小さなことにも意志をもって (倉教組リレーエッセー傑作選)

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次のゼミナールは東海支部でやります。

タイトル:「減税は、日本の国体!」
日時 :令和5年5月28日(日)14:00~16:30
会場 :名古屋都市センター
参加費  3,000円(現地にてお支払い)
参加希望の方は以下のURL
https://kuraratokai2023.peatix.com

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習近平とゼレンスキーが電話会談。
その内容を、ゼレンスキーがばらす。
「ロシアはあらゆる支援を侵略に使う」
と伝えたとか。

今回の電話会談、
ゼレンスキーとしては
「どういうつもりだ?」と
中国の意向を確かめておく必要があったでしょう。
中国は表向き中立だけど、
ゼレンスキーは
「ロシア寄りの中立」と看做しているはず。

それどころか、
中国は「この戦いを長引かせたい」
と思っているはず。
なぜなら、地政学で考えれば、
ロシアの疲弊は中国の国益なので。
ロシアが弱れば弱るほど、
中国依存が強まる。

地政学はセオリー。
しかし、人間のやることが
必ずセオリー通りとは限らない。
だから、意思を確かめるのは大事。

地政学と政策決定論は、相互補完的な関係にあります。
一つの方法論で決めつけないことが大事です。

さて、本日はリレーエッセー。
稲田さん
【小さなことにも意志をもって】

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続きは倉山塾メルマガで。18時配信
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税とフランス革命 前編   倉山満 (倉山塾栃木支部)【チャンネルくらら】

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著作

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「小さなことにも意志をもって (倉教組リレーエッセー傑作選)」への13件のフィードバック

  1. >ロシアの疲弊は中国の国益なので。
    >ロシアが弱れば弱るほど、
    >中国依存が強まる。

    倉山先生、動乱の無い通常時であれば、納得します。
    しかし、今現在の現状を考えた場合、
    ロシアの疲弊は中国の国益となるでしょうか?
    中国の今現在の戦略目標における一番
    プライオリティーが高い政策は「台湾統一」
    であることは衆目の一致するところです。
    一番、効果的で効率的な方法は戦わずに
    政治的統一ですが、それが叶わない場合、
    暴力的な方法を使うことを中国自身が公言しています。
    それでは、暴力的に事を成す方法で一番
    効果的で効率的方法を考えた場合、どういう事が
    考えられるか?まず、中国は中国一国で動くことは
    考え辛いと思います。日米韓台の戦力を分散
    させるには、台湾、朝鮮半島、北海道の三正面で
    連動した有事を発生させることが台湾統一を
    暴力的方法で成功させる効果的で効率的方法に
    なると私は考えます。中国と北朝鮮の間では
    戦略は共有され、話はついていると思いますが、
    中国にとって北朝鮮は朝鮮戦争を戦った同志ですが、
    いざという時に信用できないものがあるはずです。
    これにロシアを加えることは北朝鮮への担保
    ともなります。中国にとってロシアは潜在的、地政学的
    敵ですが「台湾統一」をプライオリティーの
    最大目標にする中国にとってロシアの疲弊は
    台湾を武力統一させるには不安なものになります。
    習近平は、本当は、ロシアが奪った領土を
    放棄させて停戦させたいだろうが、
    プーチンは言うことを聞くことはないでしょう。
    ロシアが東アジアに回帰しないということは
    習近平にとって「台湾統一」は大博打になると
    個人的に見ています。

  2. 倉山先生、動画視聴しました。既得権益集団への
    鉄槌である。規制改革を呼びかける姿には
    感銘しました。チャンネル桜に出ている
    西部主義者達(奥に北一輝思想がある)の
    理想とする社会は一昔前の「護送船団方式」
    だそうです。「一君万民の国家社会主義者」の
    理想社会は官僚統治の大きな政府であることは、
    ここからも分かります。経済活動での民間を縛り、
    至れり尽くせりの公共サービスを大きく
    することが、どれだけ社会の経済を疲弊させるか
    分からないのか?知っているのか?
    上念司氏と倉山先生、応援しています。

