「週末信者」の欠陥理論

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 まだまだ続く宗教戦争。
「日本国憲法新無効論」を名乗るカルト的変態護憲派が、上念先生に絡んでいる。
まさに「週末信者」!・・・笑うしかない。
というか、なぜ私じゃなくて上念先生のツイッターなんだろう。
憲法が専門じゃないから勝てると思ったら甚だしい勘違いだな。
現に、ことごとくショっカー怪人の如く粉砕されているし。
あ、そうか!
上念先輩だと楽に殺してくれるけど、私だと死体になってまで陵辱されるからか!!!
ということで、私は上念先生のツイッターは1日に1〜3回は確認しているので、勝手に参戦。

 とりあえず、http://twitter.com/#!/inosisi650←この信者さん(変態御用一般人にすら該当しないただの変態)が新しい論点―と言っても、教典の別の箇所を持ち出してきただけだけど―の誤りを指摘。

http://inosisi80.iza.ne.jp/blog/entry/125641/
曰く、

●日本国憲法の無効宣言を国会が決議すべきだと主張しているところがアホじゃないの?
●現在の国会は日本国憲法に基づいて設立されている国家機関なわけだから国会が日本国憲法の無効を宣言するなら自分自身の存立根拠を否定することになるでしょう。アホじゃないの?
●国会議員が自己否定の議決をやるはずがないし無効な国会の無効宣言がなんで有効になるのよ。いい加減にせえよ。 バカ!

 その通りだと思いますよ(上から目線の笑)。
菅原さんや井上さんの時代と今とでは状況が違うことを言わないと卑怯な議論だけどね。

 では南出教祖の方法論。

外務大臣が破棄する!

 いかん。また「ギャハハ」とか言いそうになった。
既に「日本国憲法は条約である」とか妄想なんですけど、百万光年くらい話を譲ってその通りだとして話を進めても、やはりおかしい。
条約破棄ができることの先例が日華基本条約を破棄した大平外相。
これの別名「台湾切捨て」です。
旧無効論より余計におかしくないか?

 スターリンやヒトラーとか持ち出した暁には、周辺諸国に「日本を攻めてください」と言っているようなものだ。
ヒトラーを先例にできるなら戦後の(西)ドイツは苦労せんわなあ。
スターリンを先例にしたら、ソ連の不可侵条約破棄をどういう理屈で責めたてるの?
二重基準で責めるか、ソ連を責めるのをやめるかのどちらかしかないでしょうに。

 しかも、最終的には特定の政治家や時の政府の行為ではなく、国家行為になる訳です。
以上、南出氏があげた三つの先例を根拠にした場合、日本は武力制裁をされたあげく犯罪国家にされる可能性もあります。
少なくとも、日本に悪意を抱く国に口実は与えますわな。

 私が金正恩や胡錦濤なら、日本が「ヒトラーの先例に従い、日本国憲法を破棄します」とかいったくれた瞬間に、「日本はナチズム国家になった!」などとありとあらゆるイチャモンをつけます。この場合、どう考えても世界を敵に回すでしょうよ。むしろ国連加盟国のほとんどは積極的に「ナチズム国家・日本」を潰すべく、中国や北朝鮮に味方するでしょう。ナチスのやったことのすべてを無効にしたフランスやオーストリアなどは特に(ナチズムの危険性を認識しているので)。

 南出氏、国際法理解が弱いというか、国際法と条約の区別がついていないというか、穴が多すぎるのだけど、それはさておいても件の憲法討論で

大平外相の日華基本条約破棄!

を先例としてあげましたからなあ。
そんなものしか挙げられない時点で、国際法的に合法である、つまりできることの証明にはならない。
それが合意法と強制法の違い。
信者諸君、合意法と強制法の違いってわかるかな?
教典には書いてない用語だよ〜。法律学では国際的に定義のある言葉だけどね。
新無効論の主張は「他の人がやっているから、自分もやっていい」なのだけど、国内法で強制法の話をして、いきなり合意法の世界に切り替えても強制法的に通用する、とか言い出すから訳がわからんことになるのです。まあ、わからんか。

 こんな調子で「新無効論が粗悪品である理由」とか言い出すと、分厚い本が1冊できてしまう。おそろしく非生産的な本だけど。