「せいとう」な天皇が「しょうとう」から離れるのは不吉だがありうること(倉山塾メルマガより)

LINEで送る
Pocket

絶賛発売中!
自由主義憲法 ーー草案と義解ーー

—————————————-

女系天皇派にも色々いる。
小泉内閣の時に「やむなし」と容認論を唱えた、
笠原英彦・所功の両先生のような方は
「女系容認派」として、
一部の矯激な連中とは区別して尊敬申し上げる。

私はその一部の矯激な連中を
「女系推進派」として軽蔑している。
TとかKとか、
「よくその程度で皇室の専門家を名乗れるな」
としか言いようがない。

その点、女系推進派でも
森暢平成城大学教授は一目置く。
この人、学術書では読ませる内容を書いてるので。
Tさんも昔は真面目なこと書いてたけど、
Kさんの方は何の専門家なの?
というのとは違う。
本音は女系推進なのはアリアリだけど、
いちおう思想は持ち込まない。

立場が違うので敵だけど、
軽蔑してはならないどころか、
油断も隙もありゃしない。

さて、本題。
女系推進派が
「旧皇族の男系男子孫が皇籍取得、
天皇になれば、
伏見王朝の誕生だ」
って、盛り上がっている。

これ、
「旧皇族は600年離れた遠い親戚だ」
って言ってるに過ぎないですけどね。

正統(せいとう)と正統(しょうとう)の
区別がついていないんじゃない?

—————————————-

続きは倉山塾メルマガで。18時配信
https://kurayama-school.com/

—————————————-

国際法とイスラエル!
【2024年2月】倉山塾 九州山口支部特別勉強会
(倉山満&児玉直純)
https://kurayama.base.shop/items/84919980

【2023年11月】倉山塾 教養ゼミナール@栃木県支部 『皇室論』
https://kurayama.base.shop/items/80844005

倉山塾ショップです。
https://kurayama.base.shop/

—————————————-

嘘だらけの日本古代史重版記念番組!『象徴天皇の源流』前編 国際日本文化研究センター名誉教授今谷明 皇室史学者倉山満【チャンネルくらら】

—————————————-

倉山満の著作一覧です。

著作

好評発売中!
将棋のルールを知らなくても、わかる!
藤井聡太に学ぶ 天才ではない人のための人生の闘い方

「「せいとう」な天皇が「しょうとう」から離れるのは不吉だがありうること(倉山塾メルマガより)」への7件のフィードバック

  1. >女系推進派が
    >「旧皇族の男系男子孫が
    >皇籍取得、天皇になれば、

    ……それ以前に。女系推進派は、秋篠宮家のお二方を忘れていますよね(ー。ー;

    皇位継承順位第一位:文仁親王殿下
    皇位継承順位第二位:悠仁親王殿下

    ……推進派と容認派の違いって、そこだと思うんですけど。容認派は秋篠宮家を蔑ろにしていない。ちゃんと現在の秩序を理解した上で、伝統を踏まえた議論が出来る。

    ルールを変えたいのなら、現行のルールを遵守した上で提案するのが筋というものでしょう。

    尤も、推進派とは、現東宮を廃嫡にして愛子天皇を実現しようとする人々ですから。男系派も同様に、現東宮を廃嫡にして旧宮家の男系男子を推している、との発想に至っているだけ。

    自分がそうだから、相手も同じだと考える。心理学用語で投影(ミラー効果)と云いますが。自分達の目論見を吐露しているだけなんですよね。

  2. 森暢平氏は毎日新聞や琉球新報にもざいせきしていた、リベラルを公言する方ですね。博士論文は「皇室の『近代家族』化と日本社会」。主査が古川隆久、副査には川西秀哉の名もある。
    最近書かれたものを少し読みましたが、養子縁組案はいかんぞ、という戦略が見て取れます。しかも、学識はある由。
    今後、強敵になるやもしれませんね。