  3. あっ、な~るほど。食い放題様の一言で、倉山先生が仰った意味が理解できました。
     ↓↓↓
    【食い放題様の発言】
    >中国にとってロシアは
    >潜在的、地政学的敵ですが

    だから中国は、ロシアを自分に依存させたいんだ。潜在的・地政学的敵だからこそ。「ロシアの味方は中国だけ」「中国以外に頼れる国はない」という状況が欲しい。
     ↓↓↓
    【倉山先生の発言】
    >ロシアの疲弊は中国の国益なので。
    >ロシアが弱れば弱るほど、
    >中国依存が強まる。

    倉山先生の、『中国は「この戦いを長引かせたい」』には、んぉ?となりましたが。戦争が長引けば長引くほど、中国の独り勝ち状態になりますもんね。アメリカもヨーロッパも、コロナ禍に続くウクライナ支援で疲弊しています。

    中国が、台湾を手に入れたいとして。日米韓台の戦力とは、即ちアメリカです。つまり、怖いのはアメリカ一国だけなんですよ。アメリカがこのまま疲弊してくれるなら、朝鮮半島と北海道で無理に事を起こさずとも、台湾を奪取できるかも知れません。

    日本は9条で自縄自縛ですしね。

    どの時間軸で見るかの問題ですよ。中国は、苦労して木を登ることなく、熟れた果実が下に落ちるのを待てば好い。ロシアもアメリカも、どっちも弱体化してくれるなら、パートナーとしてのロシアなんて必要ないんです。

    タタールの軛、再び。

  4. ふわふわ氏へ

    中国の経済状況は大変なようですよ。
    まあ、ウチの家の経済状況も人のことは
    言えませんがね。
    戦争ほど金のかかるものはない。
    金のない国が戦争を起こす時は
    国を「総力戦体制」に持っていかなければ
    ならない。中国はあらゆるものを
    総力戦体制にする為に統制をかけてます。
    戦前の日本のようにね。しかし、一国で
    総力戦体制を布いても敵の大きさ以上
    のものでなければ効果がないのは
    日本の敗戦で証明済みです。
    ウクライナでの戦争で見せた、民主主義国の
    結束とアメリカを凌ぐ軍事力を得るには
    どうしても、ロシアとの同盟が必要になって
    きます。しかし、ロシアは疲弊し、ウクライナの
    停戦案も受け入れないとなると中国は孤独に
    戻らざるへない。私が習近平なら「爪を隠して
    国力を増進させる」鄧小平時代の戦略に戻し
    ますが、どうやら習近平は山本五十六のように
    やる気まんまんのようです。
    その結果は、日本も悲劇的な目にあいますが、
    中国も独り勝ちとはいかないはずです。

    1. >中国の経済状況は大変なようですよ。

      ……AIIBに日本を誘っていますしね。

      >どうやら習近平は山本五十六のように
      >やる気まんまんのようです。

      ……軍事演習をしていますしね。台湾近海をパトロールもしている。まぁ、軍事演習だけなら、ロシアも北方領土で毎年毎年、行っていますけれど。

      >私が習近平なら
      >「爪を隠して国力を増進させる」
      >鄧小平時代の戦略に戻しますが、

      ……私もそう思います。本当に、軍事に予算を割けないほど困窮しているのなら。

      ですが、実際には着々とアメリカ包囲網を布いています。南米にまで手を出しました。アメリカの庭ですよ。人民元建てとは恐れ入りました(^▽^;
       ↓↓↓

      アルゼンチン
      中国からの輸入商品の決済を人民元建てに
      AFP通信 2023年4月28日 18:30
      【4月28日 CGTN Japanese】アルゼンチンのマサ経済相は現地時間26日の記者会見で、中国からの輸入商品に対するドル建て決済を停止し、人民元建て決済に切り替えると発表しました。これに先立ち、南米のブラジルは人民元による決済を発表しています。
      ※続き(↓)
      https://www.afpbb.com/articles/-/3462135

      ……食い放題様は、「爪を隠して国力を増進」と仰いましたね。「爪を隠さずに」国力を増進させる可能性はないのですか? 今、アメリカにかつての面影はありません。台湾への野心を隠す必要はないんですよ。パフォーマンス(恣意行動)し放題。アメリカは怖くないんだから。

      >ウクライナでの戦争で見せた、
      >民主主義国の結束とアメリカを凌ぐ
      >軍事力を得るにはどうしても、
      >ロシアとの同盟が必要になって

      ……このまま、ウクライナ事変が終わらなければ? 台湾はガラ空きのままですよね。少なくとも、ウクライナはヨーロッパなんです。NATOの目と鼻の先。ウクライナが奪られれば、次は自分達という危機感がある。台湾は?

