久しぶりの発売前重版。好評発売中!
さて、この本の最終章は
プーチンの地政学
永田町では、「北方領土を二島くらい返してくれるだろう」とか、
「なんか成果が上がったら解散総選挙で自民党が勝つぞ」とか、
「もしかしたら何の成果もないので官邸が泡を吹いている」とか、informationだけが飛び交ってますが、そんなことより根本的なintelligenceを磨きましょう、というのが、この本。
さて、プーチンに限らず、世界の指導者はどのような思考をするか?
専門用語が十個くらいしか出てこない本です。
日本人、みんなで賢くなろう!
ロシアが北方領土を引き渡すかもしれないのは、「原油価格が下がって経済的に困っているから日本から経済協力を引き出すためだ」等の、この問題があたかも経済問題かのような言説が席巻する中、「この問題は経済問題などではない。ロシアが2島を返すとするならばそれは安全保障、プーチンの世界戦略の一環だ。」と指摘している佐藤優氏。具体的には、「返還後の歯舞色丹を日米安保の適用地域から除外させることにより日米安保に例外をつくり、日米関係にくさびを打ち込み、ひいてはアジアにおいて強すぎるアメリカの影響力を低下させる事が目的だ。」と説く。
常にグレードゲームしているプーチンが経済や金ごときで領土引き渡すわけないと思っていたのでこの説明が一番腑に落ちた。
倉山先生の見立てがどうしても伺いたい今日この頃。
日本側の事情として、対中国で考えると
北方に過剰な防衛力を割いている余裕はあるのでしょうか?
一部では海兵隊の創設すら言われていると聞きます。
はっきりいって落ち目の国ですしね。
戦争と言う物を根源に考えて、そこで如何に勝つかで思考している先生は実践的で真に賢い方だと思います、ほんと。
最近の言論人はディズニーランドの机上の空論ですからね。
だから人気があるのでしょうね。