差別は差別として残すべき理由(倉山塾メルマガより)

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CNN。
コミュニストニュースネットワーク改め
クリントンニュースネットワーク。
本当は、
ケーブルニュースネットワークの略らしいですね。
それはどうでもいいとして、
CNNに実にリベラルらしい記事が。

アガサ・クリスティーの探偵小説を改訂、不快な可能性のある表現削除

要するに差別的な表現を削除、
あるいは改訂するとか。

そういうのを改竄と言う。

アガサ・クリスティーと言えば、
ミステリーの女王。
ポワロ警部やマープルおばさんのシリーズで知られる。
これも昔は「ミス・マープル」と言ってたけど、
政治的理由で、「ミス」なんて言ってはならない。
「女性だけ結婚してるかどうかで区別するのはおかしい」
との理屈で、「ミズ」という言い方をするらしい。

それを言い出したら、
何があっても怒らない女性に
「おばさん」
と一言言ったら、
烈火のごとくキレられたという話もある。
では、「マープルばあさん」ならいいのか?

ということで、「Miss. Marple」の訳語は
「マープルおばさん」にしている。
と思っていたら、イギリスではテレビ番組で
「Agatha Christie’s Marple」なんて
アクロバティックな題名をひねり出した。

日本放映の際は
「アガサ・クリスティー ミス・マープル」
だったそうですけどね。
そらそうだ。
「ミス・マープル」で何十年も慣れ親しんでいたのを
「それは政治的に正しくない」とか
訳の分からない理由で改竄されても…。

ところで、「改竄」と言われて、
「なんで改竄になるの?」は
意外と答えられないと思う。
事実、深い話だし。

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「差別は差別として残すべき理由(倉山塾メルマガより)」への7件のフィードバック

  1. そんなことやったら、史学にも考古学にも意味がなくなっちゃうじゃないですか。ディズニー作品のリメイク改変なんて、笑っちゃうほど軽いものだったんですね。あっ、そう云えば聖闘士星矢のアンドロメダ瞬も女にされちゃいました。

    日本の伝統芸能である歌舞伎は、男だけで演じる舞台芸術です。だからこそ、大正になって、女だけで演じる舞台芸術・宝塚歌劇を誕生させた。伝統を残した上で、新たな創造をするという道がある。そして、日本人は、それをずっとやって来たんです。

    考えてみれば、リベラル(革新)は、古い物を壊すことしか考えていませんね。その先、将来に起きること(反動やリスク)を考慮していないんです。見通しが非常に甘い。目の前の体制さえ崩せば、夢物語が出現すると勘違いしている。

    だから、お花畑なんですよ。
    愛国カルトも相当なものだと思うけど。

    【※】
    余談ですが、心理学には「善意の差別」なる概念が存在します。「善意の性差別」とか。悪意のないものを指します。知らない相手に話し掛ける際も、相手が女性のほうが心理的抵抗を感じない、とか。商業施設のインフォメーションのコーナーに、強面の男性を配置したりしないでしょ?

    1. 歴史学も先人たちを貶める目的で悪用されております。
      左側では「反動」は「保守反動」「反動主義」など悪い意味でしか用いられませんし、反動とは悪い奴らの戯言で相手にするに値しないと思っているのではないでしょうか。

      1. >歴史学も先人たちを
        >貶める目的で悪用

        ……それに関しては、アイヌ問題でも痛いほど感じています。プロアイヌは弾圧や迫害を捏造してまで和人(本土日本)側を貶めますから。考古学は兎も角、歴史学自体はそれほど得意ではないので、苦戦しています(―。―;

        >左側では「反動」は
        >「保守反動」「反動主義」
        >など悪い意味でしか

        ……そーなんですか?!( ̄〇 ̄;

        あっ、そうか。そういうことだ。左翼の弱点の一つに、視野の狭さがあります。助けを求めている個人に焦点を当てることは得意なんですが、全体を視野に入れて思考することが出来ません。結果、その支援の内容が独善的になりがちで、全体の秩序を乱すことに繋がり、助けを求めている個人が帰属するコミュニティまで破壊してしまう。

        結果、助けを求めていた個人はどうなるか?

        でも、左翼活動家はそこで反省しません。「自分の思い描いた通りにならなかったのは、周りの人間が協力しなかったからだ」と考えます。視野が狭いからです。気付けないんですよ。自分の落ち度に。自分が絶対正義で、相手が絶対悪。幼稚な世界観です。

        で、どうするかと云うと。罰則や規制を強化して、自分の指示に従わせようとする。平等を謳うはずの共産主義国が、独裁化しやすい理由でもあります。

        反動が起こった時、「反発するヤツが悪い」とか。単なる自己正当化ですよ。全般的に保守政権が強くなるのは当然ですね。政治(統治)とは、「人心を治めること」なのですから。

  2. 欧米のポリコレ旋風凄まじいです。
    ポリコレにしてもヴィーガンにしても、自主的にやるだけならば構いませんし、むしろ尊敬できる部分すらありますが、他人を巻き込まないでもらいたいです。

  3. “Mr”, “Ms”(男と女)は古いから“Mx”にしろ、などと急進化してますね。
    先日もイギリスでロアルド・ダールの作品は政治的に正されるべきかという論争がありました。
    私の近年で最も印象に残った改竄は、ある第二次世界大戦を題材にしたTVゲームでドイツと日本の軍隊に女兵士がいたことです。
    白人(米英仏独伊西蘭白豪加)の文化は彼らが日本をこき下ろす時に棚に上げている人種差別、植民地支配、反ユダヤ主義、キリスト教などと切り離せないので完全な修正は不可能でしょう。

    1. 横浜の伊勢佐木町には、GHQ側の女性兵士向けに、男娼館がありました。RAAの男性版ですよ。若い頃、横浜を散策していた時、偶然、跡地のプレートを見付けて。「うわ~、男女平等だ~(沈)」と感心したことがあります。

      欧米には、極めて少数ながらも女性の兵員がいたのですよね。写真の技術が発達する前、戦線には画家が従軍していました。誰の作品だったか、誰かに聴いた話だったかも忘れましたが、髪を直す女性兵士が描かれていて。その女性は狙撃兵だったみたいですけど。腕さえ良ければ、スポット的に投入されていたみたいです。
      それで彼等は、「日本軍も同じだった」と考えたのでしょう。

      私、文学の教養が致命的に欠落していて、ロアルド・ダールは知りませんでしたが。宮崎駿監督がリスペクトしている方なんですね。飛行機乗りですか。それで「紅の豚」。宮崎駿監督の航空シーンに定評があるって、そういうことが絡んでいるんでしょうね。

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