  5. 「規則」「規範」などのルールは、「秩序ある競争」
    を促進する為と他者よりも優位に立つ為の
    手段を選ばない、むき出しの野蛮な競争に
    平等性を持ち込み、一定の枠を嵌める為に
    出来た、と個人的に考えている。競争機構が
    原則として重要なのは、競争は人間の活力を
    生産的な活動に導き、その生産活動が経済成長
    するにつれ、社会を明るい日ざしを浴びたような
    生き生きした活性したものに変えていく。
    しかし、同時に競争は、敗者を生み出す。
    その敗者の憤りをどう冷却させるか、あるいは
    嫉妬や怨念が生み出す不正などが、競争が激化
    するにつれ大きくなり、そのことの対処などが
    課題となっていった。その結果、マルクスが
    代表例だが、社会改革者は勝者もない敗者もない
    平等を実現する為に一握りの選ばれし者達
    (ノーメンクラーツラ)が社会を管理し、
    経済を管理するシステムを考え出した。
    二十世紀を観察すると、神に代わって人間理性が
    社会を計画し管理するという実験を試みたが
    社会改革者の意図と結果は大きく食い違い
    悲劇の世紀になってしまった。
    ステファヌ・クルトワは「共産主義黒書」
    という本の中で一つ一つ紹介している。
    その悲劇の大きさは目を覆わんばかりのものだ。
    経済競争の冷酷さと厳しさを無くそうと考えた
    社会主義の「管理思想」は政治における
    権力闘争を激化させ、経済競争以上の
    残酷な結果にたどり着いた。
    それに比べれば、資本主義のデメリットなど
    子供の「禁じられた遊び」程度にカワイイものだ。

    1. 社会主義は絶対王政の復活ですからね。人民は管理者の持ち物。家畜と同じ。考える頭を持ってはならない。

      そこに成長はありませんから。
      ドン詰まりになるに決まっている。

      ヒトラーですら、鼻で笑ったのに。社会主義をやろうとした人間は、本当に理想に燃えていたのか。それとも確信犯だったのか。私は後者だと思っています。

  6. ふわふわ氏へ

    私は人間の「善」的性格と「悪」的性格とは
    別次元のものではなく、表裏一体のものと
    感じています。「民主集中制」の中枢にいた
    前衛エリート達は、私は理想に燃えていたと思います。
    どんな統治政策でも現実とぶつかります。
    そこで激しい議論となります。自分の政策を
    現実化する欲求が激しい政治的権力闘争と
    発展し、トーナメントに勝ち抜いた者が
    政策決定権を得ることになります。
    ここに個人独裁体制が誕生することになります。
    スターリンの粛清は凄まじいものがありました。
    ジノビエフ、カーメネフ、ブハーリンなど
    数え上げればキリがありません。
    昨年のNHKの大河ドラマ「鎌倉殿と13人」
    は頼朝無き後の「民主集中制」の中での
    幕府内権力闘争で北条氏が個人独裁を勝ち取る
    さまを描いていますが、共産主義政権の国は
    どこもそのような感じで権力闘争が行われていました。
    どこかで書き込みましたが、結局、善的思想も
    生物が持つ「弱肉強食の本能」に飲み込まれて
    しまいます。

    1. >前衛エリート達は、私は
      >理想に燃えていたと思います。

      >自分の政策を現実化する欲求が
      >激しい政治的権力闘争と発展し、
      >トーナメントに勝ち抜いた者が
      >政策決定権を得ることになります。

      >ここに個人独裁体制が誕生することに
      >スターリンの粛清は凄まじいものが

      ……化けの皮が剥がれたんですよ。
      権力を手に入れた途端、つまり「新王朝」を打ち立てた途端、独裁を開始した。絶対王政の復活です。
      私は、スターリンの「理想」を「詭弁」と見做します。その人間が「言っていること」ではなく、「やっていること」で判断するからです。

