参議院って何?(6)―悪夢の平成時代

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 平成時代の選挙は悪夢の連続でした。
 衆議院の第一党が参議院で過半数を獲得できない状況が二十年間続きました。

平成元年・・・マドンナブーム。社会党の女性候補であれば当選した。
      小学校の授業では、「宇野総理」はスルーしましょう。
平成4年・・・前回の大敗が響き、与野党逆転は続く。竹下派のみ勢力回復。宮沢死に体に。
平成7年・・・村山連立内閣が敗北。しかし、意味不明に辞任せず。竹下派、強し。
平成10年・・・橋本内閣、まさかの大敗。竹下派の人事異動で小渕総理に。
平成13年・・・小泉旋風。ただ、ここで衆議院も解散すべきだったと思う。加藤騒動の余波?
平成16年・・・「人生色々」選挙。小泉総理が空気を読みきれなかった唯一の事例。
平成19年・・・安倍総理への集中砲火。政争には強いが選挙に弱い青木幹雄の限界?

 竹下登というあらゆる人間を手なずける能力の持ち主が、「野党対策」と称して(どんな対策だか・・・)、公明党(とついでに民社党)との政策協定を結び(どんな協定だか・・・)、大臣の椅子を与えることなく自民党に協力させるという、今から想像すればなぜそんなことができたのかわからないような力技を行使しているうちはともかく、それが効かなくなると、常に政権は不安定な運営を強いられました。
 これを「ねじれ国会」と言います。

「亡国前夜」の通り、竹下に代わるキングメーカーの地位に立ったのが青木幹雄です。
 青木幹雄先生、旧竹下派とか、旧竹下派参議院とか、参議院自民党が議席を減らすごとに影響力を拡大するのですね。竹下さんの場合だと、この理屈は簡単です。
 自民党が負ける⇒竹下派の比率が増す。
 自民党が勝つ ⇒勝利の立役者で、竹下派の数も増している。

 青木さんも同じように、自派自党が負けても負けても、影響力だけは拡大しました。現に、かの小泉さんも青木さんが提出する閣僚名簿は丸呑みでしたから。というか、参議院自民党の運営そのものに口出しをしていないですね。
 その辺の内幕は最近、舛添さんが暴露(というほどのものでもないですが)しましたね。青木さん、たぶん小泉さんに「俺の悪口を言って当選しろ。支持率あげろ」くらいは言ってたはずですし。

 ちなみに、青木さんの時代に比例代表の名簿が非拘束式になりました。
 党幹部の裁量ではなく、個人の獲得票数で順位が決まるようになりました。

 平成に入り、参議院選挙の敗北で辞める総理が続出しています。
直接的に退陣・・・宇野、橋本。
時期をずらして退陣・・・村山、安倍。
勝てそうもないから退陣・・・竹下、森。⇒早めに辞めて影響力温存。
政権が死に体に・・・宮沢。他に、福田と麻生は与野党逆転を引き摺る。

 以上に当てはまらないのは、
参議院選挙と関係なく政権基盤が弱かった海部、細川、羽田、
病気だった小渕になります。
 つまり、参議院選挙で負けても耐え切ったのは小泉さんただ一人です。

 衆議院ではなく、参議院を制するものが日本を制しているのです。
 この理由は次回!

 それはそうと、日銀法改悪が政界でも運命の九八年。

 日本の年間自殺者三万人。自殺をしようと思う前に、日本銀行総裁が誰かを思い浮かべましょう。白川方明が何を言っているかを知らないで死ぬのはあまりにも悔しくないですか?

 ということで、自殺者減少キャンペーンをします!皆さんも、職場で、学校で、聞いて回りましょう。

 日本銀行総裁の名前を知っていますか?

「参議院って何?(6)―悪夢の平成時代」への0件のフィードバック

  1. こんばんは。お久しぶりです。若林亜紀です。応援ありがとうございます。カッコいいHPですね。「参院って何?」の続きが楽しみです。

  2. 若林亜紀様
    お久しぶりです。
    その後もご活躍は拝見させていただいておりました。
    独法にもようやく手が入りましたが、本当に真面目に働く人が報われる仕組みを作るにはまだまだ道半ばですね。
    今後も応援しています。

    微力ながら、お手伝いできることを助太刀いたします!

