか、名目GDPおよび税収の伸びを具体的に答えてください。
A2:日本の税収の推移は以下の通り。
1997年 53.9兆円→消費税増税
1998年 49.4兆円
1999年 47.2兆円
※この後、2011年まで税収が53.9兆円を上回ったことは一度もない。
その後の推移はこちら→ http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20100703/1278169815
名目GDPの推移は以下の通り
1997年 515兆円
1998年 504兆円
1999年 497兆円
※この後、2011年まで横ばい
その後の推移はこちら→ http://ecodb.net/country/JP/imf_gdp.html#index02
Q3:デフレ下で消費税増税を行った場合、人々の可処分所得は増えるのか減るのか、端的にお答え下さい。
A3:減る。
※詳しくは→ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111120-00000082-san-bus_all
Q4:人々の可処分所得が減少する状況で消費が増えるのか、減るのか二者択一してください。
A4:減少する。(財布の中身が減って、金遣いが荒くなる人は珍しい。そんなの常識です。)
Q5:税収が増えるために消費が増えるのが望ましいのか、減るのが望ましいのか二者択一してください。
A5:消費が増えるほうが望ましい。(景気が悪くて税収が増えるわけない。これも常識。)
Q6:日本国政府の政府資産はいくらありますか?金額で答えてください。
A6:約650兆円。(アメリカ政府の約4倍。世界最大の政府資産で、その大半は特別会計などの基金、特殊法人への貸付金や出資金など公務員の天下りのための資金となっている。)
Q7:自分の経済に対する認識が間違っていたときに、あなたはそれを改めて出直す勇気がありますか?
A7:政治姿勢というよりも、人間としての器の問題。各自の判断に任せます。
Q8:日本がこれ以上経済成長するのは無理か、無理でないか?
A8:無理ではない。デフレを脱却して年率2〜4%程度のマイルドなインフレを実現すれば、実質成長率2%+物価上昇率2%=名目成長率4%程度は達成可能。ちなみに名目成長率4%はOECD加盟国中では最下位に近い数字。これすら達成できないとしたらそれは政策が間違っているから。
Q9:名目GDPと実質GDPの違いを、簡単な式で説明してください。
A9:実質GDP=名目GDP÷物価
ちなみに、成長率で考えると以下のような式が成り立つ。
名目GDP成長率=実質GDP成長率+物価上昇率