      >結局、善的思想も生物が持つ
      >「弱肉強食の本能」に飲み込まれて
      >しまいます。

      ……生物学をベースに活動する私に、その説法をする必要性が理解できませんけれど。

      人は、集団での活動を志向する生き物です。単体で勝ち残ったところで、何の意味もない。現に、スターリン個人は人生を全うしたかも知れない。でも、レーニンが建国してスターリンが育てたソ連は? 今、プーチンという亡霊が大活躍中ですけれど。

      食い放題様の仰る「善的思想」は、本当に「的」なんですよ。それっぽいもの。似て非なるもの。

      そもそも、「階級闘争」なんて言葉が登場する時点で共産主義はおかしい。自分が振るう暴力や謀略は正当化したい、という心理の表れ。「戦争反対」を叫んで火炎瓶を投げていた学生を見れば一目瞭然です。奴等は、他人の暴力を封じて、自分は思う存分、暴力を振るいたいんです。

      Wスタンダードなんですよ。詭弁です。

      さて、食い放題様は「弱肉強食の本能」と仰いました。まさか、それが全てだと思ってらっしゃるんですか? 私よりもご年配の方から、そんなティーンエイジャーのような悩みを聞くことになるとは。思いもよりませんでしたが。

      「人間は集団での活動を志向する生き物」だと、先述しました。つまり我々は、チームプレーで生存競争を勝ち抜こうとする生命体です。それが人間本来の姿ですよ。チームプレーを機能させるためには、どうするか。各々に役割があり、集団としての目的を違えないよう意思の疎通を図る。方向性を示すリーダーは確かに必要ですが、それ以上に、圧倒的多数の「調整者」が集団の中に必要とされる。それがコミュニケーションです。

      どんな突出したスペシャリスト、あるいは権力者が登場しようとも、集団の中でのコミュニケーションを無視しては存続できません。スターリンが行っていたのは、コミュニケーションではないんですよね。通達です。単なる一方通行。だから孤独に死ぬことになった。

      そして今現在。スターリンは、人類の圧倒的多数から憎悪されています。

      時代は違いますが。安倍総理は愛されていますね。日本だけじゃない、世界中から。人の話に、耳を傾ける方でしたから。我の強い人間が集まる政界にあって、「調整者」としての能力をお持ちでした。財務省や内閣法制局の話にまで、真面目に耳を傾けるから、アベノミクスが腰折れになるんだよ、とは思いましたが(←)

      安倍総理は凶弾に倒れましたが。集団の中で、確かに生きているんですよ。昭恵夫人が仰ったではないですか。「種は芽吹く」と。

      繰り返しますが。人間は、集団での存続を志向する生き物です。その中で、自分一人のことだけを考えて行動するフリーライダーは、過去に何人も登場しました。今もいます。でも、彼等は淘汰されて来ました。今後も淘汰されるでしょう。なぜなら、集団での存続を志向するのが、人類という種の特性だからです。

      集団と集団の利害が対立すれば、戦争も起きるでしょう。でも、グロティウスは戦争にも「法」という概念を持ち込むことで、凄惨な殺し合いに制限を設けようとしました。食い放題様だって、大陸国家と海洋国家の二大政党制という面白い提案をなさったではないですか。それがどこまで実現するかは別として。「集団での存続を志向」するための、アイデアの一つではあります。

