以下の内容、真面目に立証しようとすると一冊の本になるのですが、そうもいかないのでザックリと。
これまでのあらすじ
小泉純一郎総理からの事実上の禅譲により、「戦後レジームからの脱却」を主唱する安倍晋三政権が成立した。そして今から三年前の平成十九年夏、安倍総理は参議院選挙で負けた。だが辞めなかった。最強の拒否権集団の府である参議院は民主党、すなわち日教組と自治労が握った。
安倍総理は内閣改造で乗り切ろうとした。しかし、またもや農水大臣のどうでも良い不祥事発覚。こんなの、×××××××(略して××)を使いこなせなかったかサボタージュされたかしか理由がない。
こんな状況で総理が体調を壊して退陣。
ちなみに安倍政権が参議院選挙敗北、退陣に追い込まれた理由を列挙。
政権発足前に井上義行秘書官を登用し、全官僚機構(というかキャリア)を敵に回す。日大夜学⇒ブルートレインの運転手⇒まじめすぎる働きが安倍さんに認められて登用、という経歴そのものが許せないらしい。ましてや総理側近として頭を下げる相手になるなんて耐えられない。
政権発足直後に「戦後レジームの脱却」などと宣言したので、あらゆる敗戦利得者を敵に回す。
ところが、表向きはタカ派評論家で通っているが、本性は日和見サヨクなどころか本物の×××である××××の口車に乗って、中途半端に「最初に中国を訪問しよう」とか、「村山談話の継承」とかをしてしまい、自分がどこまで何をするのか見失わされた。ついでに言うと、いっしょにブレーンをしていた善良だが頭の悪い××××は「政権をとったからといきなり何でもできる訳ではないのだ。これくらいが丁度よいのだ」などと哀れなことをのたまわっていた。
組閣では根本的には官房長官と幹事長人事以外は間違えなかったが、大臣のくだらないスキャンダル(と呼ぶのもおこがましい醜聞)が針小棒大に報道される。
以上、中途半端に色々な人の逆鱗に触れた安倍政権に対して、腐朽官僚と官公労(自治労・日教組)の大包囲網が成立。
ここで渡辺喜美行政改革大臣が、「キャリア官僚制廃止」というタブー中のタブーに言及。全面戦争開始。戦っている内に安倍総理も本気になって政策課題を次々とこなすは良いが、「お友達」連中が無意味に神経を逆撫でして、総理の神経が磨り減る。。。
そこへ降って沸いた大臣達の不祥事連発。戦後レジーム擁護マスコミが狂喜乱舞。
以上、収拾不能に。
そこで名乗りをあげたのが、福田康夫。私の元・上司の上司の・・・・・・上司です。
一言で言うと、第一印象最悪。ただし、そこを耐えればいい人、です。証拠は、福田康夫・衛藤征士郎・明石散人『一国は一人を以って興り、一人を以って亡ぶ』(ベストセラーズ,2005)のあとがきをどうぞ。明石さんの立場が、、、それを読むのもイヤと言われたら知りません。
拉致被害者への対応がひどかったのもその文脈で理解できるでしょう。家族としてはたまったもんではないでしょうが。(この話はややこしすぎるので、これで終了)
この人の経歴を思い出しましょう。
亡国前夜の主題の一つが、「永田町は米中代理戦争の舞台」でしたが、親米派の反撃第一弾が福田官房長官就任でした。
安倍官房副長官が「核武装」発言をしたら、かばうだけでなくさらに「非核三原則否定発言」をした官房長官です。
拉致問題の母こと中山恭子さんを担当に送り込んだのも福田長官でした。
少し話は変わりますが、小泉政権初期に「石原新党」の掛け声がありました。小泉政権(というか総理個人)に不満な勢力への受け皿として常に語られましたが、それに乗ろうとした政治家は皆、不遇でした。野中・亀井・平沼・・・。
つまり、「バスに乗り遅れるな!」と掛け声をかけて、本当に乗りに来た乗客を蹴り倒すバスです。地獄行き幽霊バス?というか、不満分子のあぶり出しの為の八百長ですね。
安倍官房長官が総裁選挙に出馬しようとした時も福田氏は、親中派が必死に担ごうとしたのを、これでもかと思わせぶりな態度をしておいてギリギリまで粘りながら、土壇場で不出馬を表明。親中派は谷垣などというどうしようもない候補に走らざるを得ず壊滅。(何でこんな二番煎じのミエミエの手口に引っかかることができるのだか。。。)
で、福田氏自身が総裁選挙に出馬した時も、安倍内閣の敗戦処理。
安倍さんと本気で仲が悪いならどこまでお人よしなのだか?