  3. 今日、ヨドバシカメラ大阪駅前店の前で某宗教政党が演説会やってました。いや〜人だかりがすごかった。そらぁ動員かけるの天才的なとこだけあるわ^^ヾ

    党代表も演説してたのでせっかくなもんで
    「太田と北側はどこ行った〜!」
    「参議院議員が代表とは情けないなぁ!」
    …と野次ってきましたが、周りの人々の俺をにらむ目がおもしろかったなぁ^^心配せんでも私は支持者を罵倒したりはしません。国民が誰を支持するかは
    全くの自由なので。勿論、あくまで「国民の」自由ですが。

    ま、公人であるということはそういうことです。

    でもあの宗教政党、選挙後はどうするつもりなんだろうな。なんとなく民主党と主張が似通ってきたような…

  4. 叔父さんの息子様
    伝説の野次将軍と言えば、ハマコー?三木武吉?いえいえ。
    そのうち、「高杉晋作の野次」とかネタでやりましょうか。
    似通ってきた、ではなくてもはや同じでしょう。
    ところで、公明党はインフレターゲットについてどう思っているのだろうか。白川のクビをとってくれるなら、喜んで支持しますが。爆×3

  5. この上記分類、宮沢が何となく少し気の毒・・・、別に負けた訳でもなんでもないのにwwwwwwwww。
    (宮沢は海部ほどには竹下に対して無力ではなかったはずなのに、それにもかかわらず何もしなかったという事でしょうか?)

    まあ、基本的な対抗手段は解散ですし。その点では小渕や福田(康夫)も行うべきだったというのはあると思います。
    しかしそれにしても、現行の選挙制度では参議院で第一党が過半数を取るのはなかなか困難ですよね。衆議院の選挙制度との組み合わせもあまり良いようには見えないし。やはり比例代表はどちらか片方のみにした方が良いと思います。
    亡国前夜とのダブル完結(?)目指して頑張って下さい!
    それではまた。

  6. 藤沢様
    宮沢は同じように無力だったと思うのですが、他の部分は全面的に賛成です。

  7. 倉山さん

    いつもお世話になります。藤沢です。
    話全体からすれば瑣末な点ですが、宮沢と海部を分けた意味が何かあったのかなという意味でした。無力のため死に体という点では、参院選の前と後でも事情は同じなのではと思いました。
    まあ、何れにしても大した話ではなかったでしたね。しつれいしました。

    えっ?公明党がインフレターゲットなどという支持母体受けの悪そうな抽象的な話をする訳ないじゃないですか。現物支給が基本でしょうからwwwwwwwww。
    今回の参院選、特に1人区において公明党がどのような対応を取るかは、しょうもないなりに注目せざるを得ないでしょうね。悪い事を考えれば、一時的に自民党を支援して与党を過半数割れに追い込んで自分の価値を高めた後に、連立参加という手もありそうですけど。まあ、それを許さないのが民度だと思っています。
    というよりこの点については、理屈からしてもまた単に損得から言っても、自民党から逆に公明党に態度決定を迫った方が自民党にとっても良いのではと思います。もちろん国民にとっても良いですし。
    もっとも、それ以前に公明党自身の問題だとは思いますが。正に「政党規律」の問題ですね。

    まあ、それはともかく。輿石は落選するべきである。またよろしくお願いします。

  8. 叔父さんの息子さん。
    公明党の人に野次を飛ばすとは度胸がありますね。
    いつも思うのですが、創価学会の会員さんたちにとって戸田さんと池田さんのどちらの方が偉いんでしょうか。

  9. 藤沢様
    おっしゃる通りです!

    TT様
    お久しぶりです。秀逸な書き込みありがとうございます。
    私の知人に、創価学会員の前で、池田大作をこきおろしつつ、戸田城聖を褒めちぎる、という性格の悪い人(?)がいます。笑
    真面目な学会員の皆さん、一切反論ができずに困っているようです。

  10. 砦主様
    >創価学会員の前で、池田大作をこきおろしつつ、戸田城聖を褒めちぎる
    いったいどんな人なんでしょうか。一度お会いしたいものです。

  11. >TT様
    いや、光栄です。ただバカなだけかも知れませんがね^^;
    >戸田さんと池田さん
    ついでに言えば「日蓮上人と池田会長なら?」という質問も成り立ちそうですね。
    とはいえ、どちらでも良いんじゃないでしょうか。創価学会もあくまで一私的団体だし、私的団体である以上、構成員の内心は自由であるべきですから。

    ただ、創価学会はそれで充分ですが、いみじくも国権の最高機関を担う公明党が
    「天皇陛下より、憲法に承認された三権より、池田先生を尊重します」
    とか言い出したら、断固糾弾すべきでしょう。

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