      私にとっては、それこそが生存競争です。

  7. ふわふわ氏へ

    私が学者を信用しないのは、私の経験上ノンポリ的
    学者に会ったことがないからです。
    本人は思想に支配されていないと思っていても
    言葉の端々に思想が匂ってくるものです。
    彼らの研究の結論の学説は実は思想がガイドした
    学説だったりします。ふわふわ氏の言葉の端々には
    女性特有の「性善説」が匂ってきたりします。
    「性善説」に支配された人は、全てとは言いませんが
    どこかTVのドラマ的な善悪を別々に設定した
    「善悪二元論」的な匂いを感じたりします。
    私の大学の恩師は典型的な左派リベラルでした。
    激しい議論のやり取りをしました。
    私は大学院に行けませんでしたが恩師には
    感謝しています。民間での営業活動から
    生物特有の本性(個人でも集団でも)が分かり、
    その容赦のない弱肉強食活動から国際関係の
    平和を模索することができました。
    結局は集団の中の個人にしても
    集団間にしてもバランス・オブ・パワーが
    効いている状態が時間に限りがあったにしても
    平和を保つことができると。
    宗教家や思想家が考え、社会に影響を与えようという
    平和実現の活動は「投薬」的なものです。
    リアリストが考えるバラン・オブ・パワーのシフトは
    「外科手術」的なものです。当然、PKFのような
    暴力的なことも必要になります。
    宗教家や思想家が「投薬」する薬は、まだ、
    生物の持つ弱肉強食の本能に打ち勝つものが
    出てきていません。

    1. 女と男の脳には、確かに違いがありますよ。男性の脳は全般に、他者に懲罰(私刑)を与えているとき、報酬系と呼ばれる部位が活性化します。ところが、女性はそうならない。

      だからこそ、私は食い放題様から明確な謝罪がなかったにも関わらず、食い放題様を受け入れることが出来たんですよ。「まぁ、反省はしている様子だし」と。何の意地かは知りませんが、「謝ったら負け」と勘違いしている人間はいますからね。取り敢えず、繰り返さなければOKです。再び、無礼千万な態度を取るようなら、今度は確実に躾けます。
      https://office-kurayama.co.jp/?p=2095392#comment-27417

      話を戻しますが。私は女にしては、かなり攻撃的な部類です。恐怖を感じる度合いも、平均的な男性に比べて極端に低い。恐らく、食い放題様よりも遥かに。だから明るい思考、つまり食い放題様が仰るところの性善説のままに突進していけるんですよ。他者と衝突することも恐れずに。
      ※恐怖を感じる度合いに関しては、安静時心拍数と呼吸数について解説しなければなりませんが、長くなるので割愛します。

      さて。地政学を土台にする食い放題様と、人類学を土台にする私では、視野に入れる時間軸が全く異なるようですね。私は数千年のスパンで物事を見ています。人々の攻撃性は、明らかに和らいでいますよ。こんな研究がありまして。
       ↓↓↓

      ◆戦闘(暴力)による
       年間死亡率の平均(10万人あたり)

      狩猟採集民社会 …… 164人
      農村社会  ………… 595人
      第二次世界大戦 …… 200人弱
      現在(2015年) ……  5人強

      ……リチャード・ランガム著、『善と悪のパラドックス ヒトの進化と<自己家畜化>の歴史』(依田卓巳訳、NTT出版)からです。見やすいように数字だけを抜き出しました。確認なさりたい場合は、310頁をご参照下さい。

      ちなみに、日本に至っては年間10万人当たり0.3人だそうです。どれだけ平和な社会なのか(笑)

      話を攻撃性に戻しますが。正確に言えば、人類は攻撃性を「管理」できるように進化しているんですよ。遺伝子のレベルで見ても、資質のある人々が選択されやすくなっています。上記の数字は現代でも確認できる確かな資料から算出されたものですが。人類社会の発展(狩猟採取⇒農耕⇒都市国家)を考えた時、大凡で当て嵌めることは出来るでしょう。

      食い放題様の仰る、善悪表裏一体の話にも通じますが。人類は、自身の攻撃性を管理できるように進化して来ました。今後もその方向性で進化を続けるでしょう。

      ところで。食い放題様は、先回のコメントで、以下のように仰いましたね。
       ↓↓↓
      >前衛エリート達は、
      >私は理想に燃えていたと思います。

      ……私からすれば、これこそ性善説による情報処理なのですが。何のメルヘンかと思ってしまいました。

  8. ふわふわ氏へ

    プーチンやポルポトや毛沢東の本性は「悪」

    自身の攻撃性を管理できる者の本性が「善」

    私から言わせてもらえれば、これこそメルヘンです。
    子供相手の「仮面ライダー」のようなドラマが
    できそうですね。
    毛沢東は師範学校を出て、湖西省で小学校の
    教員をしていました。ポルポトも教師出身です。
    子供に慕われる模範的教師だったそうです。
    狂ったのは悪魔の思想を「経世済民」の思想と
    勘違いしたところから始まります。
    私の体験からですが、人間はもっと複雑だと
    思いますよ。表面に出る一元的性格で見やすい
    ですがね。

