じっくり学ぼう!憲政の常道 第39話 自民党政権と「憲政の常道」(倉山塾メルマガより)

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岸田さんが「派閥解消」を言い出したので、
“エクストリームスポーツ”が激化。

派閥を絶対に解散しない気の麻生さん。
一人離脱者は出たけど、
麻生派の大勢は派閥維持。
岸田さんとの路線対立が明確に。

逆に無派閥でグループを率いていた
菅さんはグループ解散。

今までは、岸田・麻生・茂木が主流三派だったけど、
麻生・茂木を反主流派に追いやり、
菅さんたちを主流派に引き上げる動き、
ありえるか?
あるとは決めつけないけど、
ありうるとは言える。

岸信介は、大野伴睦・河野一郎を切り捨て、
池田勇人・石井光次郎を主流派に入れ替えた。
池田勇人も、佐藤栄作・福田赳夫を切り捨て、
河野一郎・三木武夫を引き上げた。

自民党は他の派閥の領袖が取って代わるのを
“疑似政権交代”としたけど、
総理大臣が主流派を入れ替えるのも、
権力の移動ではある。

さて、本日は連載。
長期政権となった吉田茂の自由党は、
後継総裁に緒方竹虎を据えますが、
首班指名選挙で敗北し野党に転落。
首相となった日本民主党の鳩山一郎は、
直後の総選挙で第一党になるも、
単独過半数は得られません。
この時に、民主党が多数を得ていれば、
自民党は成立しなかったかもしれません。

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