日本国憲法制定以来、一貫して女系天皇を容認してきた、とする事実誤認がある。
内閣法制局の諸君は「平成13年6月8日の衆院内閣委員会福田康夫·内閣官房長官答弁」で解釈変更したのではないと言い張る為に、そういう強弁(を通り越して捏造)をしているが、素人さんなら真に受けるでしょうね。
昭和21年12月9日衆議院皇室典範案委員会金森徳次郎国務大臣なんか、「男系は絶対、女帝は法律次第でやってよい」ってはっきり言ってて、その後の政府見解になっている。
先日の『SPA!』では、昭和58年4月4日参議院予算委員会角田禮次郎内閣法制局長官答弁を紹介しておいたけど、まともな国語力があれば読めるはず。
皇室典範の一条については、皇室典範制定当時、いわゆる女帝を認めるかどうかということでずいぶん議論のあったところだと承知しております。まあ、当時の政府の見解といたしましては、男系の男子が皇位を継承されるというのが、わが国の古来の伝統であって、その伝統を守るということで現在のような規定ができたというふうに承知しております。
これをどう読めば女系容認になるのかなあ。(苦笑)
平成4年4月7日参議院内閣委員会加藤紘一内閣官房長官答弁なんか男系男子の継承は古来の伝統で、男女平等とは関係ないとまで言い切っている。この答弁においても、男系女子の女帝は法律に委ねられている範囲。
一知半解の皇室マニアが、特定の国会答弁を引っ張ってきて事実誤認を通り越した誤読をしている例も散見される。
金森大臣の昭和21年7月8日衆院帝国憲法改正案委員会、同9月10日貴族院同特別委員会での答弁を「女系天皇容認だ」って言うけど、そこに書いてるのは「法律に委ねる」って言っているだけ。
また、昭和41年3月18日衆院内閣委員会関道雄内閣法制局第一部長の答弁を「女系容認だ」って言うのも、「憲法典は男系限定を書いていない」と事実を言っているだけ。しかもその質疑も女帝を容認するかどうかの議論。
マニアだったら、女帝と女系の区別くらいつけなさいって。(笑)
自分に都合が良い資料を集めようとして嘘を言うのは捏造。事実誤認は誤れば済むけど、捏造は「犯罪」と言われる。
そんなんだから共産党とか札付き以外の政治家に相手にされないんだって。
法律に委ねる
↓
法律を変えれば可能
↓
日本国憲法は女系を容認
……という論理でしょうが(°_°;
「現行法を変えない限りは、可能じゃない」という意味なので。推進派の「一貫して女系を容認してきた」という主張はおかしいですよね。憲法とは最高法規のことを指すのですし。
おっと、失礼( ̄∀ ̄;
上のコメントの修正です。
議論の出発点が「男系は絶対、女帝は法律次第でやってよい」なのですから、法律に委ねられているのは男系女子の即位ですよね。女系なんて何処にも登場していない。
何れにせよ、現行法を変えない限りは、男系女子の即位すら不可能です。