宣伝の話(6)―相手の言うことには全て反論せよ

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(5)の「相手と対等にやりあうな」との整合性が難しいかもしれないが、欧米ではそうなのである。
「くだらないから反論しなかった」は認めたコトになってしまうのである。
「黙っていてもいつかわかってくれる」が駄目なことは既に書いた。

 例えば、「私の眼を見てください。信じてください。」「眼を見ればわかるでしょう」が通じるはずがない。瞳の色が違うのがユーラシア大陸で。。。

 中国人が上手いのは、とにかく相手を「悪魔化」することである。
「侵略」だの「虐殺」だの。。。事実かどうかなどどうでもよくて、とにかく情報の大量散布はすさまじい。
 まあ、「四面楚歌」の時には、戦争行為の九割以上が宣伝戦の国だからそうなるのかも知れないが。
 それに「謀略」「諜報」「防諜」「工作」「教育!」をミックスしてくるという複雑怪奇な手段の数々。

 今回の「やっぱり密約」騒動だが、自民党への悪魔化が上手いな、民主党。
 って、国内の政争でそれをやってどうする。しかも安全保障をネタにして。
 結局、宣伝戦って、基本は「レッテル貼り」なのである。

 民主党の今のやり方に不満の方々へ。
 羽田元外相・首相に、是非とも証人喚問にお越しいただこう。

 それができないなら、
「なぜ羽田さんは来れないのか?羽田さんの在職時にはどうだったのか。あったのか。なかったのか。偽証罪が問われる場で是非とも証言して欲しい。これで米国の情報公開で羽田さんの在職時には密約がなかった、と証明されたらそれで良いではないか。それとも実は、非自民羽田政権でもあったのか。細川内閣の外相の時はどうだったのか」と対抗宣伝すれば良い。

 こんな難しいことを言うのが面倒なら、

歴代総理、全員、証人喚問!

とだけ叫び続ければよいです。特に自民党。苦しい時こそ前に出よ!戦い方を忘れていなければ、積極的に攻勢に出るべきである。

 まちがっても。相手の「密約があった」「国是への違反だ」という議論への言い訳に終始せず、積極的に反論すること。

ということで、(5)の「冷静に」+(6)=「冷静に相手を悪魔化」