40年くらい周回遅れの議論。
曰く、安倍首相が自衛隊で「憲法改正して君たちを名誉ある地位にする」と言ったのがけしからんとか。
確かに今の自衛隊が名誉ある地位を与えられているとは思えない。いかなる国でも、軍人とは「己の命を捨てても構わない」と信じられる価値の為にこそ命を懸けられる。だから、国家として名誉を与える必要がある。
で、首相の発言の何が問題なのか?
現在の憲法体制では自衛隊と自衛隊員に名誉が与えられていないから、憲法典の改正をすると宣言している。
憲法典の改正手続きを無視するとか、法改正の前に法改正後にしかできない行動をするとかなら別だが、何が憲法尊重擁護義務の違反なのか。
昔は閣僚が改憲を唱えただけで野党が騒いだもの。その習性が抜けないか?
断っておくが、私は安倍自民党が推進しようとする憲法改正案にはすべて反対である。憲法典に自衛隊の名前を明記することの何がどう自衛隊や隊員の名誉につながるのかさっぱりわからない。そんな暇があれば、予算をきちんとつけろと思う。防衛費GDP0.9%堅守、毎年0.8%ずつ上昇、とか中途半端なことしないで。
また、景気回復も満足にできていない今の時期に、自衛隊の明記など何のためにするのか、もっと他のことをやれと思っている。
しかし、安倍首相が改憲を唱えることは、自由であると考える。
繰り返すが、私は安倍自民党の改憲案に反対だが、愚かな反対論には与しない。