牟田口廉也の場合(インパール作戦)
「この作戦、何が何でもやりたいのでございます。この牟田口の信念、意地でございます」
その作戦の内容は牛に荷物を運ばせて、いざとなれば食糧にしよう、だってジンギスカンがそうしたんだもん♪ 本当にジンギスカン作戦と名前をつけた。
で、キャリア仲間のお偉いさんは、「牟田口君がそこまで言うなら一度やらせてやろう」と決行。 こいつら、二十世紀の戦争だと言うことをすっかり忘れていたらしい。
貴重な牛さんたちは飛行機の機銃掃射に怯えてどこかに逃走。
結果、参加将兵約8万6千人のうち戦死者3万2千人(ほぼ全員餓死)、戦病者は4万人以上。
誰か、「数字の裏づけのない作戦を許可できるかアホ」とか言ってあげなかったんだろうか。
高橋是清の場合(閣議にて)
若造の陸軍大臣や海軍大臣が「予算寄越せ!非常時だ!」と吼えてきた。
ちなみにこの時は「一九三五、六年の危機」というスローガンが叫ばれていた。要するに、ソ連と中国に加えて英米も敵に回るのだから、あらゆる軍事支出やむなし、国民の皆さんは貧困に耐えましょう、みたいなキャンペーンが張られていた。
高橋大蔵大臣の反応。
「で、数字的根拠は?」
「資料ある?」
「ないなら却下。はい次!」
「え、あるの?こっちはそれへの反論をとっくに用意してるよ!ほら見て!」
「君、重要性の議論しかしてないよね?」
「これ、地球儀って言うんだけど、みたことある?」
延々、36時間もこんなことをやり続けた。この時81歳。
NHKが藤井裕久を(直接的ではないがプンプン臭ってきた)青年将校を諭した高橋是清に見立てるかのような愚かな番組をしてたので、メシがまずくなった。藤井老人、議論と説得をしないで結論を出したことを自慢してたぞ。いつものように。
高橋と何から何まで違うし、牟田口と何から何まで同じじゃない?
しかし、民主党内の増税論議の報じ方、テレビは全滅だな。最悪がNHKとフジ。新聞は産経以外全滅。この件に関しては言っても良いと思うが、テレビの報道番組のディレクターにはバカしかおらんのか?
藤井裕久は「強行採決すらしていない」という事実をもっと知らせるべきですな。