サヨクがアメリカを好きな理由

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 昨日の「サヨクはアメリカが好き」で意外に感じた人が多かったようですが。
 まず狭義にしぼらない、言葉のイメージだけで捉えられる定義でお話をします。

サヨク=その国の反体制派。あるいはそういう思想傾向の人たち。
    (とりあえず漢字左翼とカタカナサヨクの違いは捨象)
アメリカ=アメリカ合衆国。
好き=極めて肯定的な感情を抱くこと。

 根本的な話です。
 戦争をした相手。しかも負けたままやり返していない国を好きになる人がサヨクでなくて何でしょう。間違いなく、愛国心は欠けている。

 日露戦争に負けた後のロシアが典型です。
 国益上は日露協商を組むのが適切だと分かっていてその通りにしているのですが、別に「好き」にはならないのですね。行動と感情を一致させなければならないと考えているとしたら日本人は相当におめでたい。ロシア人など、ロシアが滅んでソ連に国を乗っ取られてもまだ恨みを忘れず、40年もたっただまし討ち参戦でやっと「露日戦争のかたきをとった」などと言い出す始末で。

 印パ戦争後のインド人やパキスタン人、イライラ戦争後のイラン人やイラク人が「我々ならば原爆を落とされたのだから、最低百年は許さない。日本人は腑抜けか」と口を揃えております。同じこと、リビアの大佐もおっしゃっていましたね。

 なお、サヨクが好きなアメリカとは、反日的アメリカです。
 そもそも、占領期には外国と言えばアメリカしかなく、その意識は短からず続いたのですから。「アメリカが嫌いな人はサヨク」って言ったって、日本よりは好きでソ連や中国よりは嫌いという比較の問題だけです。まあ、日本人のサヨクなど、思想の底が浅すぎるのであんまり分析する気にならないのですが、一応解説。

幼稚なサヨク=とりあえず外国と言えばアメリカなので好き。
       食事、服装、野球、音楽などなどとアメリカ文化に囲まれて生きているので。
極左=原爆その他の話を知って、怒りに震える。
  (時々ナショナリズムがまじって、左翼反米ナショナリストになる人もいる)
   しかし、根本的に日本が嫌い。
   だからアメリカをキライな分、他のもっと反日国を好きになる。
   そして日本もアメリカも攻撃する。この段階だと、「アメリカ嫌い」に見える。

 普通の国は、戦争で負けた国のことは悪く教えるものです。
 北朝鮮はやりすぎとしても程度問題です。

 戦争に負けました。私たちは間違っていました。これからは世界中のすべての国と仲良くしましょう。などと教えている国があったら、全部列挙して欲しいです。

 英国病のえげれす?一時期のスペインやフィリピン?あとは、、、

 サヨクじゃない人が「親米」とか、心の底から好きになって言い出すのどうなのだろう。話を戻して、日露戦後のロシアの愛国者で、「日露協商は永遠です。私は心の底から日本が好きです」とか言い出す人、いたのだろうか。

 ちなみにくれぐれも。ナントカ国が好き!とナントカ人(のナントカさん)が好き!はまったく違いますので。

 何か、手品の種明かしをした気分。

追伸一
 これレスが盛り上がればシリーズ化しますけど、どうしましょう。
例)「アメリカって何者?」「正しい日米関係史」とか。小学高学年に分かるレベルで?

追伸二
 ちと、ここのところ朝から晩まで次回作を書いていて大難航してまして。
 というか、二.二六事件から敗戦に至る日本の歴史、全部書き直さなきゃ?くらいの話になっています。山川サンとか何だったのだろう。。。という状態ですので今日は短めに。