    1. 森暢平 @mori_yohey
      『天皇家の恋愛』(中公新書、2022年3月刊)。リベラルな立場から皇室を評論してます。成城大学文芸学部教授。京大文学部卒。博士(文学)。毎日新聞で福島支局、皇室、警視庁担当。CNN日本語サイト編集長、琉球新報ワシントン駐在を経て現職。著書はほかに『天皇家の財布』(新潮新書)『近代皇室の社会史――側室・育児・恋愛』
      東京都世田谷区Joined September 2021
      6,229Following 8,292Followers
      https://x.com/mori_yohey

      ……女系天皇と女性天皇をゴッチャにしてミスリードしたり(確かに、女系天皇への第一歩として必要なのは、女性天皇を擁立+一般人男性との間に生まれた御子を東宮にすることではありますが)、「戦後、GHQにより皇室の規模が縮小されたというのは間違い」と主張してみたり。如何にも推進派の論法です。容認派の有識者は、こういった小細工をしませんからね。

      一対一で議論すれば、塾長でなくとも塾生(上級者)なら崩せるのでは? とも思うのですが。この場合、主戦場となるのは、メディアを駆使した陣取り合戦(どれだけ支持者≒人気を得られるか)ですからねぇ(°_°;

      小林よしのりと違い、森さんは紳士的な姿勢を貫いています。秋篠宮家に対する貶めも行わない。ゴー宣門下生のように、女性へのストーキングや、気に入らない相手への脅迫も行わない。つまり、勝手に転んではくれない(←)

      男系派にも、下の方には口汚い連中がいますから。変な突っかかり方をすれば、逆手に取られて森さんのイメージアップ戦略に利用されるだけですね(^▽^)

      『一般人にアピールするために必要なものをお持ちの方』という印象を受けました。と云いますか、必要なところをきちんと抑えています。成城大学でマスコミュニケーション学科を担当している教授だそうですから。ベースに学識が必要だとしても、ガチの学術議論や討論とは違った戦い方が必要になります。

      ◆成城大学/教員紹介頁:森暢平
      https://www.seijo.ac.jp/education/falit/communication/faculty/yohei-mori/index.html

      ……著書一覧を見ても、ディープな皇室史ではなく一般人が興味を持ちそうな身近な問題を扱っています。切り口が好いですね。コアな支持層ではなく、広く浅い人気を取りに行っている。実際、民主主義(一票を獲得)で勝つ方法とは、そういうものでしょうから。

  3. キケロと申します。
    もうご存じの方も多いと思いますが、高森明勅氏が下記の記事を出しています。

    皇統が途絶えて「王朝交替」となり「天皇系図」が一変する可能性…「旧宮家養子縁組プラン」の致命的な欠陥
    https://president.jp/articles/-/81820

    その内容において、旧宮家系子孫男性が現皇族の養子になって皇籍復帰し、もし天皇になれば事実上の「王朝交替」として取り上げています。
    確かに旧宮家系子孫男性が仮に天皇になれば、「正統(しょうとう)」が切り替わることはそのとおりです。
    しかし「正統」は切り替わるものの、王朝交替までは言い過ぎだと思います。

    ここで高森氏の記事で疑問に思ったことが、なぜ直系優先を言われている高森氏が見出しにあるような「王朝交替」と表現しているのかです。

    まず私の理解としては、直系優先の高森氏は女性天皇や女系の天皇を推進する立場です。
    今上陛下の直系であれば愛子内親王が天皇(女性天皇)となり、そして愛子内親王に皇子や皇女がご誕生すれば、その第一皇子または第一皇女が天皇(女系の天皇)となります。
    これを高森氏の記事のように「正統」で見たとしても、愛子内親王と婚姻した男性は当然、現在のどこかの皇統につながるわけではありません。(祖先が源氏や平氏であればどこかで行きつきはしますが)
    となると高森氏が主張している直系優先として女性天皇や女系の天皇を推進すれば、自身で書かれた記事のように、皇統が途絶えて「王朝交替」になってしまいます。
    どうしてこれを直系優先の立場で女系の天皇も推進している高森氏が言っているのかがよくわかりませんでした。

