いつも素晴らしい質疑を連発する次世代の党の和田政宗議員。今回は、史上最高に素晴らしかった。
H27/8/19 参議院平和安保特別委員会・和田 政宗(次世代の党)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm26966351
以下、やり取りの要点。
和田
「安倍談話で“戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた”とあるが、これはソ連に強姦された日本人女性も含むか」
菅官房長官
「すべての女性です」
和田
「安保法案は戦争法案と言われるが、この法案が成立すると戦争ができるのか」
中谷防衛大臣
「しません」
和田
「拉致被害者の救出に関して。政府は相手国の同意がないと自衛隊を相手国の領域に入れないとの見解だが、国際法では自国民の救出のための必要最小限度の武力行使は自衛権の行使として許容される場合もあるとの考えもあるが、この考えを取らないのか」
岸田外務大臣
「拉致被害者を救出する方法は、不断に検討しなければなりません。」
和田
「従来答弁ですね。いざという時の救出を米軍に依頼と言うが、何を依頼しているか」
岸田外務大臣
「さまざまなケースを想定。公の場では言えない」
和田
「手の内を明かせないのはわかる。米軍が救出することもありうるのか」
岸田外務大臣
「さまざまなケースを想定しながらあらゆる検討をしている」
和田
「現行憲法上、敵のミサイル攻撃を受けたら、さらに狙われていると敵基地を攻撃できますよね」
中谷
「法理上はできます。他の手段がない場合。しかし、個別的自衛権の行使をするつもりない。そのような能力を持つつもりはない」
和田
「岸内閣では集団的自衛権の行使が可能と答弁していたが」
横畠祐介内閣法制局長官
「昭和30年代には、まだ集団的自衛権の定義、内容につい
て議論があった。個別的、集団的自衛権というのは、基地提供、経済援助の根拠ではなく、武力を行使する場合の要件」
論評しておく。
★菅官房長官
一言「はい」と言っておけば済むものを回りくどいが、及第点。他がひどすぎるので、細かいことは言わない。
★中谷防衛大臣
たぶん、自分の言っていることがわかっていない。
一問目は「できるか?」と聞いているのに「しません」と答えている。
大丈夫か。
二問目は、「平和憲法マンセー」としか言っていない。
鳩山一郎がまともに見えるレベル。
かつて、「今の自民党なら民主党政権の方がましだった」と書いたが、本気でそう思う。なお、今の自民党とは、平成25年10月1日以降の自民党を指す。ついでに言うと、今の民主党はかつての民主党政権どころか、今の自民党よりも劣化している。
★岸田外務大臣
「重要な問題」を連呼しているところが頭悪すぎ。
この人物、官僚の書いた作文を読むことしかしないので有名だが、これで無難な答弁をしているつもりなら、重症。
関係ないおしゃべりを延々と続け、最後に人でなし答弁というパターン。
中谷大臣もそうだが、「拉致被害者見捨てます」と言っていることに気づいているのか。
★横畠内閣法制局長官
最後に和田さんが引き取った通り。
「外国に行って戦うという典型的な集団的自衛権の行使はしないが、基地提供や資金供与などの形で集団的自衛権は行使できるとの考えでしたね」
内閣法制局の答弁など、出鱈目にコロコロ変わってきたと自白している。
この問題に突っ込んでいるの、和田さんだけなので、敵中に孤立させないよう、応援する。
明日金曜午後、NHK中継あるとか。