質問3
簡潔に質問する。
「誰も幸せにしない経済学」にマーシャルは当てはまるのか?
なぜこんなことを聞くのか。
以下の報告を読むと、とてもそうは思えないのだが。
斧田 好雄著 「マーシャル国際経済学」p163
で将来性のある若い産業を育成する目的で課せられた保護関税について、
「未成熟な産業に対する保護は国民的な良策であり得るという事実と、そのような良策があまりにも大きすぎる犠牲によって購われることがあるとしても、未成熟な産業を持つ国民が、イングランドの体系を純粋に単純に採用することは、愚かなことであっただろうという事実を無視した。」
Marshall,A Money p217 邦訳 p292
また、
「国民的資源を特定の遅れた産業を助けることに向けるために用いることの出来る手段が他に存在しない時には、国家が、国民一般の犠牲においてそのような産業を補助することが、賢明で、正当な行動かもしれない。」
Marshall,A Money p219 邦訳 p295
というようにマーシャル自身国の状況を考えて政策に取り組んでください、という主旨の内容が書かれています。
マーシャルの目的は、国民を豊かにすること。そして、そのために新古典派経済学という視点を持って持論を展開しました。彼らのように時代に合わずに非難を受けてしまう人は歴史を勉強すればわかりますが、その当時はその当時の理由があったのです。その背景が解らずに過度の誹謗中傷をすることは危険であり、また、地道に勉強をさせないことでもあると思います。私は、そうならないように地道に勉強したいと思います。
という声が寄せられていてな。「新古典派」とか「新自由主義」って、誰の事だ?ホント。