今回の『別冊文藝春秋』の特集、
http://www.bunshun.co.jp/mag/special/
「信長か、頼朝か――今、求められるリーダーは誰か」
などという特集はどうでもよくて(大河ドラマをやってなかったら頼朝なんて絶対にとりあげんだろ)、注目したのは下記。
尾崎護 由利公正 明治政府を軌道に乗せた男
え???
尾崎さんの経歴は下記。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BE%E5%B4%8E%E8%AD%B7
要するに竹下登の下で消費税導入に尽力し、その功績で次官になれた人。
しかも最後までライバルだった角谷正彦国税庁長官(尾崎氏の前任)は、東大法学部首席・国家公務員一種試験一位・司法試験合格・外交官試験合格という「四冠王」の大秀才(ウィキの三冠王は外交官試験が抜けている)。
角谷・尾崎の二人とも国税庁長官になっていることから、どちらが消費税で汗をかくか、時の竹下蔵相(→首相)が天秤にかけていたことは、大の大人なら誰でもわかる。
その角谷氏に最後の最後で勝利したのが尾崎次官。
その後も、『吉野作造と中国』などという、親中派の人です(ただし、バリバリではない)。
と、ここまで書くと、
「竹下の手先になって消費税を推進し、中国に日本の国益を売り渡した」
みたいに私が言っていると即断されると困るので、釘。
たぶん、向こうはまったく認識すらしていないだろうけど、「あ〜ウチの職場の関連するところにマトモな人が来て、マトモなことだけやって帰っていってくれた〜」ということがあったという常識人です。
いっしょに来ていた×××(高橋洋一さんや長谷川幸弘さんが蛇蝎の如く嫌っている人)の態度があまりにひどく、世間でステレオタイプ的に語られる「気位が高くて偉そうで、そのくせ仕事はできない大蔵官僚」そのものだったので、なおさらというのがありましたが。
さて、本題。
要するに、消費税をやって次官に登りつめた尾崎さんが由利公正を褒め称えていたということ。
由利の太政官札(政府紙幣)、さすがに時期尚早の政策だったのでは?と私は思うのですが、
尾崎元大蔵次官は、これでもかと褒めちぎっている。
まあ元々、由利の伝記を書いてたような方ですから。
『経綸のとき―近代日本の財政を築いた逸材 』
という御著書もある。
昔のネタを改めて雑誌原稿に書いただけとも言えるし、なんかの暗号とも言える。
よくわからないので、備忘録代わりに。