次期日銀総裁が雨宮副総裁の昇格? ふ~~ん(倉山塾メルマガより)

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こういうの心理学で何か用語がありそう。

「無期懲役にするぞ」「死刑にするぞ」
と脅しといて、懲役10年で済ます。
本当なら無罪を勝ち取れるはずの被告人も
感謝してしまう。

日経が、次の日銀総裁に
政府が雨宮副総裁に打診、と報道。
私が「次期日銀総裁は雨宮が有力」と書いたのは
最初はいつだろう?
2018年に雨宮副総裁が就任する前ですね。
あの頃は、
「正副総裁は、黒田、原田、本田!
空いたもう1枠の日銀委員も獲りに行け!!」
って言ってたなあ。

マーケットは
「いきなりの引き締めはないだろう」
と安心したのか、堅調。

このマーケットの反応、
懲役10年で感謝してしまう無実の被告人のよう。
本当にそれで済むのか知らないけど。

さて、日銀人事と言えば、私の出番。
まだ初報しか出ていませんが、
初歩から徹底解説。

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「次期日銀総裁が雨宮副総裁の昇格? ふ~~ん(倉山塾メルマガより)」への2件のフィードバック

  1. 「心理学」ということで、出てきました(_ _)
    私も全ての用語を覚えているワケではないので、メモ書きを引っ張り出しましたが。取り敢えず、「ドア・イン・ザ・フェイス」で良いのかなぁ?

    【ドア・イン・ザ・フェイス】
    最初に受け入れがたい条件を提示し、相手が拒否した後、ハードルを下げて受け入れやすい条件を提示し、最終的に要求を呑ませる。

    この辺はそれで説明がつくかと。
     ↓↓↓
    >「無期懲役にするぞ」「死刑にするぞ」
    >と脅しといて、懲役10年で済ます。

    ……でも、ドア・イン・ザ・フェイスだけだと、救われたと錯覚する(≒感謝してしまう)の部分は説明しきれないような気がします。そんなワケで、「恐怖管理」を組み合わせて考えては如何でしょう?

    【恐怖管理(理論)】
    自尊心が低下していたり、恐怖や不安に駆られている時、明るい兆しに思えるような情報・条件を提示されると、それに飛び付いてしまう。

    ……「恐怖管理」という用語自体は、ご存知の方が多いと思います。暗いニュースの後、明るいCMが流されると、人はその商品をつい買ってしまう、というアレですよ。一種の解放感を感じて、必要ないものに飛び付いてしまうんですね。

    不安や恐怖心、強烈な自己否定を土台にして行動すると、大抵、ろくな結果に結び付きません。「マイナスからプラスに転じることができる」と錯覚して、吟味もせず縋りついてしまう。地獄への道は善意で敷き詰められています。

  2. >無罪を勝ち取れるはずの被告人も
    >感謝してしまう。

    後からスミマセン。もう一つ、関連のありそうな用語がありました。「ストックホルム症候群(シンドローム)」です。

    【ストックホルム症候群】
    スウェーデンのストックホルムで起きた銀行強盗事件から名付けられました。犯人が、人質をとって銀行内に立て籠もったんですが。その人質達が、犯人に味方するようになってしまったんですよ。
    「根は悪い人達じゃない」「逃がしてあげて」「射殺しないで」とか、言葉で擁護するだけでなく、犯人側の立場に立って、警察を相手に交渉役まで担うようになってしまったんです。突入の際には、身体を張って庇おうとするし。

    状況が似ていると思いました。
    「無罪を勝ち取れるはずの被告人」であれば、不当な拘留です。心理的には人質と一緒ですよ。完全に、生殺与奪の権限を握られています。でも、彼等は加害者に対し、感謝の念や、親愛の情まで抱くようになる。

    一応、そういった極限状況では、加害者(支配者)に対し、恭順の意を示すほうが生存確率が高くなるから……といった、それっぽい仮説が立てられていますが。神経学レベルで見れば、何が起こっているのか。

    ジャニーズ事務所による、未成年への搾取の報道を見ていて、ふと思い出しました。「加害者に感謝し、親愛の情や尊敬の念まで抱いてしまう」←まんまです。

    ……そう云えば、よど号のハイジャック事件でも、人質は犯人と仲良くなってしまいましたよね。

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