では、安倍・福田が米中代理戦争?私は八百長ならもう少し上手くやれ、と見てましたが、「嘘も百回言いはれば真実になる」の法則通り、政官界のかなりの人が信じてしまいましたけどね。この法則は良く知られていますね。では、真正保守の人には覚えておいて貰いたい法則。
「中国人は弱みを握らせてくれな
い人間は絶対に信用しない!」
中国からしたら、どれだけ口先で友好を唱えても、弱みを握らせてくれない福田康夫など信用できるはずがありません。「福田氏は親中国派じゃない」と 2007年9月25日の『重慶日報』で中国国務院シンクタンクの楊進博士が指摘した、という記事をどこかで見て(確か『産経』かな)確信。ついでに特記。
しかも『朝日新聞』は全然福田内閣を支援しませんでしたね。もはや民主党による政権交代路線まっしぐらで。(『朝日新聞』は赤でも左でもなく「流行通信」なのでこういう時に便利)
ちなみに福田内閣高村正彦外相は、外交的に連戦連勝でございます。本題からはずれるので一言だけ。高村外交をとやかく言う人多いですが、そういう方は是非とも私に、
高村外相のマケドニア政策に関し
て知らない事を教えてください。
難しいですか?ではアゼルバイジャン政策で?
それも無理?
ならば大幅に譲歩して、河野洋平外務大臣の法律音痴に付け込んで、アルベルト・フジモリ元ペルー大統領を保護した法相はどなたでしたか?
ということで、福田政権の本質は
最大限親中派を装った、
最後の親米政権!
ちなみに、本日付のウィキペディアを見てみたら、驚くばかりの親米タカ派政策が並んでおります。小泉政権よりもタカ派なくらいです。要するに「相手が困ることはしない」などと目くらましをしながら、困ることばかりしていたのです。少なくともしようとしていたのですね。
で、福田総理は小沢一郎民主党に「大連立」を持ちかける。
世間では読売新聞の偉い方が黒幕だそうで。実はこの大連立騒動は二回目で、一回目は誰も相手にしていませんでしたね。でも、×××××が同意した瞬間に話が一気に進みましたね。(ベタ記事でしたけど)
大連立騒動とは何だったのか?
小沢一郎への一本釣り!
要するに党首ごと引き抜いて、ねじれ国会を解消しようとしただけです。だから小沢代表が話を持ち帰ると、「なぜ持ち帰ったんだ?その場で断って来い!」などと理不尽な言われよう。しかも代表を辞めさせてもくれない。
間違いなく福田総理、「小沢さんともあろうお方が、自治労・日教組如きの風下に立つのはおかしいでしょう?」くらいの内容は言っていないはずがない。
しかし、念願の単独政権を夢みる自治労・日教組が自らの奴隷である小沢を放すはずがない。
かくして万策尽きた福田は、自民党の議席減を最小にするには、世論調査で人気の高い麻生太郎を総理にして、支持率が下がらない内に解散総選挙に打って出るしかないと突如辞任。
以後一年間、何も語るべきマトモなことは無くなる。
そうそう、この時の菅直人民主党代表代行は良いことを言っていました。
「総理が代わったら衆議院を解散して、国民の信を問うべきだ。
さもないと単なる政権たらいまわしだ!」と。
実に良い言葉ですね。これを
憲政の常道
と申します。
ところで、麻生太郎?せっかく福田首相以下清和会が自民党の敗北を最小限に抑えようと総理にしたのに早期解散せず。
以上の一事を以って、語るに値せず。
え?真正保守の総本山では?
就任五日で中山成彬国交大臣が「日教組批判をした」と馘首された時点で自由主義の敵です。
田母神騒動では内心の自由にまで踏み込み、蹂躙しましたね。近代主義の敵ですね。
なぜ政権与党が野党の弾圧に屈するのだか。後世の歴史家の高笑いが聞こえてきそうですね。
ついでに、最近は経済政策に関してリフレをしましょうとか正論を言っていますが、この人こそ総理の時になぜまともなことを何一つやらなかったのだか?それどころか、やはり民主党の圧力に屈して、白川方明を日銀総裁にしました。
ネット論壇では麻生元総理の人気高いようですけど、私その全てに反論できますので。
しばらく更新はするでしょうけど、締め切りが集中する一週間で気が立っています。
それでもモノが言いたい人は反撃覚悟でレスをどうぞ!
(「潜ります」と宣言すると必ず嫌がらせのように喧嘩を売られるので、こういう表現にしました)
とにもかくにも、以上の歴史を踏まえれば、下記の記事の意味も読み方が変わってきますね。
福田元首相「輿石氏こけたら、小沢さんは、やりようなくなる」
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100520/stt1005202005013-n1.htm
さて、いよいよ次回は最終回。実は一番最初に書いていました。