    そこで愛子内親王を天皇に推し進めたい人達に聞いてみたところ、私の質問がピント外れということを言われてしまいました。

    どうやら皇室典範を改正せずに有識者会議の内容のまま旧皇族の人を養子にするようであれば、記事にあるとおり「王朝交替」になるそうです。しかし皇室典範において女性天皇や女系の天皇を認めるように制度改正すれば、その問題は起きないというようなことを言われていました。

    そこで私が思ったことは、男系か女系かを見る場合、血統や婚姻関係そして誰との子なのかという事実関係で見るはずなのに、どうやら皇室典範を変えてしまえばその事実関係も変わる、ということを言いたいのかなと思いました。
    おそらく背景には、現在でも王朝が変わっていないウィンザー朝、つまりイギリス王室の例で話されているような気もしています。

    ただやはり気になってしまったのが、あくまでも血統や婚姻関係そして誰との子なのかという事実関係に基づくものであるため、皇室典範で認めれば「王朝交替」ではなくなるという話ではないと思っています。

    ともあれ高森氏本人に聞いているわけではありませんので、なぜ高森氏があのような記事を書いたのかについては疑問のままです。
    どうあっても自分の首を絞めているようにしか見えないためです。
    これを思っているのは私だけではない気もします。

    1. キケロ様
      初めて直接の返信をさせて頂きます、不破と申します。いつも真摯に問題と向き合うキケロ様の誠実なお人柄に、頭が下がる思いでコメントを拝読しております。

      なるほど、女系(推進)派は、【典範を改正すれば、女系に切り替えても王朝交代に当たらなくなる】と考えているのですか。ならば、旧皇族の復帰が王朝交代に当たると誤解されないよう、典範の文言を調整してしまえば、旧皇族の復帰で問題ない、との反論も可能になってしまいますね。
      公称2600年の伝統を、明治以降の近代法で縛れるという発想自体が、私には理解不能ですが。考えてみれば、女系(推進)派は【皇位の男系継承は近代以降の縛り】と強弁している人達でした。

      つまりは、こういう発想(↓)

      男系男子による皇位継承は
      明治以降に典範で規定された。
       ↓↓↓
      よって、典範で女系継承を認めれば、
      (具体的には直系長子優先と書けば)
      法的な問題はクリア。王朝交代じゃない。

      ……すっげ~論理だな!(°∀°;ノノ
      真面な史学者はぶっ飛ぶぞ!( ̄〇 ̄;

      失礼、つい地が出てしまいました(←)

      とは云え、推進派の頭の中は二の次・三の次で構いません。以下、本題です。

      >現在でも王朝が変わっていないウィンザー朝、つまりイギリス王室の例で話されているような気もしています。

      ……厳密には、王朝交代しています。現在の英王室は【マウントバッテン・ウィンザー朝】ですから。いや、厳密には、と言いますか。英王室を含め、ヨーロッパもかつては男系継承一本で貫いていたのですが、途中から切り替えたんですよ。解り易いのはオーストリアのハプスブルク家かと思います。ハプスブルク家の男系継承は最後の女帝マリア・テレジア(男系女子)で途絶えました。以降はハプスブルク=ロートリンゲン朝として、女系での存続になります。ロートリンゲンというのは、テレジアの夫の家名。フランスのロレーヌ家のことですよ。

      つまり、現在の英王室でも、それと同じことが起きたんです。マウントバッテンはフィリップ王配の母方の家名。フィリップ王配自身は、ギリシャ生まれでデンマーク(&ノルウェーの)王室(グリュックスブルク家)の流れを組む、れっきとした王族です。英国貴族のお母様がギリシャの王室に嫁いで生まれた王子だったんです。現在のギリシャでは、王政が廃止されていますが。

