5月20日の首相動静
午前8時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。
午前9時41分、私邸発。
午前9時55分、官邸着。
午後2時30分から同3時6分まで、加藤勝信厚生労働相。
午後5時7分、北村滋国家安全保障局長、滝沢裕昭内閣情報官、外務省の山田重夫総合外交政策局長、防衛省の槌道明宏防衛政策局長、山崎幸二統合幕僚長が入った。同30分、滝沢、山田、槌道、山崎各氏が出た。同36分、北村氏が出た。同6時2分から同25分まで、加藤厚労相、菅義偉官房長官、西村康稔経済再生担当相、西村明宏、岡田直樹両官房副長官、和泉洋人、長谷川栄一、今井尚哉各首相補佐官、樽見英樹新型コロナウイルス感染症対策推進室長、秋葉剛男外務事務次官、鈴木康裕厚労省医務技監。同26分から同32分まで、加藤厚労相、西村経済再生担当相。同33分から同39分まで、西村経済再生担当相。
午後7時28分、官邸発。
午後7時43分、私邸着。
午後10時現在、私邸。来客なし。
空白ありまくり。(笑)
当然、政府の自粛要請中に、黒川検事長が産経&朝日の記者と二度にわたって麻雀やってた件への対応でしょう。
日テレによれば、21日夕方までに進退決断とか。それ、普通は「辞める」の意味ですね。
黒川麻雀問題、安倍応援団の諸君、どうやって弁護するんだろう?例によって陰謀論?「安倍さんは関係が無い!」とか帝政ロシアの人民みたいなこと言い出す?「安倍さんは黒川さんを切り捨ててでも権力を守る!すごい!」とかアクロバテック擁護?
芸能人の皆さんに「わかってないくせに発言するな」と議論参加資格を求めながら、「検察庁の近現代史くらい読んだら?」と言われると、「そんな勉強なんてしている時間は無い」などと言論の自由を振りかざす。そんなダブスタに気付いていないんだろうなあ。
なんか、私にまでとばっちりと言うか八つ当たりが飛んできて、「わかるように話せ」と命令してくる輩が多いけど、応じる気はない。私は聞く耳持つ気のある人間にしか語らない。
安倍御用一般人は「〇〇〇さんが言っていました!」って今回の検察問題の真相を知った気になっていますが、その〇〇〇さん、ことごとく私より素人かド素人。
なんか、「戦後、内閣が検察に介入した例は、造船疑獄(吉田内閣)と民主党政権しかない」なんて、トンデモ説を吹聴する人がいるようだけど、全然違います。以下、重要な例だけ列挙。
吉田内閣・・・言わずと知れた造船疑獄。実は昭電疑獄でも動いている。
鳩山内閣・・・競走馬輸入事件。
石橋内閣・・・ジラード事件。検察どころか、裁判所にも介入。
岸内閣・・・ジラード事件の引継ぎ。売春疑獄。砂川事件では裁判所にも介入。
池田内閣・・・砂川事件の引継ぎ。大野伴睦主導だけど、岸本事件。
佐藤内閣・・・検察を最も使った内閣。
田中内閣・・・検事総長が角栄人事。
三木内閣・・・ロッキード事件で逆指揮権発動。
福田~中曽根内閣・・・ロッキード裁判対策で、角栄が同意しないと法相になれない。
竹下内閣・・・リクルート事件。
宇野~宮澤内閣・・・竹下派の介入。
細川内閣・・・吉永総長就任(竹下派排除)。ゼネコン汚職。
羽田内閣・・・ゼネコン汚職で中村喜四郎逮捕。
以上、歴史的に確定している部分だけで、これだけの介入がある。
現代史で民主党政権の介入を言うなら、小泉内閣の日歯連事件を無いと不公平。
そもそも検察官一体の原則は、重大事件に関しては法務大臣だけでなく総理大臣の同意が無ければ、捜査もできないのが法務検察。たとえば、「田母神俊雄逮捕」を安倍首相が承知しないなんて、ありえない。こんなのは、ちょっと実務を知っていればわかる。総理大臣は法務検察がそうした同意を求めてきた場合、盲判を捺すだけとでも証明、しかも上記のすべての歴史的事例に関して盲判だった、と証明できるのだろうか?
繰り返すが、「倉山の説明ではわからない」という声は知っているが、そもそもわからせるために説明しているのではないのであしからず。
わからないことを知って、「だから学びたい」という人に向けて書いている。人はわかった気になる為ではなく、何がわからないかをわかる為に学ぶのだから。
学びたい人は、倉山塾の支部の門を叩いてほしい。1000円払うのが嫌なら、直接支部で教えを乞えばいい。