『三河物語』より
まず第一に、知行を受けとれる者には、ひとつには主君に弓を引き、謀反、裏切りをした人は知行もとり、末代までも繁栄し子孫までも栄えるようだ。二つには、卑劣なことをして、人に笑われた者が知行をとるようだ。三つには、世間体をよくして、お座敷のなかで立ちまわりのよい者が知行をとるようだ。四つに、経理打算にすぐれ、代官の服装がよく似合う人が知行をとるようだ。五つには、行く先もないような他国人が知行をとるようだ。しかし、知行を望んで、決してこんなことをしてはならない。
また、知行をとれない者には第一に、一つの譜代の主君を裏切ることなく、弓を引くことなく、忠節、忠功をした者は、かならずといっていいほど、知行をとれないようだ。末孫も栄えない。二つに、武勇に生きた者は知行をとれないようだ。三つに、世間体の悪い、付け届けの悪い者が知行をとれないようだ。四つには、経理打算を知らない、年をとった者は、孫も栄えない。五つには、譜代ひさしい者が知行をとれないようだ。たとえ、知行を取れなくて、飢え死にしたとしても、けっしてけっして、このような五つの心がまえをすてるべきでない。
3月に出す本で使うので、久しぶりに読んでみた。大学一年生の時に宮崎タケシ先輩に読み聞かせられたのを思い出す。
グッと来ました。
ありがとうございます。
(馬鹿なんでこれ以上は言えません(^^;)
かめちゃんさん
もしこの記事が気になったら、安彦良和さんが書いた漫画・三河物語を読んでみてください。
大久保彦左衛門がなぜこのようなことを書いたか、バックグラウンドがとても楽しく分かりますよ。
かしわもちさん
ありがとうございます!読んでみます❗
重みがありますね、
大久保忠隣らの件も含めて、
三河大久保の一族ですから。
主君という事を考えると、
皇室関連の本でしょうか、ね。
首相にも三河物語を読んでもらいたいもんです。