    1. >自身の攻撃性を管理できる者の本性が「善」

      ……私は「善」などと一言も言っていませんよ(笑)

      そもそも、私に対し「性善説」とレッテル張りをしたのは、食い放題様でしょう? 確証バイアスに従って情報処理をしていますね(^^)

      性悪な人間だろうが、性善な人間だろうが。自身の攻撃性はコントロールできます。脳の基本性能(スペック)の問題だからですよ。

      サイコパスだろうがソシオパスだろうが。法に則って社会生活を送れるなら、何の問題もない。たとえ善人であろうが、自身の攻撃性をコントロールできず、人畜に害を与えてしまったら、その人間は処罰対象。つまり罪人です。

      さて、毛沢東にポルポトですが。

      >悪魔の思想を「経世済民」の思想と勘違い

      ……つまり、ヤバイ宗教にハマってしまった、と。

      昨今は、カルト宗教にハマって罪を犯した人間や、反カルトを理由に罪を犯す人間を、被害者扱いして同情を誘う風潮があります。

      私は、明確にNO!を突き付けます。

      そもそも、カルト宗教にハマるということは、本人にもそれなりの因子があるのです。所謂「洗脳」とは、双方向で成立するものだからですよ。故に、カルトの勧誘を受けたところで、騙されない人間がいます。

      勿論、勧誘を受け、騙されても、搾取・奴隷としての扱いを受けただけの人間なら、純粋に被害者で構わないでしょう。ですが、教団側に立ち、誰かを搾取した時点で、その人間は加害者。罪人なのです。

      話を戻します。毛沢東とポルポトは、カルトにハマりました。そして、その教義を実現させるために、大量殺戮に走ります。

      食い放題様は彼等を、「元々は善人だった」と解釈します。「カルトにハマって蛮行に及んだだけだ」と。

      私は次のように解釈します。「前頭前皮質のコントロールが利いていない」。つまり、未発達なのです。脳に先天的な障害があるという意味ではありません。単純に、鍛えられていないんです。前頭前皮質(前頭前野)は、社会性や理性を司ります。人間を、人間たらしめている部位。

      食い放題様のお話によると、毛沢東もポルポトも、「子供に慕われる模範的教師」だったそうですね。そのくらいの規模であれば、自身の社会性をコントロールも出来たのでしょう。言行不一致、つまり二重基準の状態を回避できたんです。扱う問題が小さいですからね。でも、国家規模となれば?

      ここで一つ、心理学用語をお教えします。「モラル・ライセンシング効果」です。私は簡単に、「免罪符効果」と呼んでいますけれどね。毛沢東もポルポトも、社会主義・共産主義というカルト宗教にハマった結果、「教義のためなら大量殺戮をしても許される」というモラル・ライセンシングな状態に陥ってしまったのです。文字通りの、免罪符を手に入れた。

      モラル・ライセンシングな状態に陥ってしまう理由は簡単で、前頭前皮質のコントロールが甘いからです。未発達なんですよ。故に、理想を語りながら大量殺戮を行うという、凄まじい言行不一致(二重基準)に邁進することが出来る。

      ただ、食い放題様はどうしても、「毛沢東もポルポトも、最初は善人だった」と定義付けたいご様子です。つまり、性善説に拘っていらっしゃる。まぁ好いでしょう。善人だったなら善人で。食い放題様にとって、それほど大切なことであるのなら。

      ならば、私は次のように主張します。「善人だったかも知れないが、明らかな愚者である」と。間違いではない筈です。前頭前皮質が鍛えられていないのですから。子供が相手であれば、扱う問題もそれだけ小さくて済みます。ボロは出なかったでしょうね。

      故に、私はこう申し上げたのですよ。「化けの皮が剥がれただけ」と。私の発言に対し、食い放題様は、善悪二元論での解釈しか行えなかったようですが。

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