      エリザベス女王との婚姻の際、グリュックスブルク朝の王位継承権を捨て、英国に帰化。その際に、お母様の家名であるマウントバッテンを名乗りました。つまり、どんな名称を名乗っていようが、現在の英王室は、実質的にデンマーク(&ノルウェー)の王室の分家である、ということです。

      更に言及しますと。ギリシャ王室に嫁いだお母様は、ヴィクトリア女王の曾孫に当たります。当然、フィリップ王配はヴィクトリア女王の玄孫。それがヨーロッパで女系継承が認められている下地でもあります。どこの王家も親戚同士ですからね。直系継承で女系に切り替えても、必ず何処かで自分の国の王様(歴代の誰か)に辿り着く。

      日本で近いことをやろうと思ったら、旧宮家のご子息以外にあり得ません。血統としては紛れもない男系であり、血縁で見れば明治天皇や昭和天皇の内親王(女系)まで辿れます。内親王まで辿れない家でも、香淳皇后(良子女王)の生家である久邇宮家の分家だったり。

      日本の皇室において、男系の血統(旧皇族)を軽んじるということは、女系の血縁を軽んじるということと同義です。

      ※余談
      エリザベス女王もヴィクトリア女王の玄孫でした。つまり、フィリップ王配とエリザベス女王は、親同士がハトコの関係にあった。遠い親戚でした。しかも互いに王族(王子と王女)だったし。その辺の一般人が女王の配偶者になったワケではありません。

      1. 不破様
        ありがとうございます。

        >現在でも王朝が変わっていないウィンザー朝

        こちら語弊がありましたね。
        おっしゃるとおり、王朝交替していると私も考えています。

        ただ王朝交替しているにもかかわらず、ウィンザー朝のまま王朝交替していないかのようにしているのが現在のイギリス王室です。
        ある意味イギリス議会は「男を女にし、女を男にすること以外は何でもできる」と考えれば、これまでのイギリスの歴史であれば男系で○○朝としてきたものを、あくまでもエリザベス2世の子に視点を移して王朝交替していないと解釈?したのかもしれません。
        この辺りの経緯は詳しくないため、実際にどのようなやり取りでこのようになったのかはよくわかりません。

        その意味でいえば、愛子内親王を天皇に推し進めたい人達の考えが、血統や婚姻関係そして誰との子なのかという事実関係よりも皇室典範で認めれば「王朝交替」ではなくなるということが、イギリス王室の例と親和性があるように思いました。
        直系優先の考えがイギリス王室の例で話しているから親和性があるのか、それとも知らず知らずにそのような考えに至ったのかはわかりません。
        また高森氏本人に聞いているわけでもありませんので、高森氏自身の考えと乖離している可能性もあるかもしれません。

        ただやはり皇位継承は血統や婚姻関係そして誰との子なのかという事実関係になると思っています。
        そのためイギリスがやったことも本来はできないはずの「男を女にし、女を男にすること」に近いことをやっているようにも見えます。
        これはどのような価値観に基づいて、それを捉えるかになってくることではありますが。

        1. キケロ様
          丁寧なお返事をありがとうございます。

          拝読していて、一つ気になったのですが。もしかしてキケロ様は、女系推進派は、推進派なりの論理体系があって、そこから愛子天皇推進を主張しているとお考えなのでしょうか。

          逆です。彼等は「愛子天皇」という結論が先にあって、その結論に合致する形で証拠集め(論理体系の構築)をしています。心理学用語で【確証バイアス】と呼ばれるものです。【マイサイドバイアス】で説明しても良いですけど。

          要は、調査研究・議論を重ねた上で結論に至っているのではない。結論が先に決まっているということ。その結論を否定する証拠が出てきた場合は、無視します。自分達の教義に反するものは、意図的に排除していくんです。

          英王室も同じですよ。私も詳しい経緯は知りませんが(ゲノムの本で血縁関係を把握しているだけなので)、彼等は王朝が交代したという事実を認めたくない。だからウィンザー朝のままだと主張します。そして、それを否定する証拠は無視します。面の皮が厚いんですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA